地下鉄浅草駅から隅田川沿いにすこし上流へ歩いて言問橋を渡ると向島です。東の橋詰南に牛島神社。立派な神社です。近所の方が入れ替わり立ち代りお参りにきていました。
東京に半世紀以上住んでいても、行ったことがある場所は限られています。愚生の場合、特に弱いのが下町。なかでも墨東にいたってはこれまで縁がありませんでした。が、近年とみに興味がわいたのは、江戸ブームもありますが、先ごろ読んだ「逝きし世の面影」(渡辺京二著、平凡社)の影響が多々あります。
同書は600nの大著です。開国という時の流れの腕力が日本にもたらしたものは一つの文明に引導を渡したということ、と読みました。「昔の日本て、なんてよかったのだろう」「それにひきかえ今の日本は・・・」と随所で深ーいため息をつきつつ。
さわりをすこしだけ紹介しましょう。
「幕末に異邦人たちが目撃した徳川後期文明は、ひとつの完成の域に達した文明だった。それはその成員の親和と幸福感、あたえられた生を無欲に楽しむ気楽さと諦念、自然環境と日月の運行を年中行事として生活化する仕組みにおいて、異邦人を賛嘆へと誘わずにはいられない文明であった」
とても同じ国とは思えません。一読をお勧めします。
ということで江戸の名残を石碑や神社にみることができる初めての向島散歩は、牛島神社から始まりました。総檜の社殿、立派な狛犬や堀辰雄が「どこかメランコリックな目ざしをした牛」と書いた撫牛などが境内にありました。撫牛は具合の悪いところをなでるとよくなる、という牛です。愚生も頭をなでてきました。
※ ※ ※
昼食は地下鉄浅草駅構内の地下街入り口にあり、前から入りたかったやきそば「福ちゃん」で「カレーソースやきそば」450円。焼そばにカレーのトッピングは初めてです。
「カレーソースやきそばはいつからあるの?カレーがなかなかいけるじゃない」
「昔から。一味ちがうでしょ」
昭和30年代にタイムスリップしたような地下街。いまどきの地下街や店とは味わいが一味もふた味も違います。
「ビールと焼きそば」
「サワーとやきそば、玉子焼き」
後から入ってきた客はアルコールも注文していました。1人で昼から気兼ねなく飲んで食べられる空間は都内広しといえどなかなかないでしょう。
男でよかった???としみじみ思いつつ逝きし世を偲ぶ。下町で、こころ豊かなひと時を過ごしました。
東京に半世紀以上住んでいても、行ったことがある場所は限られています。愚生の場合、特に弱いのが下町。なかでも墨東にいたってはこれまで縁がありませんでした。が、近年とみに興味がわいたのは、江戸ブームもありますが、先ごろ読んだ「逝きし世の面影」(渡辺京二著、平凡社)の影響が多々あります。
同書は600nの大著です。開国という時の流れの腕力が日本にもたらしたものは一つの文明に引導を渡したということ、と読みました。「昔の日本て、なんてよかったのだろう」「それにひきかえ今の日本は・・・」と随所で深ーいため息をつきつつ。
さわりをすこしだけ紹介しましょう。
「幕末に異邦人たちが目撃した徳川後期文明は、ひとつの完成の域に達した文明だった。それはその成員の親和と幸福感、あたえられた生を無欲に楽しむ気楽さと諦念、自然環境と日月の運行を年中行事として生活化する仕組みにおいて、異邦人を賛嘆へと誘わずにはいられない文明であった」
とても同じ国とは思えません。一読をお勧めします。
ということで江戸の名残を石碑や神社にみることができる初めての向島散歩は、牛島神社から始まりました。総檜の社殿、立派な狛犬や堀辰雄が「どこかメランコリックな目ざしをした牛」と書いた撫牛などが境内にありました。撫牛は具合の悪いところをなでるとよくなる、という牛です。愚生も頭をなでてきました。
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昼食は地下鉄浅草駅構内の地下街入り口にあり、前から入りたかったやきそば「福ちゃん」で「カレーソースやきそば」450円。焼そばにカレーのトッピングは初めてです。
「カレーソースやきそばはいつからあるの?カレーがなかなかいけるじゃない」
「昔から。一味ちがうでしょ」
昭和30年代にタイムスリップしたような地下街。いまどきの地下街や店とは味わいが一味もふた味も違います。
「ビールと焼きそば」
「サワーとやきそば、玉子焼き」
後から入ってきた客はアルコールも注文していました。1人で昼から気兼ねなく飲んで食べられる空間は都内広しといえどなかなかないでしょう。
男でよかった???としみじみ思いつつ逝きし世を偲ぶ。下町で、こころ豊かなひと時を過ごしました。






焼きそば自体も、普通にソースの味が付いているのですよね
両方の味が混じると、いったいどうなるのでしょうか。興味津々です
私も興味と不安とありましたが、どちらも味付けが濃いせいか、それぞれの持ち味はそれなりに楽しめました。
しかし知り合いの女性陣数人に話したところ例外なく拒否反応でした。たまにはおいしいのに。
遊歩様
電気ブラン、飲んだことはあります。甘いです。
向島は墨田区のホームページを参考にしました。いろいろ楽しそうなのでまた行こうと思います。
ヒャックリコ様
コメントありがとうございます。社殿には葛飾北斎の「須佐之男命厄神退治」という錦絵の大きなコピーがありました。
本物は関東大震災で消失したそうです。北斎は神社の隣に住んでいた、とネットで見ました。下町は江戸の宝庫ですね。