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新宿西口 センチメンタル・酒場ジャーニー [2008年09月30日(火) ]
 「デモの帰りに来て以来だから40年ぶり。写真撮っていい」
 通りに面して焼き鳥を炭火で焼いていた店の人にそう言うと莞爾として「どうぞ」。



 学園紛争に明け暮れたあのころ、親のすねをかじりながらも授業はほとんど受けず、気が向けば反戦のアジ演説か怒声が響く学園広場、新宿西口地下広場、そして振り向けば泣く子も黙るオニの4機(警視庁第4機動隊、もいたかな)・・・

蔦のからまるボルガで酒杯を重ねた日

 歌は茶っきり節、男は次郎長、ではなくて歌は網走番外地、男は黙って高倉健。「死んでもらいます」のキメに男の子心をふるい立たされて、3本立て150円のパール座に毎週通っていました。歌声喫茶で手を取り合ったりして歌うのは、まるで性に会いませんでしたね。

 新宿西口界隈の安い酒場に行くと、かくもノスタルジックになっちまうのは、愚生の世代共通の、どうにもならないサガなのでしょうか。いわゆるすりこみ、というか。はたまた彼岸しか先の見えない歳の証、ということか。

 ツタのからまるチャペルならぬボルガは、イメージ的にはあの時のまま。古くたって、くすんでいたっていいじゃないですか。命だって商売だって建物だって長持ちするのにはそれなりの理由があるのだよ、と思います。

 で、ボルガ界隈で愚生がこの手の店に共通して思うこと
 その1 見かけがいい=蔦がからまっている、内装が
      渋い、混んではいても落ち着く
 その2 早い、安い、うまい=老いも若きも楽しめるメ
     ニューとお値段
 その3 これが大切。客の楽しみ方がどこか違うその
      雰囲気。どこかに志を感じる、ということ

 ボルガの場合、そのわけの一つは結城音彦氏のHP「風胡山房」の、このページを拝見してわかりました。

 「いいところを教えてもらいました。今度は学生時代の仲間と来ますよ」
 この夜ボルガに案内したのはほぼ同世代の義弟、YORO氏。メットも被ったことでしょう。でも野暮な話は抜き。




 「前に行った四谷のバーではポテサラを3回お代わりした。ここは2回だけど、ニンジンがある分だけ、こちらの勝ち」
 「それぞれのレシピがあるし・・・」と愚生。ポテサラ、煮込み、焼き鳥ほかにもろもろ。ほとんど一品500円。泡盛に移るとかすむ意識に浮かぶはボルガの舟歌。

 エイコーラ エイコーラ
 なんちゃって。


手打ち麺に幸せをかみしめること
 ボルガの前に、彼に案内されたのは、西口思い出横丁は、ラーメンと焼きそばの「若月」。
 ここは彼の40年来の行きつけ。愚生もたまに来たことがあります。なかでもYORO氏のお気に入りは焼きそば。
「これさえ食べておけば、何を飲んでも大丈夫」



 麺は太く、心地よい歯ごたえ。特筆に値する、しかもお値段はネットには350円とありますが、380円くらい。くらい、というのは忘れたからです。
座るなり「トリス」と注文する客あり、ラーメンだけでは去りがたく「焼きそば大盛り、紅ショウガ抜き」とこだわりの客あり、これまたボルガ同様、長寿の条件をそろえての商いです。
 
 焼きそば、また食べたいのですが、次回の懇談はこれまた懐かしい吉祥寺北口界隈となりました。乞うご期待(なんて誰もしてません、とその辺から声が聞こえてくるような・・・)。

Posted at 11:11 | 食 23区内 | この記事のURL
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世界の中心、デルフィへその1・・・ギリシャ団体旅行記20 [2008年09月28日(日) ]
 旅の5日目の3月30日、われわれはペロポネソス半島を後にしてヨーロッパ大陸はデルフィへ。恥ずかしながら、デルフィという名前すらしらなかった私は、ただついていくだけでした。ところがぎっちょん、デルフィこそ古代ギリシャ世界の中心だったそうな。

 遺跡で証拠を示されました。
「これが世界の中心のへそ石です」と。ここまで来て、そういわれて信じないわけにはいきません。記念写真を撮りました。でべそですね。
 でもこれ「偽物だよ。本物は博物館にあったじゃない」と子丼。そうでした。



