プロフィール
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銀座サンボア [2008年02月24日(日) ]
 マスターとは、大阪赴任時代通った北新地サンボア以来の仲ですから、7、8年来の客ということになります。銀座6丁目の裏道の奥にある、古くて小さな小さなバー、小夏のママのファンである、ということもいっしょです。

 3、4年前でしょうか。東京帰任後に、出張で大阪本社に行った際、本社界隈の小料理屋で飲んでいたら、お店にいるじゃありませんか。
 「どうしたの」と愚生。
 「女房の店です」とマスター。
 
 かくして、サンボアの、料理もおいしいのは、客に気持ちよく飲んでもらいたい、という気持ちに加えて、おそらくは奥様の料理の腕も影響している、と見ました。マスターは「そんなの関係ねえ」と、ミエを張るかもしれませんが。



 先週、仕事が遅くなったので、サンボアで食事をしました。もちろんボリュームたっぷりのハイボールとCCのロックダブルは欠かせませんが。
 この夜、食事のメインに据えたのは自家製ソーセージ。一本一本店で手作りをしているソーセージは、余分な脂がないのでしょう。しつこくないので大きくても、もっと食べたくなります。



 前菜に頼んだポテトサラダはアンチョビにオリーブオイルをどうとかこうとかして温めてあえて、ポテトが硬めのところが、プロっぽいです。ガーリックトーストも一度お試しあれ。






 エルメスのビルの脇道の路上に、バーファンなら店の雰囲気がすぐにわかる、格調をそなえた小さな看板が、控えめに地下へと案内しています。

Posted at 19:10 | 食 都内 | この記事のURL
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再び新入社員となること [2008年02月23日(土) ]
 我慢にも限界があります。ついに行動をおこしました。今月半ばのことです。実は就職したのでーす。

 「死ぬまで暇」なんて昨年8月の退職後ずっと、そう、うそぶいていたのに、その舌の根も乾かないうちに、“背信”の再就職。お恥ずかしい。

 長年の酒毒は、脳髄の奥深くしみ込んでいました。収入が激減しても、夜の通勤は激減しないのです。
「赤貧でも、極貧でも生きていく」と心に固く誓っての、定年後への船出だったのですが、紅灯の巷が、世間が、許してくれませんでした。結果は火を見るよりも明らかです。

  「このままでは小遣いの自己破産を宣言するっきゃない」
 かく覚悟をきめるとやけっぱちの勢いはさらに止まらず、家庭内に暗雲が立ち込めることも、これまた火を見るより明らかでした。何とかしなければ・・・

 そ・こ・へ
 「働きませんか」
 そのお言葉に、社長さんにお会いして決めました。きちんと働けば愚生にとって働きがいのある楽しい職場であろう、と。はい。

 もう、我慢する必要はありません。新卒(定年後1年以内)、新入社員ですから小さな胸を弾ませて再び夜の世間へ小遣いの額をそう気にすることなく舞い戻りました。

 家人はもちろん危惧しております。
 「給料はどうせ全部飲み代になって、やがて体を壊すのだから」と。
 危惧は、あたりそうです。でもどちらにしろ、心身によくなさそうですから(愚生にとってだけですが)、我慢するよりこれでいいのだ。

                               


 早速ですが、昨日のお昼は銀座5丁目の全聚徳銀座店。「北京ダックの老舗」とネットにあり、行きました。格調高いインテリアの店内は、1時過ぎとあって、客は少なかったのですが、それでも他の客と離れた席にちゃんと案内されました。年配客が目立ちます。

 ランチメニューは比較的手ごろです。注文は、お値段的に中でも手ごろだった「北京風あんかけ手打ち麺」。キノコはキノコなりの歯ごたえがあり、エビはぷりぷり、アンもスープもものすごくおいしく、きっといい出汁をしっかりととっているのでしょう。



 手打ち麺はご覧のように平たく太く、しこしこと噛み心地よく、お値段以上の満足感でいただきました。
 
 


 このお店、クセになりそうです。

Posted at 19:36 | 食 都内 | この記事のURL
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入れ歯洗うべからず。そしてキーワードは 夢 ・・・谷中の徘徊その3 [2008年02月17日(日) ]
 永久寺で仮名垣魯文が建てた猫塚と山猫の碑を見物したら、三崎坂をもう少し上がって左、この道に入ります。



 まっすぐ行くとやがて朝倉彫塑館があり、谷中銀座へ向う日暮里駅からの道に突き当たります。そこまでの道中、これまた物見遊山ぽの種はつきません。

 「どうぞお入りください」
 古い家をそのまま店にしている喫茶店から声をかけられました。食事前だったので「後でね」と断って先へいくと・・・
こんな建物や



そして、蕎麦屋「松寿庵」にはこんなメニューがありました。



 「ご主人が考えたのですか」と奥さまに聞きました。
 「25年前にお店を開いたとき二人で考えました」
 「失礼しました。で、その心は?」
 「ざるやもりはどこでもあるし、何か新しいものを、と思いまして」
 確かに隣は谷中七福神の寿老人を奉安する長安寺。ここには狩野芳崖の墓もあります。ちなみに私の好きな河鍋暁斎の墓は、やはり近所の瑞倫寺にあるそうです。



