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黄金のミケーネ1 獅子王の門・・・ギリシャ団体旅行記10[2008年06月09日(月) ]
 何かに似ているな、と写真を何度かみているうちにふと思い当りました。
「ヨーロッパの王家の紋章に」と。



 獅子王の門のことです。アガメムノンの暗殺、エレクトラの復讐など血塗られた伝説を持つミケーネの王城の門です。氷雨に煙る遺跡には、戦車の轍の跡、籠城用の地下水槽、堅固な城壁など、紀元前16世紀ごろからの伝説の時代の大要塞の名残をとどめてそこに生きたつわもの達の心を今に伝えておりました。
 写真は獅子王の門の内側です。



 我が団体は、コリントスを足早に見てバスで約30-40分。トロイの発掘で知られるかのシュリーマンが発見したミケーネに着いたのは、現地時間正午ごろ。2頭の獅子が我々を待ち受けていました。頭がないのは残念ですが、それがかえって廃墟と化した時のエネルギーの強いメッセージとなってハートにびんびんがんがんきます。

 門をくぐると右手に王家の墓とされる円形の墳墓。直径約28メートル。ギリシャ案内記の著者、パウサニアスが紀元170年にこの地を訪れたころには4-5メートルの地下にすでに埋もれていました。



 そこを発掘したシュリーマンが見たものは、「おとぎばなしのようにおびただしい黄金の装身具をつけたといってよいほどの十五個の屍体が伸展されて横たわっていた」(シュリーマン著、村田数之亮訳岩波文庫「古代への情熱―シュリーマン自伝」p.90)。



 死者の顔に置かれていた黄金の仮面がアガメムノンたちのもの、とシュリーマンはギリシャ国王に打電しています。写真の仮面はアガメムノンとされていましたが、今はアガメムノンかどうか、疑問符が付けられています。
 人間のことを古代ギリシャ語では「死すべき者」と言ったそうです。確かに神々は生き続け「お化けは死なない」(ゲゲゲの鬼太郎の水木しげる先生)のかもしれません。
 黄金の仮面の主がだれであろうと、「死すべき者」の一人だったことに同類として無常を感じつつ、酒とバラの日々も否定しません。いや、できない体です。

Posted at 01:05 | 旅 ギリシャ | この記事のURL
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