ありふれた日常こそ、大切なものがある。毎日の出来事こそ、大事なものがある。心の持ち方こそに年齢による変化が出てくるものだと。

プロフィール
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お葬式 [2008年01月31日(木) ]
去年、リンパ腫の宣告を受けたおばがなくなった。
危篤の報を受けたのは、先週。
それから、一週間、ついに、命つきた。

母がお通夜も参加するというので、急遽、私たちも泊まり込みで行くことになった。
田舎のことゆえ、お通夜も盛大。
葬儀場であった。
200人ばかし入る会場は、満杯。
叔母の人柄が偲ばれる。
享年65歳。早すぎる。

おととし、テレビのハートなんとかというローカル番組に叔父と一緒に番組に出た。思えば、あの時の叔母の幸せに満ちた顔がこういう形で遺品になるとは考えもしなかった。

お葬式は、浄土真宗に則って行われた。
読経が行われるなか、お焼香になる。
葬儀場のかかりは、真宗のお焼香の仕方を詳しく、親戚筋に説明された。
時計と反対まわりに、ご住職の前に進み、一礼、祭壇に進み、最初に二礼、ご焼香は、頭まで、もってこないで、二度つまんでいれる。そののち、合掌礼拝。
そして、逆側に移動して、同じ時計と反対まわりで、自分の席にかえる。
そう、難しいことではないけれども、喪主である叔父から適当。
その後の親戚のおっちゃんおばちゃんたちもてんでばらばらに、いすの外側を進んでいったり。
係があわてて、誘導しにいく。
叔母の息子娘たちには、小学生、幼稚園、幼児と、ちっちゃいお子さんたちが何人もいる。
読経が進むなか、最初は、鈴の音にびくついたり、退屈がって、足をばたつかせたり、しっと、叱られてた子供たちが、ひとりふたりと、こっくりこっくり。
やがて、熟睡。
焼香の番がきて、ゆすっても、起きない。
おきなさいといっても、起きない深い眠り。
お経って、眠たくなるというけど、騒いでる元気なこどもたちがこんなになっちゃうんだから、とっても不思議。
立派なお経とは、人を眠らせてしまう・・ん・・たしかに、なくなった人が安らかに眠っていただけるならと、理にかなってる。。

うちの母も私の前を進んでゆくのに、とんでもない所にいこうとする。
人と反対側に進もうとするのを見えないように服の袖をつかみ、小声でこっちよ、と、誘導する。
ご焼香したあとも、帰りを、正しい方向に進ませるべく、後ろから小声でこっちあっちと誘導する。
みんな、モーゼのなんたらみたいに統率者がいないと、てんでちりぢりばらはら。
まあ、田舎ですから、そこは、みんな、人のふりみても気にしてない。
我の行動は、我だけしか、気にしないのですから。
いよいよ、ご焼香がすみ、弔辞。
弔辞は、40年来、一緒にお仕事を共にした同年代のおばさんだ。
早すぎる死を悼み、一緒に過ごされた年月を切々と話された。
みんなのすすり泣きとハンカチに目をあててる人がほとんど。
気丈なこの方は、途中で泣き崩れることなく、しまいまで、きちんと話された。
叔母と一緒にいただけあると、変に感心した。

親戚を代表してのご挨拶は、母の弟である。
東京からかけつけた兄弟一番の出世頭の叔父。
さすがに、上にたつものだっただけに、そつなく、状況を織り込みながらの挨拶。

いよいよ、お棺のふたをしめる。
中にたくさんのお花をいれる。
みんなで、一輪づつ埋めていく。
お花の免状も持っていたおばさんだけに、美しい華やかなお花に包まれて眠れる森の美女みたいな感じだ。
今だに、なくなったということがおかしいほどの表情。
さすがの、私も子供の時から、おりにふれ、親しんだおばとの会話などを思い出すと、涙があふれる。
いなくなったという事実にあらためて、涙がとまらなくなる。
人前で泣くのは嫌いだけど、出てくるものは、仕様がない。

