ありふれた日常こそ、大切なものがある。毎日の出来事こそ、大事なものがある。心の持ち方こそに年齢による変化が出てくるものだと。

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ノンちゃん雲にのる(石井桃子) [2008年04月13日(日) ]
石井桃子さんが101歳で亡くなった。
長生きにあやかって、また、読んでみた。
なんとなく読んだような記憶があったのだが、読み進めてみると、全く覚えがない。
第一、ノンちゃんが赤痢だったなんて、全然知らなかった。
それで、東京から氷川様のある田舎にうつりすんだノンちゃんは、小学2年生になると、東京に帰れるとはりきっていた。
ところが、おかあさんは、お兄ちゃんをつれて、東京に行ってしまった。
ノンちゃんは大泣きに泣いて、森をぬけ、ひょうたん池までやってきてしまった。
池のきわの木によじのぼってみると・・・。

お空をとんで、落っこちそうになったところを、おじいさんに助けられ、雲にのることができた。
おじいさんは、ノンちゃんのお話が面白いと、ノンちゃんのおとうさんのこと、おかあさんのこと、お兄ちゃんのことと、次々たずねる。

おとうさんは、「シュギ」というものをもっていて、いくら、ノンちゃんが成績をオール甲とってきても、ほめない。当たり前の顔をしている。
それから、ノンちゃんは、ちっとも、悪い子でない。
成績もいいし、おかあさんの言うこともきくとても良い子だ。
4月から級長もやる。
「なんてもできるの、一番!」

そんなノンちゃんにおじいさんは、言う。
「そういう子はよくよく気をつけんと、しくじるぞ!」
ノンちゃんはびっくり。
「人にはひれふす心がないとえらくはなれんのじゃよ。勉強ができるのをはなに、かけるのは大ばかだ。」
謙遜というのは、自分はまだまだ偉くないと思う心だと。
これではならないと頭を下げるたびに、ずんずんとえらくなる。
それにひきかえ、おれはえらい、たいしたもんだとおもうたびに小さくちぢまる。
ノンちゃんは大きくうなづいた。

こんな感じで、意地悪なお兄ちゃんの話やら、おじいさんのハナ子さんの話やら、でてきて、読み応えたっぷり。
(お兄ちゃんの話は、男の子を育てた身には、すかっとするくらい的を得た話で、特に女の子しか育てたことのない方には指南書になりそうな♪)
普段は、意識の底におしやられてる当たり前のことがこんなにわかりやすく書かれているとは。
やはり、名作に違いない。

まだ、うそつきの意味がわからない小学生あたりに読み聞かせするには、よい本だなと思う。

私も木登りでもして、雲にのってみたいな。
おじいさんに会ったら、いろいろとお話聞いてもらって♪
って、うちんちのじいちゃんの顔が浮かんで、だめだ、こりゃ!

Posted at 16:00 | 本バカ | この記事のURL
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