古い喫茶店に入ること

 デルフィについたのは夕方だったので、初日はホテルの近くの町のお散歩。雨足が強まったので、古い喫茶店に入りました。



 「いらっしゃい」
 ギリシャコーヒーを頼むと、コップが汚れています。子丼がしきりに気にしていましたが、何をいまさら、と無視。味も無視。柱に古い写真が飾ってありました。無視できないじゃないですかー。



 「誰ですか」
 「父と祖父。トルコとの戦争で戦死しました。詳しくは母に聞いてください」
ご主人は、愚生とほぼ同じ年。トルコは許せない、という口調です。でも、トルコからの独立戦争は1821年から29年ですから、年代があいません。
 しかしその後もキプロス紛争などがありますから、ギリシャの人々の苦難の歴史が現れている、悲しい写真でありました。
 
 店内には、ギリシャ正教関係の土産物もあり、「うちは安いですから買ってください」。確かにほかの土産物店よりかなり安く「作っている人から直接買っているから」とのことでした。
 イコンなどを買って表に出ると、雨は小ぶり。ホテルでは老犬が迎えてくれました。



 夕食はホテルでホウレンソウのパイ、白身魚のグリルなど。小さいが、気持ちの良い歴史を感じさせるホテルでした。

Posted at 15:06 | 旅 ギリシャ | この記事のURL
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リズムで乗り切ろう・・・銀座ランチ日記自衛編 [2008年09月26日(金) ]
驚き桃の木衝撃感激の"東京流"

 「物事何でもリズムなのだ」
 「そう、リズムは大切よね」
 銀座のバー「小夏」で、食後のコーヒーをしながらわかるようなわからないような話を切り出した愚生、何のリズムなのか
 「今日の昼はリンガーハット銀座店の長崎ちゃんぽん東京流」
 それがどうしたの?
 390円
 驚き桃の木衝撃感激の価格なのだ(天才バカボンのパパ風)。ママもここのチャンポンはお気に入りなのだ。

 でも麻生首相は漫画にうつつを抜かしているばやいではないですよ。「大分の学力が低い」などと就任早々言わずもがなの発言をいくつも重ねた大臣もいるし・・・何を言っていいのか、言ってはいけないのか、がわからない輩を大臣に据えるのはいかがなものjか、と思う政治の時節ではありますが、あまり突っ込むと話がそれるのでもとへ。
 390円のちゃんぽんです。ボリュームは控えめ。たまには我慢すべし。



 昨日は太田さんちのハヤシライス800円。銀座では、安い。その前の日はご同輩K谷さんに案内された牛庵900円。これも愚生は許容範囲。給料日前なのでS保さんはすこしだけ予算オーバー。でも牛肉タップし、野菜タップし。味よし。ベリーベリーグーッ。

 
1000円のメニューが消えていく

 ところで、銀座のランチ事情は日に日に厳しさを増しているのが現実です。とある中華料理屋のランチメニューは1500円以上がメイン。夏前は1000円のメニューもいくつかあったと思います。あるいは、最初から1200円以下のランチがない新しい店も。

 ランチががじわじわと値上がりしているのは間違いありません。銀座よ、お前もか、ですが、サラリーマンにとって1000円を超えるランチはいかがなものか、どころではありません。ランチ難民、という言葉が脳裏をかすめました。

 自衛するっきゃない。やられる前にやれ。
 というわけで、今日は390円。食後に小夏でコーヒーを飲んでも1000円でお釣りが十分来ます。次回のランチはこれで少し高めでもOK。つまり安い日と高い日を組み合わせる。”ランチ信託”でお値段にリズムをつけて昼を過ごそう、ということであります。
 そんなことより、夜を節約すれば、というご指摘もあるかもしれませんが、「それが出きれば苦労はない」ということでご理解をたまわりたいと思います。

   ヒュー(。^з^)〜♪       (*´Н`*)満腹♪     

独断専行に対抗
 昨夜はH井さん、S崎さんと久しぶりに月島の「やまに」。
 枝豆
 タコから揚げ
 春菊のおひたし

 S崎さんが、相変わらず独断専行で注文していきます。愚生の我慢にも限度が。
 「大間のマグロ」

 「いわしのつみいれ汁」
 「ポテサラ」
 やまにでは、つみれではなくて、つみいれなのです。

 余勢をかって
 「農水省のていたらくにはあきれはてましたね」
 「昔の農水の役人は志が高かった.」
 「農地解放や食糧増産で苦労したからね」
 「無責任と言い逃れを言う輩が上司になる組織って・・・」