霊柩車の見送りもしないといけないけど、会場の後始末も気になる。
なんてたって、今までは、おばがひとりで仕切ってたのだ。
裏方まわりの台所などの始末がわからないったらない。
もうひとり、おばといっしょに采配をふるってた弟のお嫁さんのおばもいるけど、今いち、たよりない。
息子さんたちのお嫁さんも40代くらいで都会育ちのせいか、気が利かないというか気づかないというか、体が動いてない。
こんなとき、おばさんがいたらなーと思うものの、肝心要の位置にいた場所には誰もかわりになれそうもない。
そういう不安ばかり、頭を横切るものの、私の立場上、お手伝いしかできないことが、ちとくやしい。
冷蔵庫の中身をだして、おちゃわんにはいったごはんを手にぶらさげたまま、霊柩車のとこに行くと、すでに、長男の挨拶が始まってた。
ごはんを手にぶらさげたまま、数珠をまさぐり、お見送り。

火葬場まで、また、ごはんをぶらさげたまま、乗り込む。
火葬場は、新しいのか、庭園もあり、立派なもの。
個室にゆき、また、お茶のしたくなどの下働きをつとめながら、やっぱり、おじさんちのお嫁ちゃんたちは、あんまり、動いてなくて、あれれ?と思う。
人は、悪くないし、子供たちもちっちゃいから、しようがないとは思うけれども、自分たちの立場がお客様ではなくて、当事者がわだという認識があるのかと疑う。やはり、亡くなったおばさんの仕切り方が抜群だったせいなのかと思う。
あらためて、おばさんの力加減に思いを馳せる。

50歳になって、修猷館高校の定時制を卒業してたのだそうだ。
このあたりでは、超難関といわれる学校である。
かなりがんばり屋さんで、ほかにも、三味線、踊りといとまがない。
お骨になったも、それがうかがわれる立派な頭蓋骨にみんなのため息がでる。
重ね重ね、惜しまれる。

帰りにおじの所にみんなで寄り、精進をいただいて、帰ることにする。
すると、近くの親戚が危篤状態だったのが亡くなったと知らせがあった。
まさか、呼ばれたのか!
そこもガンで、叔母のお葬式に参列してた親戚は、病室にかけつけたところだった。
その方は66歳。その母は、95歳。
なんでかねー。順番は大事だと、いつも、思ってるのだけど、先にこどもをなくすというのは、、、。
きょう、そこのお葬式があってると思うが。
叔父のひとこと。
きょうは、主役であしたは、参列者やねー。
人生は、メリーゴーランドや!

Posted at 15:56 | いなかの事情 | この記事のURL
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コメント


ミルフィーユさん
投稿したあと、大後悔シリーズができそうな時、あります。
まず、誤字脱字を見つけた時、最初書いてたときと思惑がずれてると気がついた時、それから、一番後悔するのは、誤解されるんではないだろうかと思った時。。。そんなこんなで、人生進んでいって、いつかは、役目を終えますのでしょうか・・か。。おっしゃるように。。

えじまさん
毎朝、起きて、今日一日無事であることは、もしかして、奇跡の極みかもしれませんです。おおっ!一日、長生きしたと喜んでいる積み重ねが100歳までの道ですねー

グランパさん
叔父のこと、ご心配いただいて、ありがとうございます。
思ったより、元気にしているので、ひとりを乗り切っていくのではないかと思って、安心してます。何より、田舎ですから、そりゃーもう、親戚がうじゃうじゃいて、隣組も健在でして、うるさいくらいの、つきあいの多いとこですから、その点では恵まれてます

しおりちゃん
私も順番とおりにいかないことがくやしいです。しかも、すごい番狂わせでしょう。
あんなに、元気いっぱいで、たたいても、死なないような叔母でしたから、今だに信じられない思いがしてます。

