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スカパー!の音楽番組、
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R−S20夜明け前A 【2007年03月06日(火) 】

先日、レコーディングに入った。
アーティストは中沢厚子。

1970年に発売された吉田拓郎のアルバム「青春の詩」の収録曲の一つである「男の子女の子」にて
吉田拓郎とデュエットしたのが中沢厚子であった。

昨年、2006年の暮れに中沢厚子のライブに出かけた。
そのライブで、まだ仮タイトルだがオリジナル曲「お母さん」を聞いた。
なぜか自分でもおかしいほどに、涙が止まらなかったのである。


中沢厚子の母親の話である。


87歳になる彼女の母親が何年か前から認知症を患っている。
毎日見舞いに行くが、母親の気分が良い時は中沢厚子を「あっちゃん」とわかる。

しかし、症状の悪い時は彼女のことを忘れてしまう。
中沢厚子はその母親を詩にした。

「もしもあなたがいつか

 私の名前も顔も忘れてしまう時が来ても、心配しないでね 

 ずっとずっと側に

 私だけのたったひとりのお母さん」と歌う。

厚生労働省の発表によると介護保険の要支援・要介護1〜5の認定者の内、
約半数に軽重の差はあっても何らかの認知症の症状があるとのこと。

認定者数380万人のうち、約半分200万人近くの人に認知症の症状が見られるとなると、
65歳以上の方の約8%に認知症の症状が見られることになる。


私にも今年85歳になる母親がいる。

この世に自分が生を受け、絶対に頭の上がらない人が母である。


ぐうたらな親父が家でプラプラしているときに、
母は命がけで働き家庭を支えた。

週に一度母親に会いに行く。気丈な母はいまだにしっかりしている。
俺が来るのを楽しみにしている母は、食べきれないほどの料理を作ってくれる。


昨年、母にどこか行きたいところあるかと聞いた。
行ったことがない沖縄と答えたので、自分の家族と沖縄旅行に行った。
その時の母親の嬉しそうな顔がわすれられない。
初めて親孝行をした気分になった。


母から教わったことは、子供のためなら命をかけられる心であった。
親を殺す子供、子供を殺す親。なぜそんなことが出来るのだろうか、

木の上に立って見る。
親という一文字になる。
親は巣立つ子供を見送ることしかできないと言っているのだろう。

自分も親になり、母のように子供を守ってきたつもりだが、
母のように子供の全てを受け入れ、信じ、誉めて育んでいくことは
まだ自分には出来ていない。
叱ることのほうが多い。


そんなとき思う。また未熟な自分と出会ってしまったと。
明日も母が元気でいてくれることを願う。


“あなたが私を産んでくれたから私には大切な家族が出来ました”
 ありがとう、ありがとう。“


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