 だから愚生は今がある・・・のかなあ。

Posted at 17:07 | 食 銀座・新橋界隈 | この記事のURL
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“ミシュラン効果”の高尾山で“デトックス効果” [2008年09月25日(木) ]
往復700円のプチ登山

 無性に山か海に行きたくなるときがあり、この日曜日がそうだったので、4か月ぶりに高尾山に行きました。我が家からの交通費が往復700円というのが、またも選んだ理由です。本当は御岳山とかの奥多摩の方により魅力を感じるのですが、昼ごろからではついたころは日が傾いてきます。しかし、高尾山なら1時間半。

 前回、暑い中をしゃにむに歩いてめまいがするくらい息切れしたので、今回は1号路をゆっくりいきます。
 みずひきが赤い小さな花を咲かせて迎えてくれました。沢にカニがいるのはガキの頃から知っていますが、今もいるそうです。

 1時間くらいでケーブルカーの山上駅付近へ。すごい人ですミシュランになんとかかんとかという話でしたから、予想はしていたのですが、雑踏をいくようです。お参りを早々に済ませて、茶店での食事もあきらめてすぐに同じ道を下りました。

 でも、行ってよかったです。苔むす大木に目を見張り、河原で万緑叢中紅一点の彼岸花も見たし、





生気満ちて

なにより
 「体を動かして思いっきり汗をかく」という所期の目的を達成したからです。流行り?の言葉でいえば、デトックス。
 「毒気も抜けたみたい」と子丼に帰ってから効果のほどを強調すると
 「じゃ、今は本来の丼ファンじゃないね」

 確かに別人のごとく、さわやかな生気が。毒気がたまると山か海に行きたくなることが、この歳になって初めて気付いた次第で、愚生にとってはミシュラン効果ならぬ、デトックス効果の高尾山でありました。

ときそばでカメラを忘れること

 ところで、昼抜きでしたので帰りに京王線代田橋駅すぐの「ときそば」という店でてんぷらそば400円を食べました。とりあえず記録を、と写真に収めたのですが、疲れと空腹で気も抜けていたのでしょう。カメラを忘れてしまいました。
 翌日電話すると「あら 今から警察に届けようとおもっていたの。よかったわー」と、店の方。、受け取りに行った時も「電話の丼ファンさん?お近くなの。よかったですね」。

 実に気持のいい対応をしていただきました。これも高尾山の天狗様のご利益。またおいしいそばをいただきに伺います。店名もイキだし。それと、愚生の支持者、もとい指示者、S崎先輩が「時々山に登って足を鍛えて一緒に少し高い山に登れるようになれ」とのご指示もありますし。

Posted at 17:35 | 旅 日記 徘徊 | この記事のURL
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秋って・・・信州・忘我亭と界隈 [2008年09月18日(木) ]



 信州・蓼科高原にあって、いつも期待を裏切らない味とサービスの忘我亭へ4か月ぶりに行きました。先の連休中のことです。
 標高1200メートル前後の高原は、はや秋たけなわ。稲穂はごらんのように色付き、市場には天然のキノコやマツタケが並び、秋ソバは白い花が満開、クルミはたわわに実り、クリも落ち初めていました。



 戦後の開拓で拓いた畑にはネギが大きく立派に育っている、かに見えましたが「赤さび病がでちゃって」と農家の主婦はさびしげでした。もうしばらくしてソバの実が実るころになると今度は鹿が山から下りてきて夜の畑で大饗宴・・・駄句をば失礼つかまつります

 秋悲しソバの畑で鹿乱舞
 そば食えば鹿が鳴くなり信州路

 もちろん「秋深し・・・」と「柿食えば・・・」のパクリであります。

 忘我亭には、我々のほかに6人の客。50歳未満は子丼だけのようでした。この夜のメニュー、行きます。

@ エビとウニの焼きびたし。エビの頭と貝柱からとった出汁



A クリのスープ。米から作ったクルトン
B ベイクドカマンベールチーズ。ソースは赤ワインを煮詰めたもの。トマトの酸味とあうかな、と。
C スズキの揚げ蒸し。ちょっと苦いルッコラのソースとトマトの甘いソースの組み合わせ
D 一口ごはんはドライカレー。甘味と辛さの味付けの妙を味わう
E 生ハムを巻き、アニスを入れたパン粉をまぶして火を通した仔牛のフィレ。ズッキーニと玉ねぎをすりおろしたソース
F アイスクリーム
G 皮付き無農薬巨峰のタルト

