最近見かけた花を載せてみました。
きれいに咲いた山吹の花ですが三輪ほど咲いていました。
真夏日の続いた後の涼しくなりはじめた8月の終わりころから見かけましたが9月初旬に写したものです。
今年の夏はやはり冷夏だったようです。
いつの間にか過ぎてしまったという感じの夏でした。
おかげさまで光熱費は激減し家計にはやさしい夏でした。
何が幸いするかわからない世の中になってしまいましたがエコ生活を送れたことは事実です。
季節はずれに咲く花を狂い咲きというようです。
二度咲きと言ったりもします。
これらを称して不時開花というようです。
その原因は温暖化にあると思っておりましたが
正確には開花のメカニズムによるもので
結果的に気象変化がこのメカニズムに影響しているようです。
秋にソメイヨシノが咲いたりすることがあります。
このような現象がその平年の起日と著しくかけ離れた時期に起きる場合のことを不時現象と言うのだそうです。
例年よりも早かったり遅かったりする現象を不時開花(狂い咲き)と言うわけです。
狂い咲きは、「草木の花が、その季節でないのに咲くこと」と辞書にあります。
園芸植物大事典では「返り咲き」の別名を「狂い咲き」「二度咲き」「不時開花」としています。
今年もアジサイ(紫陽花)やツツジ(躑躅)の花が返り咲きしていたのを見ました。
皆さんも季節外れの花を見かけていると思います。
意外と身近なところで見られるはずですから探してみませんか。
近所の道端に植えられたオオデマリも狂い咲きしていました。
植物の開花に関する不時現象については「返り咲き」または「狂い咲き」と呼ばれ異常な気候経過なのではないかと思われがちですが理由のひとつとして台風や低気圧などの強風や日照りなどの限定された気象現象そして病虫害により花芽付近の葉がなくなってしまうことによって起こることが判っています。
下段は5月撮影のブラシの木
上段の花は形も小さく咲き方が変形のように感じます
季節はずれでは花目が少ないのでこんな形になってしまうのでしょう
写した日が9月17日
確か数日前に台風が通過して木の葉が道に落ちていましたからそんなことも影響しているのでしょうね。
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植物の開花メカニズム
花芽が形成され成長を始めるとすぐに開花することがわかっています。
開花しないのはアブシジン(アブサイシン)酸という休眠ホルモンにより抑制されているからなのだそうです。
このような花芽の成長抑制のしくみは他の花木類も同じで秋の台風や塩害などで葉が早く落ちてしまったり虫に食われたりするとこの抑制物質の供給がなくなるので俗に言う「狂い咲き」となり季節はずれの開花が起こる。
*****アブシジン酸*****
アブシジン酸は植物ホルモンの一種。
休眠や生長抑制気孔の閉鎖などを誘導する。
また乾燥などのストレスに対応して合成されることから「ストレスホルモン」とも呼ばれる。
現在では正式な日本語表記は「アブシシン酸」であるとされているが「アブシジン酸」「アブサイシン酸」と呼ばれることもある。
*****植物ホルモン*****
植物ホルモンとは植物生長調節物質のうち植物により生産され低濃度植物の生理過程を調節する物質のこと。
動物におけるホルモンとは違い合成・作用場所が不明瞭。
植物は移動することができないため環境の変化をすぐさま感知しそれに対応する必要がある。
植物ホルモンはそのための調節制御物質。
最初は動物におけるホルモンと定義を同じくしていたが多数の植物でホルモンが見いだされるようになると必ずしも動物のホルモンと同じ性質ではないことが分かってきた。
場所や濃度によって生理活性が著しく異なることも動物ホルモンとの違いのひとつ。
【参考】種子休眠の誘導
発芽が誘導される際には発芽を促進する作用を持つ植物ホルモンであるジベレリンにより貯蔵物質の分解が誘導される。
アブシジン酸はこの誘導を阻害することが知られている。
このようにアブシジン酸はジベレリンとは逆に発芽を抑制する作用を持ち休眠の誘導に重要な働きをしていると考えられている。
「ジベレリン」の生理作用として以下の働きがある。
休眠打破・発芽促進
農作物に広く利用されている。
アブシジン酸とは拮抗的な作用をする。
