ショウゲキのホヤに、東京・新橋で出会いました。鮮度、色、歯ごたえ、香りどれをとってもこれまで食べたホヤをしのいでいる。値段もショウゲキの320円。悶絶してもおかしくありませんが、それでは食べられません。
「君は本当のホヤをしっているか」
イモ焼酎を孫のようにいつくしみつつ飲み続けている○津先輩が、かく問いかけてきました。
「新橋の奇跡ですね」
テツガクにも弱くあまり人の話を聞いてない愚生、禅問答的にごまかそうとしましたが、
「僕は本物しか相手にしないから」
(それであまり相手にしていただけないのか。納得)
「築地の仕入れの店を変えたのです」と店の方が業を煮やしてまっとうな合いの手。
「僕はここではホヤを2回頼むので知られている」
○津先輩のその気持ち、よっくわかります。本物は本当においしい、しやわせー、のんべえでいかったー・・・愚生の表現力では本物の衝撃はお伝えしきれません。筆舌に尽くしがたいとはまさにこののっぴきならない事態、この店のこのホヤとの遭遇を、いうのでしょう。未知との遭遇などは、精神的な衝撃の大きさ、深さから言うと、ホヤとの遭遇に比べれば問題になりません。知らないことだらけの愚生はしょっちゅう未知と遭遇しているし。
「ホヤそうですか」と、ホヤに思いいれがないかつてのご同輩、おみずならいうでしょうが、食べたもんの勝ち。ホヤは苦手、というかたもいらっしゃるので、ここまではホヤ好きの方を前提にしました。
この日(昨日午後)は汐留から新橋界隈を徘徊しました。というよりは新旧の職場ともいっしょの○津先輩にさんざん引き回しをしていただいた結果、ショウゲキの出会いが、我が人生に新たな地平を切り開いたホヤの店との出会いがあったのです。
まず汐留の電通本社へ。飲むだけではなく、街の徘徊もワレワレは好きなのです。まず目指したのは電通本社ビル(カレッタ汐留)地下二階の焼酎専門店。
電通本社ビル(カレッタ汐留)
「ここはすごいよ」
たしかに広い店内が焼酎で埋まっています。芋専門の先輩の目が輝きを増しています。
「これはうまい。しかも安いよ」
焼酎と芋と黒豚に関してメチャ博識であります。
「飼料の20%がさつまいもじゃないと薩摩の黒豚とはいわない。おならを出しつつ黒豚は育っているのだよ」
黒豚はよけいブーブーとうるさいのかな、と愚生は疑問に思ったのですが、さしたる問題でもありません。話がどこへとぶかわからないし、黙っていました。
昼は当然黒豚料理。いちにいさんカレッタ汐留店で、先輩は焼酎「島娘」のお湯割り。愚生は黒酢入りとんしゃぶ冷つけ麺980円。
「お湯、先に入れてね」
こだわります。
「あんたも偉くなったね」
店長とは顔なじみです。が、3杯目を注文すると「昼間は2杯まで」ときっぱりと断られていました。顔なじみになるはずです。
東京湾奥・築地を一望に
食後は46階からの展望。眼下に広がる景色の右の緑が浜離宮、中央は築地市場、その手前茶色っぽいビルは朝日新聞社。ヘリポートが屋上にあります。
さすがは世界の電通、東京湾奥の絶景を一望のもとに納めています。広告博物館も見逃せませんが、改めてご紹介を。
徘徊は続いて、午後2時過ぎにやってきたのが、最初にご紹介したホヤを出す店であります。
ショウゲキ的価格
ホヤ以外の価格もショウゲキ的です。ここで先輩は焼酎の黒霧島。
「この焼酎は黒麹。きりっとしまっているね。さっきの島娘は白麹。飲み口が良く、女性的でしょ」
焼酎は二人で7杯。肴はホヤ一本槍。しめて4200円余りでした。定年族にとって、かくもやさしいお値段の店は、寡聞にして知りません。費用の捻出には日々心を痛めている飲んだくれ族の救世主にも思えます。(ここではらりと涙)。
あまりの感激に愚生をして人目もはばからずむせび泣かせしめたこのアンビリバボーなお店。有名になると入れなくなっちゃう、というけちな根性はこの際捨てませう。
時間と手間をかけてこのブログをわざわざ読んでいただいている、愚生と志を同じうする方々=お酒はぬるめの燗でいい。健康を維持しつつ少しでいいから毎日飲みたい。外で飲むときは価格、料理、サービスの三位一体がそろったよか店で飲みたい。そういう方々=すなわち我が同士諸兄姉にはご報告する義務がある、責任がある、とこころのそこから思った次第です。
その店こそ「
赤札屋新橋店」。名前もいいですね。場所は
港区新橋2-15-3、月―土 13:00−4;00 祭日13:00−24;00 日休み。
わかりにくいです。写真の正面がニュー新橋ビルです。
この素晴らしき店を教えてくれた先輩に報いるには、我が感激をみんなで共有するのが一番。
「情報って情けに報いるということ」と教えていただいたのは、やはり現職場の先輩YA○田さんです。
来し方行く末、人生のなんたるかに思いをはせつつ納得の酒場で飲む納得の酒と肴は、今こうしてあることへの感謝、明日への活力、そして何より家族との融和につながる???と信ずる次第であります。
先達はあらまほしきことなり。兼好法師さんのお言葉も思い出しました。