 そしていつもおいしいパン。シェフお勧めの1本は「イタリアで最古の種のブドウから作ったワイン。97年物が残っていました」。



 「ごちそうさまでした。またブログで紹介させていただきたいけど、あまり混むと我々が来にくくなるし」

 「いえ。泊まりがけでないとこれないのでお客様はそんなに多くありません」
 ということで、もし機会があればぜひ行かれてみてください。


 それと、駄句ばかりでは申し訳ありませんから

 行く秋や手を広げたる栗のいが

 さすが俳聖であります。



Posted at 16:53 | 食 関西ほか | この記事のURL
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これでこのお値段!!!    銀座ランチ日記08.09.16 [2008年09月16日(火) ]
 「最近、贅沢していますね。ランチ」
 前職場で先週ばったりあったKONちゃん(肩書は○○委員)は、今も拙ブログにお越しいただいているようです。 
 ほんとうに、思いがけず時折贅沢させていただいております。本日昼は久しぶりに銀座A3出口から1分、銀座ワールドタウンビル6階のの北京ダッグの老舗「全しゅ徳」へ。
 ランチメニューに「鰻と枝豆のチャーハン」とあり、注文すると「すみません。もう終わっちゃって」。ならば「フカヒレ麺」セット。上は北京ダッグです。



 すぐ来ました。めちゃ熱いです。で、北京ダッグから。少しさめたのでフカヒレそばを。フカヒレはそんなに多くなくていいのです。スープが抜群においしく、麺を食べ終えた後も、スープだけ残ってしまったという虚しさは微塵もありません。
 かく決心いたしました。

 「最後の一滴までゼッタイ飲み干したい」と。数十滴分は残ってしまいましたが。
 「お汁粉です」というデザートは、タピオカのような真っ白の飲み物の底に確かにアンが。これで1575円。
 「この値段でよく出せますね」
 「大サービスです。でもテレビでも取り上げてくれて」とフロアの中国人スタッフ。確かに前回より混んでいました。

 毎日食べられるお値段ではありませんが、この味とボリューム。幸せをかみしめつつ勘定をすませました。

Posted at 17:46 | この記事のURL
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銀座界隈・木挽町もおいしい・・・その2 中華割烹やハイカラそば [2008年09月11日(木) ]
1人で厨房から勘定まで 

 異質に思える組み合わせ。そこが興味をそそるところじゃないですか。木挽町仲通りを行き来してやはり気になっていた「中華割烹 わたなべ」の看板。仲通りから路地をちょいと入るとありました。

 昼の定食メニューに「しらす炒飯 1000円」とあります。シラスもチャーハンも好きです。ドアを開けると足元に何足かの靴が。目を見張っていると、「わたなべ」さんがこちらを見ています。無言で人指し指を立てると「わたなべ」さんも無言でカウンターを指さしました。あうんの呼吸ですね。はじめての店とはいえ、人生経験がこの辺役立ったのかな、と。はい。

 靴は脱いで上がります。最初に3つの小鉢がきました。和風です。



 シラスチャーハンは丼に入っていました。切のりたっぷり。塩梅よし。パラパラ具合適度、全体のおいしさ抜群。




 スープはトウガン。これまたけっこうなお味。最後は杏仁豆腐。しばらくでてきません。忙しそうで催促をちゅうちょしていたのですが、催促すると「あっ すみません」。

 愚生が店にいる間中、料理もお運びも勘定も一人。常連さんでしょう。入口のカウンターに1000円おいて帰る客、その1000円をお釣りで持って帰る人。忙しい「わたなべ」さんにみんな協力しているのです。
 「いつも一人?」と無粋な質問にもいやな顔もせず「いつもですよ」。
 次、何食べに来ようかな。


