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たびたび、今回は親切な西安のガイドさん [2007年06月23日(土) ]
5年前のこと。西安咸陽国際航空に着くと、ガイドさんの出迎えがあり、西安へむかう途中、漢陽陵考古陳列館へ案内された。
西安と空港を結ぶ高速道路が建設される際に発見された前漢時代の皇帝稜の出土品で、兵馬俑と並ぶ大発見と注目されたとか。
しかし、主人と私以外の入館者はなく、シンと静まりかえっている。そんな館内で、ていねいに説明するガイドさんに、こちらも一所懸命うなずく。とてもまじめなガイドさんで奏、漢、唐時代の歴史の勉強会という雰囲気だ。あまり好きでなかった歴史の授業を思い出し「旅行に来てまでお勉強、したくな〜い」とホントのところは思っていた。

ガイドさんは30歳で男性。親切で、まじめで、おだやかそうな性格が、最初のガイドで感じ取れた。そんなわけで、西安の2日間は随所に、ガイドさんに心配(?)してもらいながらの旅行であった。

その1。夜に私たち2人でどこかへ行かないように(?)居酒屋へ誘ってくれた。
「僕がおごりますから、一緒に飲みましょう」と。
ホテルは日系の唐華賓館(西安ガーデンホテル)で、向かいには【居酒屋】という看板の店があり、そこへ連れて行ってくれた。おみやげやの中を通って隣の部屋に入ると、中央に素朴な椅子とテーブルがあり、隅にはテレビが映っている。
店主さんが「さあ、どうぞ」と部屋にあった冷蔵庫から缶ビールを出し、隣の店へ行っておつまみを持ってきた。
「これ、サービスです」と、日本語で言いながら袋を開ける。コップはなし。
ガイドさんに「こういうスタイルが、中国の一般的な居酒屋ですか」と聞くと、そうだと言う。あまりにもシンプルで、これでお酒を出す商売なのかと思ったが、店主さんも交えて、冗談を言ったりしながら会話が弾んだ。
ガイドさんにごちそうになるわけには行かないので、こちらで払ったが、驚くほど安かった。

その2。当時の江沢民主席も食事したという老舗の餃子館でお昼を済ませると、次の目的地へ行くまで2時間のフリータイム。これから、遠出するにあったって運転手さんの休憩タイムなのかもしれない。この時間が、ガイドさんにとっては心配な時間。
「今、めったに聞けない評判のコンサートが始まりますが、いかがですか」と。きっと、建物の中に閉じ込めておくのが一番安心だから。
私たちは歴史的な政治の拠点となった、ある紀念館を見に行きたいのでと断ると、「さっき、奥さんのバッグをジーっと見ていた人に気がつきませんでしたか」と、街中を歩くのは危険という。
ではタクシーでと言うと「運転手は言葉が通じない」
「紙に書いて見せるから」
「運転手はたいてい文字が読めない」と、やり取りがあって
「主人がどうしても行きたがっている」
「それでは僕も同行させてもらいます」。
主人がガイドさんの気のすむようにさせてと、耳打ちするので、それではと一緒にタクシーに乗って出かけた。
同じ城壁の中で、とても分かりやすい二キロ足らずの場所なので、ゆっくり歩きたかったのだが。それに、文字の読めない運転手さん、免許が取れるのかなとも思った。

2日間、ガイドさんも同じホテルに泊まり、問題が起こらないよう見張られているような気がしなくもない。たった5年前ではあるが、ビザが必要な時代であったのだから・・・。
人柄が良さそうなガイドさんなので、もう、お任せ気分で、かえって安心していられると楽しむことにした。

あのとき、ガイドさんは来年は日本で研修があるといって楽しみにしていた。
東京に来たら美味しいお店に案内するからといったのだが、その頃になって、あの反日暴動が起こり、おそらく延期になったことだろう。
まだガイドを続けているだろうか。


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