花芽形成・開花促進
花弁類の開花促進に利用されている。
単為結実促進
胚発生がないまま子房の肥大を誘導する。
ジベレリンはある種の植物ホルモンの総称で日本人が発見し構造を決めた植物ホルモン。
これまでに136種類が確認されておりジベレリン A1 (GA1) からジベレリン A136 (GA136) と命名されている。
農薬として用いる場合は特にジベレリン A3 (C19H22O6) をジベレリンと称し「ジベレリン」もしくは「ジベラ」として販売されている。
ジベレリンは農薬として種無しブドウの生産果実の落下防止成長促進などに用いられる。
こうした操作をジベレリン処理という。
この項はフリー百科事典「アブシジン酸 Wikipedia」を参照しました。
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植物は例外を除けば年に一度開花し種子をつくりいろいろな方法を使いその種を拡散させ繁殖してゆくことは自然の現象として認識していることです。
一年に数度開花する花に西洋タンポポがあります。
年に3〜4回開花して種を風に乗せ拡散し増えてゆきます。
それに対し日本タンポポは春に一度咲くだけで西洋タンポポの繁殖力にはかないません。
だからなのでしょうか日本タンポポは競合せず西洋タンポポに繁殖地を追われ里山などの環境でひっそり繁殖します。
それに控え西洋タンポポは市街地を好み人間の生活する空間を好んで繁殖します。
最近は気温上昇もあって都市近郊では冬場でも繁殖しているのを見かけます。
こうして環境変化に順応ししたたかな強さを身に着けて進化しています。
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今日まで生物は進化の過程において長い時間をかけて形や機能を変え自然の変化に適応して生き残り進化し適応できない生物は滅んで来ました。
生物の頂点にある人間は他の生物と同じように進化して来たものの近代になって文明の力で環境を変えて生きています。
そのために自然そのものも変容してしまいました。
人類は科学の進歩に伴い高度の文明社会を手にしました。
人為的な変容も狭義では自然だという考え方もありますがむしろ反自然的でありもっといえば自然破壊そのもの。
自然の概念から言うと現代社会は自然破壊の上に成り立つかなり危うい文明社会というべきでしょう。
有史来今まで人間は衣食住を直接的に自然から得てきたことは確かでその恩恵を否定する人はいないでしょう。
近年は化学的な手法で衣食住を補うことも当たり前になり自然なかんずく天然のものは疎外されているような状況にあります。
物質文明の豊かさを追求する欲望には際限がなく科学的合理的な考え方がありとあらゆる事柄を支配した結果自然破壊が進行し大自然のダイナミズムが壊れほころんでいることも事実です。
不幸なことに日本の多くの人はまだまだ無関心です。
自然の恩恵を意識するよりも経済活動によって得られる金銭的・物質的豊かささの方に心囚われている現実があります。
人間の旺盛な経済活動が環境を破壊し自然が乱れいろいろな形で社会生活に影響していることは報道で知るところで特に気象変動による影響は自然災害の増加と言う形で社会問題化しています。
また海水温の上昇で生息分布が変動するなどしたために魚類の不漁など身近なところで食生活にも影響していることを経験します。
今年の夏は長雨のため農作物の育成がよくなく葉物野菜が不作でした。
そのため一時期価格が高騰し家計を脅かしました。
最近は台風が高緯度で発生するようになりました。
海水温の上昇によるものだそうです。
温暖化によりすべての生物に影響することを思うと不気味なものを感じます。
こうした環境変化の中で賢くも変化を巧みに取り込み順応する植物の生き方からいま地上に生きる私たちはその知恵を学ぶべきではないでしょうか。
「人は地に法り、地は天に法り・・・・・」と孟子が説いていますが
当時と時代背景が異なるといえど自然の理として傾聴に値するのではないでしょうか。
混沌とした時代ではありますが生物が生存するための原理原則はこれら植物の営みや自然界の中に見えるような気がしてなりません。
私たちの生きる知恵は足元にあるということです。