ありふれた日常こそ、大切なものがある。毎日の出来事こそ、大事なものがある。心の持ち方こそに年齢による変化が出てくるものだと。

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フラグメント(古処誠二) [2008年04月02日(水) ]
人間のいやな部分を人はあまり見ようとはしない。
自分の都合のよいように、脚色して判断してしまう。
そんなことはあり得ないと、切り捨ててしまう。

高校生である相楽優は、力で君臨してする不良グループから独立した立場だ。
同じ立場をつらぬく宮下は、事故か他殺かわからないまま死んでしまった。
そのお葬式に向かう中、地震にあって、地下駐車場に閉じ込められた。
先生の車で、生徒をひろっていく途中だった。
救出までの58時間。
不良グループの長、城戸が殺される。そして、また、ひとり。

だんだんとすじがつながっていく過程は、数学にも似て、てごたえを感じるものだ。子供だから、そんなおぞましいことはしないだろう。先生だから、まさか、そんな、子供に迎合するようなことはしないだろう。
固定観念は、真実の目をくもらす。
消去法でいけば、犯人は、必ずや、あらわれる。
身近にこんな問題、おこるわけはないと思いたいのだけれども、人間というものは、魂を悪魔に売るなんて、何気にできてしまうものなのかもしれない。
一度、保身を考えると、雪だるま式にふくらんでいく悪。

たいがいのことには、驚かない。
たいがいのことには、むかつきもおさえられる。
しかし、だからといって、悪がそのまま野放しになってしまうというのだけは、いただけない。
常識の壁は、真実をくらますということもある。
現代は、上辺だけでは、判断のつかぬ人間が多すぎる。
そんな本質をつく本だ。

Posted at 19:09 | 本バカ | この記事のURL
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