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幼き頃の川 【2008年07月03日(木) 】

いつものように、週末におふくろの家に帰る。

車で約40分の道のりである。横浜横須賀道路に乗り、朝比奈のインターで降りる。裏道を通り、手子神社横の橋を渡る。小さな川が流れていて、幼い頃はこの川でザリガニや鮒(フナ)を取って遊んだ。

高度成長の波は、この小さな金沢文庫まで影響があった。山々が造成され、宅地になり、自然が消えていった。川は宅地からの汚水で鮒もザリガニも、めだか、蛙、蛍、すべてが死に絶えた。ビールを3本空けて少し酔いが回ったので、酔い覚ましのために散歩に出た。

なんとなく足取りはあの川に向かっていた。驚いたことに、魚影が幾つも見えた。あれ、どぶ川じゃなくなった。しばらく川面を見ていた。

足元に何か動く物を発見、あっサワガニがいた。小さなサワガニが一生懸命駆けている。あまり可愛いので、追いかけてシャメをパチリ。



昔の川が戻って来たとは思わないが、メタンガスが充満していた川が、ここまできれいになったのには驚いた。おふくろに川が綺麗になったことを言うと、最近まで食パンを持って川に行き鴨に食べさせるのが楽しみだったと言う。鴨がいるなら小魚がいるのだろう。もうすぐ夏祭りが来る。手子神社の周りは神輿や露店で賑わう。

話は変わるが、昨日、人形町の「凡味」という名の日本料理屋に行った。我がエレックレコードの長老である浮田さんと、昔から尊敬している亀渕さんの三人である。



初めて行く店なので、少し早めに着いた。ここまでの道のりも甘酒横丁を明治座方向に300メートルぐらい歩くのだが、何だか明治大正の時代を彷彿させる風情がある。店に入るとおかみさんが出てきて、「お待ちしておりました」。どうやらこの店は一席しか取らないことが売りらしい。

ワンテーブルが真ん中にドカンとある。昔の呉服屋を改造したらしい。なんだかタイムスリップしてしまう。今日食べるものは懐石料理らしい。

浮田さん登場。おかみさんが浮田さんに「お久しぶりです」と丁寧に挨拶、浮田さんも、「お嬢さんはお元気ですか」「少し前にエジンバラの大学から戻って参りました。今は元の慶応に行っています」「後でお料理を運んで来ますので、一声かけてあげてください」。

そんな世間話をしているうちに、今日の主賓である亀渕さん登場。「永い間、ニッポン放送、お役目お疲れ様でした」「嬉しいね、そう言われるのが」。さすがに亀渕さんの話は華があり引き込まれてしまう。

そんな楽しい時間を過ごし9時を回った。後輩から「どこにいるのですか。池尻行きますから奢ってください。人数は3人です」。若者は強引が特権である。

亀渕さんと浮田さんと別れ、池尻に向かう。行き先はお好み焼き屋である。年の差25歳ぐらいの連中と熱く語り合い、今日も一日が終わる…。


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