お嫁さんの気が利かないは、案外、かわゆいものだともいえるので、、そして、年月がたてば、かわる可能性もありますからねー
Posted by:なつ  at 2008年02月01日(金) 19:01

おはようございます〜
>私ら 自慢ですが このコメント 投稿した後で ああ書けば良かったと後悔するのを判って投稿しています、ハイ。
私もえじま様とおんなじ〜お仲間みっけ〜
未来は変えられても過去は変えられませんものね・・
コメントは投稿して直ぐなら、
編集で「中身をコピー」⇒「削除」⇒「ペースト」⇒「編集」が可能ですが、
時間が経つとテレコになるのでややこしくなりますが・・・。
やり直しが出来たら、人生も変えられるのかしら?やっぱり性根が変わらなかったら同じかな。決まっているのはいつか「終わり」が来るという事ですよね。
役目を果たして終れたら最高ですが・・・
Posted by:ミルフィーユ  at 2008年02月01日(金) 10:36

65歳で  若いな〜 私ら数年前に過ぎましたがな、

朝に紅顔 夕に白骨と化し・・・

私は何時でも覚悟はしていますが、両親の歳より永くいきていますから、 
しかし 若いな・・〜、

後悔先に立たず・・若い方たちも今頃 アアスレバヨカッタと
思っていられる事と思いますよ、

私ら 自慢ですが このコメント 投稿した後で ああ書けば良かったと
後悔するのを判って投稿しています、ハイ。
Posted by:えじま  at 2008年01月31日(木) 22:36

なつさま、こんばんは〜

詳細に記されてる葬式、想像できます。運命のいたずらってこのことか

しかし、いたずらもその上がある。きりがないですね。

叔父さんの人生は「メリーゴーランド」や!この叔父さんのことを心配します。
Posted by:グランパ  at 2008年01月31日(木) 22:30

人間の死、って、順序どおりならまだ救われる面がありますが、確か母上のお母様、つまりこの叔母様の母上がご存命ではなかったかしら?間違いだったらごめんなさい。人間て、長生きすると逆縁を見ることがあるから私、長生きし過ぎたくないな。それと気働きの出来ない人は、断言できるけど悪気ではないの、その人の性分のうちよ。かく申す私がその代表、嫁さんたちは数段気がきくのでいつも何があっても安心です。
Posted by:しおり  at 2008年01月31日(木) 19:57

Asukaさん
身に余ることば、ありがとうございます。
おととし、テレビで映像になったものをみますと、来年あたりは、仕事をセーブして、キャンピングカーで旅行したいねと夢を語っていた叔母でした。叔父は、半年あまりの闘病生活をさせずにいろんなところに行ったりということをしてあげればよかったのではないかと、かなり、悔んでました。
そして、俺が泣くのは、悲しいからではない、くやしいからだ、何もしてあげられなかったのがくやしくて、涙がでるのだといっておりまして、その言葉が胸にせまりました。
Posted by:なつ  at 2008年01月31日(木) 19:26

ちびまるさん
叔父も亡くなった叔母があと何ヶ月の余命宣告を受けたとき、通帳のことなど一切合切、おまかせしてたのに、暗証番号は聞けずじまい。
あれやこれや、困ってることだと思います。

義母さんやら、次々と、大変でしたね。けどねー、なれてるとはいっても、関係ないと思います。気働きできる人は、できるけど、できない人は、できないものだと思います。最初の時のこと、思い出していただいたら、わかると思いますが。
要はそんな性分なのでしょうね。結局、口をついてますもの。何か、お手伝いしましょうか・・って。なんで?私が・・と、思いながら。ほんとは、立ち働くのは、兄弟である、母なんじゃないじゃろか・・・と、思いながらもね。。

花遊便さん
あまり、楽しい行事ではないですけど、一番人間模様が表れる場でもありますよね。それから、やはり、このあとがもめごとの始まりですから。。
近くじゃないことを感謝してます
Posted by:なつ  at 2008年01月31日(木) 19:15

