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映画『ツォツィ』を観てR-15指定を考えてみませんか [2007年05月03日(木) ]
『ツォツィ』のHPを開けると“アンケート”が目に飛び込んできます。
「『ツォツィ』をご覧になった方に伺います。『ツォツィ』は映倫からR-15(中学生以下の鑑賞禁止)指定を受けました。この映画は中学生が見てよいと思いますか。」
投票は単純で「はい」と「いいえ」の選択肢しかない。
『ツォツィ』の配給会社は映倫に異議申し立てを行ったのですが、認められませんでした。
このアンケートの問い掛けの仕方が、的を得ているか否かは疑問。
しかし、考えさせられる問題であることだけは確かなのです。

“ツォツィ”は南アフリカのスラングで“不良”あるいは“チンピラ”の意。
元南ア大統領のネルソン・マンデラ氏も「自分もかつてはツォツィだった」と述懐しています。
アパルトヘイト廃止から十数年が経過しましたが、南アフリカの差別と貧困は解決していません。
従来の人種差別に加え、黒人どうしの格差が拡大し、貧困、エイズ、孤児、犯罪など
様々な問題が深刻化の度合いを増しているそうです。

映画『ツォツィ』の主人公は、首都ヨハネスブルグのタウンシップ(旧黒人居住区)の
スラム街に暮らすツォツィと呼ばれている少年です。
“怒り”と“憎しみ”の感情しか持ち合わせておらず、自分の名前や両親については、
人に語ろうとしません。
ツォツィは利発さと冷酷さが買われ、4人組のリーダー格。
金稼ぎの(生きる)ためなら、どんな悪事だってやる。人殺しでさえも。

ある日、ツォツィは追いすがる女性を拳銃で撃ち、車を強奪します。
ところが、車の中には赤ん坊が。
ツォツィは赤ん坊を置き去りにしようとするのですが、目が合ってしまうのです。赤ん坊と。
その瞬間、赤ん坊を抱き上げ紙袋の中へ。

小さな命とのお付き合いを始めた途端、ツォツィの心に変化が起こります。
そしていわゆる人間的な感情の目覚めは、赤ん坊を持つ若い母親との出会いで加速するのです。
なぜなら、お乳をやる時、体を拭く時、赤ちゃんに語りかける若い母親の姿が、
ツォツィに母を思い出させるからなのです。

映画『ツォツィ』は昨年、アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
「南アフリカを世界に知らしめた」とマンデラを喜ばせました。
私は日本の中学生はもっと世界について理解を深めるべしと考えています。
ですから冒頭の暴力シーンだけで、中学生を締め出すR-15指定は如何かと思っています。
因みに現段階の投票結果は「はい」625票、「いいえ」103票。
ここで今一度、考慮すべきは「いいえ」の103票です。
暴力絶対反対の人たちが大勢、いらっしゃるということですね。

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コメント


最初は「『ツォツィ』という素晴らしい南アフリカ映画がありますよ。」
と言うことだけを伝えるつもりでしたが、
映倫がやった鑑賞禁止措置の理不尽さに怒りを覚え、
ついついあらぬ方向に。
チャッピーさんがこの映画を楽しんで頂けたなら幸いです。
Posted by:チバック  at 2007年05月07日(月) 21:44

自分の目で確かめてからと思い、遅くなりました。
これは是非チバックさんが書かれている様に中、高生に見せたいです。どうしようもないチンピラが教育用に作った出産シーンを見て涙し、更生したという話しもあります。
映倫の教育的配慮って一体何なのでしょう。
Posted by:チャッピー  at 2007年05月06日(日) 23:05

子鹿様
 ご訪問&コメント、ありがとうございます。
 おっしゃる通り、アンケートは愚問で、
 これでは集計結果の使い道が無かろうと思われます。

 <<「それは、親なりが判断をするのならわかりま
   すが、映倫では納得できませんね。」
 この部分はまさに問題で、R-15指定を掛けられてしまうと、
 選択肢は無いのです。
 私はこの映画、教育用に使えると考えているので、
 残念です。
Posted by:チバック  at 2007年05月04日(金) 22:49

常に「イエス」「ノー」の二者択一など、愚問だと
まず云いたいですね。
アパルトヘイトの長い歴史を知った上で、また知る意味で観ることが出来るのはやはり、個人差はあるでしょうが、ある年齢以上でも仕方ないかも知れません。が
それは、親なりが判断をするのならわかりますが
映倫では納得できませんね。
Posted by:子鹿  at 2007年05月04日(金) 12:01

ルル様
 早々のご訪問&書き込み、ありがとうございます。
 ある映画の良さを人に理解してもらって、
 その人にその映画を観に行ってもらうことは
 容易じゃないですよね。
 そのことは、旧コミュニティ「最近観た映画」で
 いろいろ試みて分かっていましたので、
 再就職先を探す際に映画関係はすぐに断念しました。

 『ツォツィ』は私にとっても母親がどういう存在だったのか
 知る上で、勉強になった映画でした。
Posted by:チバック  at 2007年05月04日(金) 00:08

HPを見て来ました。いい映画のようですね。
南アだけでなく、世界中に、
戦争や貧困で苦しむ子供が一杯いますもの。
日本の中学生にも知らせるべきだと思いますが…

でも暴力シーン等も観ないと何も言えませんから、
時間を取って観に行きたいと思っています。
情報をありがとうございました〜
Posted by:ルル  at 2007年05月03日(木) 23:26





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