 七福神そば、ご利益にあずかりたく、もちろんいただきました。いただきながら、ふと店の奥に目をやると「手と入れ歯を洗うのはお断りします」と流しの上に張り紙が。そこで茶碗なども洗うのでしょう。
 
 「入れ歯を洗うお客が多いのですか?」
 「時々・・・」
 
 店の入り口には客用の手洗いがあります。こちらには入れ歯を洗わないで、とはありません。入れ歯を洗いたい方はそちらでお願いしたい、と客としても思いました。

 おいしいパンもありました
 

 思いがけない内容の張り紙に、街歩きの緊張もすっかり解けて、お茶でも、と先ほど声をかけられた喫茶店へと戻りました。
 ここです。


 店の名は    maqha & HAPPYF∞D

 金曜日と日曜日だけの営業で、maqha はアラビア語でカフェの意味だそうです。パンをすすめられて、食べました。
 小さい割にずっしりと重く、甘く味のあるとてもおいしいパンです。ビールのつまみにもぴったり。丁寧に一所懸命作っているのは、食べればわかります。ひとつ300円。また買いに行きたい。お店は夜はアルコールと食事が中心で、金曜と日曜以外はまた別の人が別のことをやっているそうです。

 そこで考えました。
 25年前に夢を七福神に託した蕎麦屋がある。今、パン作りやこの道に、街に夢を託している若者たちがいる。そういう街に惚れて通う人たちがいる。この道の、街の、キーワードは、なのだ、と。

Posted at 09:52 | 食 下町 | この記事のURL
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侍、戯作者、猫・・・谷中の徘徊その2 かな? [2008年02月11日(月) ]
 谷中の永久寺というお寺を目指して地下鉄千代田線は千駄木駅から三崎坂を登り始めました。先週金曜日の昼下がりのことで、振り向けば団子坂です。
 上り始めてすぐ左に菊見せんべい、右には江戸千代紙のいせ辰、その上には喫茶店の「乱ぽ」(ぽは歩の右上に半濁点です)。江戸川乱歩の大ファンのご主人がやっている、とても魅力あふれる店で、ジャンバラヤを食べたことがあります。

 さらに続々と現れるのが400年から350年以上の歴史を誇る由緒ある古刹です。江戸の三美人の一人(だそうです)、笠森お仙と彼女を錦絵で描いた絵師、鈴木春信の碑があるのは大円寺。お仙の碑に刻まれた撰は永井家風が書きました。お寺の二つの大きな屋根は見るからに重みがあり、修理中であります。



 その先には怪談「牡丹灯篭」で知られる落語家、三遊亭円朝のお墓がある全生庵。牡丹灯篭、東北の小さな町に一人赴任していて読んだのですが、夜中にカランコロンと下駄の音が・・・怖かったー。

 白梅が咲き始めた全生庵では剣の達人、山岡鉄舟、円朝、作曲家の弘田龍太郎の墓参りをしました。それぞれ語れば尽きない話題があるはずですが、浅学の身、矢田挿雲著 定本 江戸から東京へ第一巻(芳賀書店 昭和39年)からひとつだけご紹介させていただきます。

 鳥羽伏見の戦いに敗れて逃げ戻った徳川慶喜に対して山岡鉄舟が、
「貴方は恭順とみせかけて、なにか行(や)ろう、というんでしょう」
と、無遠慮な質問を発し、
「いや、そうではない。神明に誓って恭順するのじゃ」
と聞くと、その足で軍事総裁、勝安房を訪い(原文のまま)
「将軍の誠意を官軍に申達してくる」
といいだした。

 最後の侍、ともいわれる山岡鉄舟をして、西郷・勝会談を実現させて江戸無血開城への道を開いた、と。
 鉄舟の墓です。



 いせ辰でショーウインドウをのぞいたり寄り道をしながら坂をさらに上ると右手に白い線の入った黒いコンクリートの塀がひと際異彩を放つお寺。それが永久寺でした。仮名垣魯文が建てた猫塚と山猫の碑がある、との新聞記事を見て「見たい」と足を運んだ次第です。




 たどりつくまでに時間がかかるのは、200メートル足らずのこの坂に、江戸の、明治の、男も、女も、そして猫も、居心地が良いのでしょう、みんな勝手にいまなお徘徊しているとしか思えない、街だからであります。

 三門をはいるとすぐ、目指す猫関係の碑と塚がありました。左に「山猫めおと塚」。魯文が飼っていた夫婦の猫の塚で、その右に「猫々道人記念碑」。猫々道人とはもちろん魯文です。
 さらにその右にも碑があって猫の顔が。しかもよく見ると、猫の顔の目や髭は「魯」の字です。いたずら心いっぱいの、戯作者、魯文。お友達になりたかったなあと、ふと思いました。



