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JCBホールにて〜Smoky Medicine(スモーキーメディスン)〜 【2008年04月24日(木) 】

4月20日、そそくさと後楽園に向かう。久しぶり顔が赤くなるぐらい興奮している。

Char、金子マリ、鳴瀬喜博、藤井章司、佐藤準。1974年当時、このメンバーと青春を共にした。あれから34年間、どれだけの人と出会い、どれだけの人と別れてきたのだろうか。そんな思いでスモーキーを見ていた。

エレックのスタジオから始まったドラマは、白日夢の如く脳裏を駆け巡る。3000人の会場は満杯である。どうして?レコードも出さないグループが、何故こんなにも人を呼べるのだろうか。

始まった。マリの日本語の曲から始まった。最初は客も彼らもどう乗ったら良いのかためらいがあったが、ジェフベックグループのナンバーぐらいから、客もスモーキーもヒートしていった。

確実に50代と分かる人種たちが、拳を振り上げ我を忘れる。きっとライブとはこれをいうのであろう。アンコールに次ぐアンコールは、このまま時間が止まればよいと、ホール中の人々が思ったのだろう。

帰りに、普段は義理で行く楽屋も率先して向かう。メンバーの中で最初に佐藤準と出会う。
「ジュン良かったよ・・・」
「リハ時間が少なくてさ」

たわいない話をしているうちに、ショウジやナルチョも寄って来てくれた。マリが俺を見つけ、
「克己さん、あたし本貰ってない、貰ってない、貰ってない」、
子供のようにわざとふてくされて見せる。 「ごめんごめん直ぐ送るよ」
てな話しをしていると、Charが出てきた。

「どうだった34年ぶりのスモーキー」
「う〜ん、シーラカンス見ているみたいだったよ」
「ところでエレック本読んだよ。おもしろいじゃん、そんな才能あるなんて知らなかったよ」
「まあな。遅咲きの早死ににならないよう気をつけるよ」
「絶対死なないよ、あんたは」

笑い続けた楽屋であった。帰り、代理店のメンバーと後輩4人で居酒屋に立ち寄る。不思議と20代の代理店の女性が、スモーキーを素晴らしいと評価している。

多分、27〜8年違うマリを、可愛いし格好いいと言う。ステージで殆ど煙草を離さない、まるでジャニスを見ているような感触に、彼女は新しい発見をしたのだろう。なごりおしいが、終電の時間は刻々と迫る。

電車の中で彼らといっしょにステージに立った時を思い出す。

俺が23歳ぐらいだろう。もしあのままミュージシャンとして生きたなら、どんな人生だったのか。老いさらばえて、誰にも相手にされない口うるさいドラマーなのか。それとも、あれからもっと腕を上げて世界的なプレーヤーになっていたかも。

そんなことはまずないな。己のことは己が一番よく知っているし、久しぶりに帰ったら、ジャズでも聞いて見たくなった。心地よい春の酔いの中で…。


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