「ぼく、割り勘負けしたことなかったのですが・・・あっ アサリとハマグリ、どちらがおいしいか食べ比べてみましょうか。一貫ずつください」
「イカも好きです。イカシリーズといきましょう。イカの握りと赤み。ここは握りの姿がいいという評判ですね。煮イカもいいかな」
イ(ー)カげんにしろよな(とは私のココロの叫びです)
煮イカの足を食べていると「頭の方に卵があるからおいしいですよ」とお店のベテラン。ありがたいことです。
お江戸日本橋で握って127年。「高島屋さん裏通り沿い。ごく普通の鮨屋」を自認する吉野鮨本店に初めて職場の後輩、Sのじと竹ちゃんマンをご案内しました。
「いやー、今日は鮨を食べたいな、と思っていたのです」(Sのじ)
「ぼくはおイナリさんでいいです」(竹ちゃんマン)
いくら「ごく普通の鮨屋」といってもお値段は一応覚悟しなければなりませんからひるむ気持ちもわからないではありませんが、お店に来ちゃったのですから。しかも吉野鮨にイナリと納豆巻はありません。
「割り勘だから、好きなの頼んだら」と勇気付けるのですが 「じゃかっぱ巻きでも」。
こちらもイーカげんにしてほしいですね。
結局2対1で割り勘となりました。多数決は民主主義の基本です。
「あわびの肝大好きなんです。食べたい。二つください。トイレにいくなら早く戻ったほうがいいですよ」とSのじ。
戻ったときには小鉢に肝のかけらがひとつ。
「だから言ったじゃないですか」とその傍若無人ぶりは尽きることがありません。
ひとしきり飲みかつたべたところへ
「ごめんなすって」
巨体を割り込ませてきたのが吉野鮨4代目。
「うちはね・・・」
いろいろと鮨の話を伺ったのですがすべて忘却の彼方へ。すみません。次回はメモします。
ところでSのじが唯一割り勘負けしたのは職場の上司、みのじだそうです。
「いやー、世の中広いですね。びっくりしました」
テイネンを前にお店の引継ぎにきたのですが、勝手にしやがれです。