 仮名垣魯文は、幕末から明治初期の戯作者、新聞記者で「安愚楽鍋」「西洋道中膝栗毛」など当時の世相や事件を題材にした滑稽小説などがあることを、教科書で習いました。谷中霊園の入り口、公衆トイレの脇に高橋お伝の碑がありますが、その世話役も仮名垣魯文。お伝をテーマにした戯作、芝居でもうけさせてもらったのでそのお礼と供養でしょう。役者も名を連ねています。

 が、魯文で愚生が注目しているのは

 「今古実録 延命院実記」(国立国会図書館のデジタルアーカイブより) 




 江戸城大奥を巻き込んだ大スキャンダルの、実録はいかに・・・ということで気になるところであり、延命院は今も谷中にあります。本は国会図書館のデジタルアーカイブにあるので、いずれご報告させていただきたいと。はい。

 三崎坂をほぼ上がったところに、左に入る細い道があります。この道こそ、界隈の常識である、出会い、ふれあい、老いも若きもおいしく、楽しい道ということを再発見しました。次回行きます。

Posted at 00:44 | 日記 徘徊 | この記事のURL
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雪の二重橋へ [2008年02月03日(日) ]
 雪が降ったら、写真を撮りに二重橋へ行くことに決めていました。したがって今朝は家事手伝いをおろそかにして、迷うことなく、かく宣言しました。
 「すぐに出掛ける」
 家人かくこたえました。
 「あなたは犬で私は猫ね」
 
 きゃいいいん

 まさに、心の深奥をのぞかれた思いでした(いつものぞかれているかも)。確かに雪が降ると、喜びかけずりまわりたいという、どうにもならない性というか、業というか。家人はこたつでミカンを前に丸くなる・・・ま、そんなことどうでもいいですが、皇居へ、二重橋へ、と地下鉄を乗り継ぎ、千代田線二重橋駅で降りて歩みを進めました。

 雪とはいえど、東京一の観光スポット、皇居前広場。「シャッター押してください」と同年輩の男性に頼まれました。記念写真を撮りたい気持ち、よくわかります。

 それから濡れながら、ふるえながら、とにかく二重橋を10枚くらい撮りました。その一枚がこの写真です。期待していたほどにはよく撮れませんでした。ひとえにウデのせいです。





 谷中・夜店通りマミーズの手作りアップルパイを食べたくなって、再び千代田線で千駄木へ。昼食はマミーズ斜め前の洋食屋「マロ」でオムライス600円。ここは初めての店でしたが、わたくし好みのオムライスでありました。下町の洋食は、奥深いものがあります。店名は、昭和47年の調理師免許証を見て察しがつきました。



 二重橋から谷中・千駄木。半日ではありましたが、旅する気分の寒くも楽しい一日でした。
ワン。

Posted at 22:46 | 日記 徘徊 | この記事のURL
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親子丼を、銀座で、阿佐ヶ谷で [2008年02月02日(土) ]
 丼の中で親子丼を注文することが多いのは、ひとえにカロリーがカツ丼より、天丼より少ない、と思っているからです。昨晩は、Y○R○氏と阿佐ヶ谷の焼鳥屋「バードランド」へ。

 焼鳥屋、といっても外観も店内もモダンでしゃれております。ということは、カップルが多く、女性同士や、女性二人に囲まれて“センセイ”と呼ばれていたうらやましい男性客もいて、7割くらいは女性でありました。

 むさい男同士のわれわれは、あくまでも美味探求という崇高な目的で行ったのですから、うらやましい客の話はこのへんでやめます。これ以上思い出したくないし。

 我々は2100円で7本のコースを1人前注文、さらに写真の手羽先の煮込み、とでもいうのでしょうか、どれもこれもおいしく、煮込みの後ろのパンは煮込みの汁につけて食べてください、と。



 ビールに日本酒、ワインとひとしきり飲みかつ食べて最後はどうしても食べたかった、有名な親子丼。
 


 1000円ですが、量は少なめ。はっきし言って、親子丼はあまり飲む前に食べたかった。おいしさをもっともっと堪能できたと思います。また行きたいけど、お値段はそれなりにするのでいついけますか。

 その数日前の昼は「日本一おやこどん」の幟を掲げている銀座5丁目の居酒屋「大納川」へ。こちらは3回目です。黙って座れば日本一の親子丼が出てきます。昼のメニューはそれだけですから。若い方は大盛りを注文していました。
 
 大納川というのは、秋田の地酒だそうで、その直営店。ということはあの比内鶏?と最初に行った時に聞いたら
 「いえ、違います」
 でもご飯もアツアツ、味噌汁か鶏のスープがついて850円。味もお値段も申し分ない、世界の銀座の“日本一”の親子丼」でした。こちらはいつでも行けます。

Posted at 19:40 | 食 都内 | この記事のURL
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