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武郎に雅之、晶子に秋子 【2006年10月05日(木) 】

図書館で永畑道子さんの「夢のかけ橋」という本を見つけました。

与謝野晶子に関する本を探していたのですが、この本の副題は「晶子と武郎有情」。
有島武郎との「恋」について書かれています。
晶子はもちろんですが、思いがけなく出会った有島武郎は興味尽きない人間で。

彼の息子、名優の森雅之の顔ともだぶり、特に成瀬巳喜男監督「浮雲」の不実男。
影の薄い寂しそうな笑顔が浮かびます。

そして、次には彼の未認知の娘、女優の中島葵。
彼女も若くして亡くなりました。
(「愛のコリーダ」で、藤竜也の淫乱な妻、やってましたが。)

「家族団欒」とはほど遠いこの家の系譜を思うだけで何と言っていいか、ただため息が。

驚いたのは、武郎の心中相手、波多野秋子の夫の家。
中野駅から南へ十分ほど、中野・高円寺。
これって私が住んでるあたりです。

世間の非難を一身に背負った形になったという波多野家。
ぽつんと机に置かれていたという骨箱や、その家から勤めに出て行く残された夫。

マンションばかりになってしまったこの辺りですが、「戦意高揚」の碑があるちっちゃな曲がり角あたりを歩くと、ふっと会えるはずもない人たちとすれ違う気がします。

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