池袋の「新文芸座」という映画館に、
ここのところ足しげく通っている。
http://www.shin-bungeiza.com/
9月2日〜6日まで、山本薩夫監督の作品、
7日〜12日は今井正監督の作品を、ともに
毎日、日替わりで、2本立てでの上映企画。

山本監督のプログラムはすべて見たかったものの、
さすがに毎日は都合が付かず、選んで、
3日に「武器なき闘い」と「荷車の歌」
6日に「金環蝕」と「皇帝のいない八月」を。

7日には、今井正の「橋のない川」の1部、2部を。
近年、どの映画館でも、満員盛況というケースには
お目にかからなかったが、新文芸座はいつも満員盛況!
(先月、「蟹工船」も券売機前に長蛇の列ができ、満席)
昨日も「橋のない川」を見に、開映15分前10:25に
着いたが、すでに券売機の前に行列ができ、
3階から2階まで降りて並ぶ羽目になった。
しかも、やっと館内に入ると、席は大半がふさがり
前から2列目に空席を確保することに。
(やや仰向けになるので、後で少々首が痛くなった)
住井すゑ原作の被差別部落を描いた地味な作品なので
きっと大して混まないだろうと思っていたものの、
大はずれ。それも、私を含め圧倒的にシニア層が多い。
若い頃は映画ファンでも、30代〜50代の働き盛りは
映画をじっくり鑑賞する間もなかったのが、仕事を離れ、
再び映画館に足を運べるようになったのだと思われる。
邦画の全盛期、名画が多くあったのに、ほとんど
(私もそう)見られなかったが、こうした企画で
改めて見直す機会が得られたからだろう。
生物学者でありながら、戦前の貧しく虐げられていた
農民や労働者のために労農党議員として活躍し、
治安維持法の改悪に一人反対し続けた山本宣治を
描いた「武器亡き闘い(60年作)」も、
夫とともに30年も荷車(今の運送業)を曳き続けて
貧しい中で5人の子供を育て上げた女の一生を描いた

「荷車の歌(59年作)」も、そして
「橋のない川(69年作)」も、いずれも感動作ながら
製作当時は目に触れず知らなかった。きっと、
これらはすべて独立プロ製作なので、
予算が乏しく派手な宣伝もできず、
上映館もごく限られていたからだろう。
今週末の「婉という女」と「越後つついし親知らず」
などの文芸作品も見たいし、
9月20日〜10月3日の「放浪記」「浮雲」などの
成瀬巳喜男の特集も魅力的だ。
13日〜16日の「パレスチナ1948 NAKBA」と
「いのちの食べ方」もいい組み合わせ。
「いのちの食べ方」は昨年見ているが、
食肉、穀物・野菜、魚類など、あらゆる食品の
世界での量産の実態を淡々と映像化した作品。
ご覧になっていない方なら“一見の価値あり”です。
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at 15:03
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