かすかな変化、そして変貌へ 【2007年03月27日(火) 】
このブログ本文は、新生エレックレコード始動に呼応し
音楽活動を再開されたアーティスト・中沢厚子さんと
その家族が直面した認知症を患った母親との日々を、
より多くの方に今日的な話題として発信する為
エレックレコード社長・萩原氏が共同執筆したものです。
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電話の翌日。猛暑の中、先に病院に顔を出し、父の回復が自分の勇気になっていくようで嬉しかった。実家に着いたのは午後の三時を回っていた。
玄関を開けると、いつもだと居間から「厚子、来たの」と母が直に出迎えてくれる。
だが、その日は「こんにちは」と何度呼んでも声は無い。
居間に上がり、母がいない事を確認して、変だなあ。
買い物に行くわけでもないし、二階に上がってみると締め切った。
和室で洋服の上に浴衣を羽織り、顔から汗を流しながら母は寝ていた。
クーラーもつけず、この部屋にいたら熱中症にやられてしまう。
窓をすぐに開けて母を起こすと「あら、厚子。今寝たところなのに。今何時?」
「もう午後の三時よ、こんな暑い部屋で寝たら身体こわすわよ」とたしなめるが母は聞く様子もなく「大変、もう三時だ、ご飯食べなきゃ」
その時、私はまだ少し寝ぼけてるぐらいにしか思わなかった。
父の退院が決まった当日。私が父に付き添い、何もなかったように家に戻った。
その翌日、父から
「厚子、お母さん、おかしいんだ。私がちょっと仕事の電話をしていると、一人でご飯を食べ始めたり、食べ終わってから湯飲みにご飯を入れて食べ始めたり。もしかしておかあさん普通じゃないんだ」
このまま母がどうなっていくのか、不安でいっぱいになった。
その夜、娘に母親の事を伝えた。次女が介護の資格を持っていたのが心強かった。
それから母親の奇行はエスカレートしていった。
母の面倒を父が見ていたのだが、高齢の父にはもう限界がきていた。
娘の助言でヘルパーさんを頼むことにした。
私も出来るだけ実家に行き、やりくりを手伝いに行った。
姉も仕事が終り次第、真っ直ぐに帰宅をしてくれた。
病気にかかる前も、外に出るのが嫌いだった母にとって、他人のヘルパーさんが家に入ることをとても嫌がっていた。
あのおとなしい母が大声でヘルパーさんに帰れと怒鳴り手を上げる事がしばしばあった。
ヘルパーさんはこの様なことは慣れているのだろうが、家族は母の行動が信じられる、狂喜としか考えられないことであった。
(以下次週に続く)
※次回4/3更新予定
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≫デビュー直前17歳の中沢厚子も登場する「エレックレコードの時代」熟割にて好評発売中!
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その家族が直面した認知症を患った母親との日々を、
より多くの方に今日的な話題として発信する為
エレックレコード社長・萩原氏が共同執筆したものです。
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電話の翌日。猛暑の中、先に病院に顔を出し、父の回復が自分の勇気になっていくようで嬉しかった。実家に着いたのは午後の三時を回っていた。
玄関を開けると、いつもだと居間から「厚子、来たの」と母が直に出迎えてくれる。
だが、その日は「こんにちは」と何度呼んでも声は無い。
居間に上がり、母がいない事を確認して、変だなあ。
買い物に行くわけでもないし、二階に上がってみると締め切った。
和室で洋服の上に浴衣を羽織り、顔から汗を流しながら母は寝ていた。
クーラーもつけず、この部屋にいたら熱中症にやられてしまう。
窓をすぐに開けて母を起こすと「あら、厚子。今寝たところなのに。今何時?」
「もう午後の三時よ、こんな暑い部屋で寝たら身体こわすわよ」とたしなめるが母は聞く様子もなく「大変、もう三時だ、ご飯食べなきゃ」
その時、私はまだ少し寝ぼけてるぐらいにしか思わなかった。
父の退院が決まった当日。私が父に付き添い、何もなかったように家に戻った。
その翌日、父から
「厚子、お母さん、おかしいんだ。私がちょっと仕事の電話をしていると、一人でご飯を食べ始めたり、食べ終わってから湯飲みにご飯を入れて食べ始めたり。もしかしておかあさん普通じゃないんだ」
このまま母がどうなっていくのか、不安でいっぱいになった。
その夜、娘に母親の事を伝えた。次女が介護の資格を持っていたのが心強かった。
それから母親の奇行はエスカレートしていった。
母の面倒を父が見ていたのだが、高齢の父にはもう限界がきていた。
娘の助言でヘルパーさんを頼むことにした。
私も出来るだけ実家に行き、やりくりを手伝いに行った。
姉も仕事が終り次第、真っ直ぐに帰宅をしてくれた。
病気にかかる前も、外に出るのが嫌いだった母にとって、他人のヘルパーさんが家に入ることをとても嫌がっていた。
あのおとなしい母が大声でヘルパーさんに帰れと怒鳴り手を上げる事がしばしばあった。
ヘルパーさんはこの様なことは慣れているのだろうが、家族は母の行動が信じられる、狂喜としか考えられないことであった。
(以下次週に続く)
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予期せぬ行動や家族の戸惑い。身につまされる
思いです。自分の家族だけではない事に改めて
勇気をもらいました。
ヘルパーさんの過酷な労働にただただ頭が下がる
思いです。国ももっと現実を感じ「美しい国」日本の高齢化社会の未来を幸ある環境にしていって欲しいです。