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「弥生のムラ」で思案したこと(1) [2008年11月02日(日) ]
帰省した翌朝、田深川の堤を歩き、近くの“弥生のムラ・安国寺集落遺跡公園”へ。


公園は弥生時代の集落跡や土器・木器などが出土した。とくに二重口縁の幅広い部分に特殊な櫛目模様を施した土器がみつかり、安国寺土器と呼ばれている。かつては西の登呂遺跡といわれ、高校時代、発掘学習にかりだされた記憶がある。

平成4年に国指定史跡に指定され、平成10年体験学習館、平成13年3月に全体が完成した。国・県・町が巨費を投入して作った。しかし、当初から案じていたが、公園への足の便は悪く、尋ねてくる人は少ない。いつ行っても人の気配がない。
復元した家の軒下をかりて千数百年前の人々の暮らしを想像する。瞑想空間にはもってこいの場所である。

そこからわが家がある旦過地区は1キロもない。
古文書に、対馬の著名人や麻田藩のお殿様の名前が先祖として記されているが、いかなる経緯で、かつて「陸の孤島」といわれた国東半島にすみついたのか、これから先々をどうするか。

我が家の現状を考える。
屋根は限界にきた。アナは広がり、雨漏りの箇所が増えた。防ぐには屋根のふき替えしか方法がない。

専門家にたしかめてもらったが、下地が腐っているから、基礎から葺かなくてはならないという診断である。必要な茅は数量にすると数千束。屋根師は県外から招かなくてはならないく。

数年前、台風で「弥生のムラ」のイエが数棟、風で飛ばされた。新しく葺き替えたが大金がかかった。公表された数字は目をむく金額だった。
私人にbyなことはできっこない。

では、トタン板をすっぽりかぶせるか。見積もりが出た。茅葺きに比べて格段に廉い金額である。心が動く。

が、トタン屋根とコスモスは似合わない。やはり自然のままにしておくか。
家を壊すには処理費がかかる。屋敷神や井戸の神さまにもお詫びしなければならぬ。更地にした後、どうするか。

いつも弥生のムラでの瞑想は妄想でおわる。
帰宅して、雨漏りをする直下の床板を上げることにした。2008/10/12

Posted at 13:52 | ふるさと滞在記 | この記事のURL
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ケベス舞う火に惚れられてふくら脛 [2008年10月27日(月) ]
ケベス舞う火に惚れられてふくら脛(はぎ)

宮坂静生編著『ゆたかなる季語こまやかな日本』(岩波書店)に収載されていた賢友河野輝暉氏の句である。

ふるさと国東から帰って2週間。10月14日のミステリアスな光景を思い出しながら図書館で時間をすごしているとき見つけた。河野氏は国東市在住の同級生。



ケベス祭りは、鼻がつぶれた奇怪な面をつけたケベスと白装束のトウバ(当場)たちの炎をめぐる攻防と、火の束かかげて参拝者たちを追いかけるやりとりがみものである。
天高く舞い上がる炎をとりかこむ回廊は狭く暗い。奇祭人気のせいか、身動きできない人出である。
その回廊こトウバたちが飛び上がり走りまわる。人は必死になって身を守るが、火の粉は遠慮会釈することなく服や髪の毛にとびかかる。悲鳴があがる。

しかし、だれも苦情を言わない。火を浴びたものは家内安全を信じているからである。カメラにまといつく火の粉を払っている間に、古いジャンバーに小さな穴が開いた。

選者は、火に飛び込んだケベスの躍動のさまを描き、纏いつく火を「火に惚れられて」とは面白い、と評した。

帰り道のコンビニで、「ワーッ、ここにあながあいている」など、戦火のあとを確かめ合っている若い人たちの白い素足を見てどきどきした。





Posted at 15:19 | ふるさと滞在記 | この記事のURL
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初夏の国東半島暮らし 1 初日 屋根がピンチ [2008年05月20日(火) ]
週末、大分県国東半島からもどった。留守中たまった用をおえ、家人の注文をこなし、ようやくブログにたどり着いた。書きたいことは山ほど。しかし書けないことも山ほど。ブログに書かずにおとなしくしておればいいものを、とささやく声がするが・・・。

快晴の初日(5月7日)、出迎えてくれたOさんの車から降り、屋根を見上げて、ため息をついた。
飾り部分の下の陥没がはげしい。穴があいているように見える。雨漏りはしていないか。雨戸をあけ、5ヶ月ぶりに家の中に。

奥の間の天井やたたみを確かめる。雨漏りした形跡はない。ありがたい。
とりあえず入り口と前庭の除草と竹垣の剪定に取り組むことにした。









「ケーン、ケーン」 キジの鳴き声が近い。作務衣にカメラを入れてしばらく。
きたきたきた。キジと目があった。
あばらやの庭がキジの散歩コースであることは、昨年確認した。柿の木や地蔵堂の茂みで遊んでいた家族4羽のいずれかわからないが、堂々としている。滞在中、朝な夕なに現れた。ケン太と呼ぶことにし、彼の目で家主の行動を観察してもらうことにした。


















屋根の大ピンチ!

5月7日、いつものように旦過寮(たんがりょう)の前庭を散歩していると、せんべい布団が干してあった。寮長がきている。お地蔵さん前の竹垣を切りそろえているのだろう、エンジンの音がうるさい。竹だって草だって切った後からのびはじめる。二住生活をやめ、空気のおいしい国東に永住すればいいのに。
屋根の穴は深い。カラスどもが巣づくりの材料に持ちかえっているせいだが、きょうの時点ではまだわかっていない。「歴史を閉じるか」と大騒ぎするのは3日目のことだ。

ウエブアルバムに画像をアップしてあります。よろしかったらご覧ください。300枚ほどありますが300ピクセルに縮小、見やすくしてあります。1秒設定でスライドショーにすると、草刈り労働のあいまにふるさとを歩いた証拠が現れます。

Posted at 14:37 | ふるさと滞在記 | この記事のURL
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