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博物館で身につまされること・・・ギリシャ団体旅行記3 [2008年04月23日(水) ]
 前置きが長くなりました。ギリシャ物見遊山の“一番札所”、アテネ国立考古学博物館。ツアー参加者は22人、平均年齢は愚生前後、か、やや上かと。日本語が堪能なギリシャ人女性ガイドのJさんが、バスの車内で事前の注意をかく申しわたしました。
 「フラッシュはだめです。像と並んで一緒に撮るのを禁止している博物館もあります。ふざけてとるのはダメ、というところもあります」
 
神様ですからね。はい。

 「この像は、紀元前7-6世紀の作。ポセイドン神殿から出ました。アルカイックスマイルの若者像で、カールした髪と片足を前に出している特徴があります」



 アルカイック・・・ギリシャ語のアルケー「古い」「大初の」に由来する言葉、と辞書にありました。なんで微笑んでいるのか、おおいに疑問ではありますが、見ているだけでは失礼なので、こちらもつい笑みで返しました。日希交流、というほどでもありませんが。

 「これは紀元前5世紀のブロンズのポセイドン像。エリート芸術家のマスターピースです。100年前にエーゲ海の海底から見つかりました」
 均整のとれた、素晴らしいお体であります。



 
 そして躍動する馬とそれにまたがる黒人の像は「50年前にエーゲ海から見つかりました」紀元前4世紀、マケドニアのアレクサンダー大王がアフリカからインドまでの大帝国を築いた時代のもので、アフリカから黒人を奴隷としてつれてきたことがわかる、とのことでした。
 時空を一気に超えて、心はアレキサンダーの世界、ではなくて、少年に見える馬上の黒人は、どんな気持ちだったのだろうか、と思うほどリアルにできておりました。


 
 比較的小ぶりながら足を止めずにはいられなかったのが、アフロディーテ(ビーナス)とパン(牧神)とエロス(キューピッド)の像。言い寄るパンを嫌ってビーナスがサンダルで追い払おうとしているところです。エロスも必死でお母さんをパンから遠ざけようとしていました。

 これほど神様たちを、アフロディーテを、エロスを、パンを身近に感じたことはありません。でも身につまされる思いになったということは、美の女神に嫌われるパンに、より一層の親近感を、無意識のうちに抱いたということでしょう。



 博物館には、こうして凡人の魂さえ揺さぶる世界の至宝がいくらでもあるのですから、駆け足で1時間チョイ、ではとても見きれたものではありません。また、説明を聞いていると写真を撮れないので、メモをとるのもやめて途中からひたすらカメラに専念しました。

 旅のために、「ひとり1台持っていこう」と言って、1000万画素のコンパクトデジカメも新たに買ったのですから。メモリーは2ギガと4ギガを買い足しました。かくして手当たり次第に写した写真は、旅の終わりには2000枚に達しました。魂のデジタル化、というと味気ないですか。
 

Posted at 01:06 | 旅ギリシャ | この記事のURL
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