なつさんの文章は情景が手に取るように判り、読みながら私の頭の中で
映像が出来上がっていきます。
ミルフィーユさんの仰るように本を出されたらと何時も思っています。
それにしても叔母さまは未だお若いし、これからユックリ出来る年齢ですのに、
お悔やみ申し上げます。
Posted by:Asuka  at 2008年01月31日(木) 19:14

うーん 最後の言葉ねぇ 人生はメリーゴーランドかぁ〜
ご苦労さまでした。きっとあなたのことだから、ハラハラしながら、気がついたところで、せっせとお手伝いしていたのでしょう。

変な話、私も時々考えることがあります。もし、私が夫より先に死んだら…?と。
きっと大変だろうなぁと思う。家の中のことを知っていて、てきぱき指図をする人がいないと、案外誰も動かないのよね。お嫁ちゃん、頑張るかな?
義母が亡くなった時のことも思い出します。義姉(兄嫁)も義姉も、何もしないの。和尚さんに挨拶したりお茶を出したり、家の細かいことしたのは私でした。末っ子の嫁だし当然と思われてたみたい。まあ、自分の親や兄が次々と亡くなって、お葬式に慣れていたのも確かでした。
Posted by:ちびまる  at 2008年01月31日(木) 18:32

65歳とはお若いですね。もったいない。
ご愁傷様です。
読んでいて義母の時をを思い出しました。
なつさん、文章書くの上手。
Posted by:花遊便  at 2008年01月31日(木) 17:43

ミルフィーユさん
いやはや、そちらも、大変でしたね。お察し申し上げます。
お嫁ちゃんたちをみて、当事者側意識というものと、それから、裏方の仕事というものって、教えてできるものではないと、痛感いたしました。
それって、本来備わってる人と、そうでもない人がいるのかと・・。
つまり、状況が見渡せないということにつきるのではないか・・・。
まあしかし、できないなら、できないなりに、物事は進んでいくようですから、それでいいのかもしれません。

それから、ばたばたにまぎれて、ごはんのその後、わからずしまいです。
今落ち着いて思うと、あれは、仏様にあげたものだったかもしれないです。
ですから、そのまま、自宅に運ばれていったんでしょうね。
とりあえず、車までは手で宅配しましたので、、、。
Posted by:なつ  at 2008年01月31日(木) 16:58


こんにちは
「要のお綺麗な叔母様」。
また、「お近くの親戚の方」の相次ぐ訃報・・・
心よりご冥福を心よりお祈り申し上げます・・・
神が決めた期日到来としましても早すぎる逝去であります。合掌

しかしながら訃報が続きます。
10月に同級生が病死。実母が11月に病気と寿命1月に知人の夫が病死と47歳の後輩(心の病と聞きました・・・)と訃報が続きます。

実母は病気でしたから仕切りが全くできず嫁も娘も教育できなかったのですが、本家長男の嫁である兄嫁は全くお客様状態でした。気のいい頼んだ事ならなんとかやってくれる義姉ですが・・・
若夫婦に迷惑をかけたくないと全て被ると、いざという時困るようですし、
かといって教育というか指導をしたらば、疎遠になるリスクもあり・・・・
頼むくらいなら自分でやった方がいいのかな?と思ってみたり・・・

お悔やみと別にしまして、今日のなつさんのブログは
シュールでありながら、ブッとツバが噴出しそうなツボどころを押さえられた投稿でございました。ネタとして覚えておられるのでなく、右脳で画像として記憶に定着しスラスラとタイプが進むのでしょう〜何か本を書いてみられたらいかがでしょうか?
ところで、
>冷蔵庫の中身をだして、おちゃわんにはいったごはんを手にぶらさげたまま・・・
このぶら下がったものは何処へ・・・はお供え?冷蔵庫の中身は?
Posted by:ミルフィーユ  at 2008年01月31日(木) 16:29
Posted by:ミルフィーユ  at 2008年01月31日(木) 16:37