なんでハイカラ?
 木挽町仲通りにある「元祖鴨せいろ」の看板は、ご存じ「さんさく」の隣の銀座 長寿庵。しかし「最近揚げ物が多いね」とのご指摘が先輩からも、家人からもあり、カロリー控えめに「はいからそば」730円。

 いったいなんなのか。かつて小田原のそば屋でもありました。名前のいわれをきいたのですが、あまりすっきりした返事がなかったのでしょう。どんなそばかも忘れていましたが、長寿庵のはまぎれもないたぬきそば。揚げ玉・・・やはり揚げ物がはいっていますねえ。

 だしがしっかりとれていておいしく、帰り際に「なんではいからってついているの」と聞くと
 「歌舞伎座の楽屋の方が来て、これははいからという名前の方がいい、と言ったと、先代から聞いています」。
 そうですか。鴨せいろは1050円と比較的安いので、ほかのお客はみんな注文していました。そばもたっぷりあり次挑戦です。

Posted at 17:32 | 食 銀座・新橋界隈 | この記事のURL
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おくりびとを見ること [2008年09月11日(木) ]
 縁あって、当ステージの試写会に招待にされました。今年に入って二人を見送った身としては思いだして辛い場面もありましたが、それはそれとして、笑いもし、考えさせられもした映画でした。「納棺師」という仕事もこの映画で初めて知りました。

 「死」をめぐる人間模様ですから、それまで表立たなかった故人への様々な思い、関係、しきたりが一挙に噴出するのは世の常でしょう。その辺の筋書きも面白く、出演者の持ち味と演技力、とりわけわきを固めるベテランの演技には仕事の何たるか、が伝わってきてすばらしい映画でした。

 考えさせられたのは、主人公の妻が、夫の職業を知って発したひとことでした。言おうとして言える言葉ではなく、しかし作者、監督としてはそのひとことにこの映画で問いたい、訴えたいことの核心を込めた、と愚生は感じました。

 コミカルに進んできたかに見えたストーリーが、一気に緊張をはらんだ後半のクライマックスから感動の大団円に向かう転回点となったキーワード。どう受け止めるかは世代とか経験、知識などによるでしょうが、ご覧になってご自身で確かめていただきたい、いい映画であると思います。

Posted at 12:12 | 映画など | この記事のURL
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昭和は遠くなりにけり・・・職場仲間との話 [2008年09月10日(水) ]
昭和その1 電報

 「ねえねえ丼ファンさん、知っている?電報を打つと木が一本モンゴルに植わるってことを」
 職場の先輩がそう聞いてきました。もちろん知りませんでした。電報といえば昭和の趣。しかも「サクラチル」とか「チチキトク スグカエレ」とかの文言しか浮かばず、値段が高いし、第一今はメールの時代です。

 「だからこそ、電報がいいのです。特に敬老の日とか結婚式のお祝に。それも植樹付きが」
 先輩がかく勧めるのは、仕事と関係があるからなのですが、確かに電報は形に残るし心にも残るかな。でもなんでモンゴルに木が植わるの?
 それはこのページにありました。KSGインターナショナルという会社が、ECOかつ低価格の電報サービスを3年前から展開しているとのことです。


 なんでそんなことができるのか。同社のホームページによると、モンゴルは森林火災により広大な森林面積が失われて、日本のNGOが再生事業に取り組んでおり、その事業に賛同して、電報1通につき、1本の植樹代を寄付しているそうです。

 なるほど。さしあたって、今月15日の敬老の日に、と思ったのですが、愚生の祖父母は一人もいないので、子丼にでも教えてだしてもらおうかな。

               


 写真がないのもなんですので日曜日に行った雑司ヶ谷鬼子母神でのショットを。ここの鬼という字には上の角がありません。
 「なんで角がないのですか」と聞くと
 「私と同じ、やさしい鬼です」とご住職。
 団子は近年復活したおせん団子。462円。おいしかったです。






昭和その2 貸本屋

 谷中、根津、千駄木界隈のウリは、懐かしくも新しい町、といえるでしょう。根津神社入り口から谷中霊園方面、あかじ坂へ向かうと右に澤の屋旅館、左に「貸本」の看板があります。懐かしい。

 愚生は「貸本」と脱脂粉乳と鯨カツで育った、といっても過言ではありません。あと銭湯の帰りに親に内緒で買った5円のコロッケと。
 そのころの人気漫画は「ロボット3等兵」(前谷惟光)「猿飛佐助」「少年児雷也」(杉浦茂)、そして鉄腕アトム(手塚治)。いずれも後の多くの漫画家、作家にも影響を与えました(はずです)。「少年ケニヤ」(山川惣治)も忘れられない絵物語です。

 そのころのワレワレは、春は近所の神田川でどじょっこふなっこ捕り、夏は虫捕り、刈り取り後の田んぼで野球、冬は相撲とおしくらまんじゅう、馬跳び、チャンバラごっこに興じて、お金はなかったけれど今にして思えば遊びは豊だった時代のワレワレは、繰り返し繰り返し漫画をちゃぶ台の隅に置いて食事中も読んだりして叱られたものでした。本当におもしろかったー。楽しかったー。

 遊び癖は今もなおらず、しょっちゅう叱られてるところだけは昔も今も同じです。
 ちゃぶ台と言えば、日本の食生活は箱膳からちゃぶ台、そしてテーブルへと変遷したのはわかりますが、愚生ごとき庶民かつ“若造”は、箱膳を知りません。
 
 あかじ坂の登り口にある貸本屋は、閉店しています。しかし近年まで店を開いていたことが、硝子戸の張り紙でわかりました。開いているうちにいけなかったのが残念です。
 この道へ、先週職場の若きご同輩3人(F田さん、K林さん、T升君)をご案内しました。目指すは猫町カフェ29。地図はこちらです

 細い路地のしもた屋風有名居酒屋に目を見張り、貸本の看板を目にしたご同輩たちに
 「貸本屋って知っている」と尋ねると
 「知りません。かしもとって何だろうと思っていました」
 ご存じない。無理もない。読めないのも仕方がありません。

 「昔はね」と話しているうちに、猫町CAFE29。この夜の客は我々だけの貸し切り、でしたが、おひとり、大家さんのお母さんが食事に見えました。
 「いやあ、僕、猫を飼っているんですよ」
 「この猫の絵、かわいい」
 「ママはね、熊本出身で元出版社の部長さんですよ。板長は弟さんです」
 「素敵」
 
 まず前菜。熊本の川魚とかいろいろめずらしいもの沢山。メインは地鶏のグリルですが、鶏そのもののおいしさをさらに引き出す味付けが抜群です。
 「おいしい」
 もぐもぐ
 ぐいぐい(焼酎です)
 かくしてあかじ坂の夜は更けていきました。

Posted at 15:08 | 旅 日記 徘徊 | この記事のURL
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銀座界隈・木挽町もおいしい・・・その1 深川丼 [2008年09月04日(木) ]
 会社から歩いて5-10分。歌舞伎座界隈には「木挽町」と名付けられた喫茶店や通りがあります。郵便番号が付けられて味気ない番地に変わる以前の旧町名で、街のいわれがわかるから、残しておきたい気持ち、「何でつまらない銀座○○丁目に変えたの」との気持ち、よーくわかります。

 界隈にはチェーン店ではない、味の店が点在しています。個性的、というか何かおいしい世界がありそうなたたずまいに、一見としてのちゅうちょをはねのける強い引力が暖簾を通して伝わってきます。

 「さんさく」もそのうちの一軒です。先週初めて入りました。今週もいきました。おいしかったのです。
 「味の散策を」という意味だそうです。その通り、の店でした。



 先週は「深川丼」。アサリと卵たっぷり、つゆたっぷり。愚生、つゆ少なめが好きなのですが、ここのアサリのつゆの味は、文句なし。しかも1050円。深川丼の値段はせいぜいこれくらいであってほしい。つゆ、多くてけっこう。毎日食べたい。夜も来たい。ほかのものも食べたい。

 感銘をうけて今週はお弁当。こちらは揚げ物がけっこうあって若者向きかと。はい。愚生思うに、揚げ物とポテサラは下町では欠かせないメニューかと。弁当にも右隅の一角にちゃんと入っておりました。



 「ネットで見たのですが、道場六三郎さんのところにもいらしたそうで」と勘定の時に尋ねると
 「かなり昔ですけど」
 おいしいはずです。道場さんの店にまだはいったことがありませんが。
 豚児も界隈です。

Posted at 23:31 | 食 銀座・新橋界隈 | この記事のURL
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