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技あり[2008年09月07日(日) ]
技術の粋つまった1枚   床屋で蒸しタオルを顔に乗せてもらう時間が好きだ。特に目の周りに暖かさが広がり、何とも気持ちがいい。花王のめぐりズム蒸気でホットアイマスクは、心地よさを家や職場で手軽に楽しめる。袋からアイマスクを取り出し、目の周りにあてると、30秒ほどでポカポカ。蒸気を含んだ約40度の温熱が10分続く。

誰でも思いつきそうな商品なのだが、07年10月、販売にこぎ着けるまで、いくつもの課題をクリアする必要があった。  蒸しタオルをいつでも、どこでも簡単に使えるような商品ができないか。パーソナルヘルスケア研究所の鈴木敦さんが考えたのが99年ごろ、使い捨てカイロの技術を応用すればいい。ココまではごく自然に行き着いた。

使い捨てカイロの中身は殆んどが鉄粉。鉄が、空気中の酸素と触れて酸化する際に出る熱を利用している。  00年に発売した最初の商品は楕円形の薄型カイロを二つ、アイマスクにつけた単純な構造だった。ところが、カイロの中の鉄粉が顔の傾きに合わせて、片側に寄ってしまう。これだと上を向いて寝ている姿勢でしか使えない。しかも、蒸気はないから単に暖かいだけ。

売れ行きはいま一つだった。改良のヒントが、フロッピーディスクにあった。カイロをディスクのようなシート状ににすれば、中の鉄粉が偏らず、均一に熱が出せる。  適度な蒸気 実は、花王はフロッピーディスクを手がけた時期があり、世界トップクラスのシェアを誇っていたころ、鈴木さんはフロッピを扱う部門にいた。会社が事業から撤退した為、研究所に移ってきたのだった。

ただ、鉄粉をパルプと混ぜてシートを作ろうとしても、紙漉きの際、重い鉄粉は漉き網から抜け落ちてしまう。パルプの線維ささくれ立たせ、鉄粉が引っかかるようにした。更に鉄粉が付いた線維を絡み合わせて固まりにするとで、漉き網の目から抜けないよう工夫した。これには、落とした汚れを固め、混ぜた成分が分離しないようにする洗剤や洗浄剤の技術が生きた。

この発熱シートに水を含ませ、空気を通せば熱と蒸気が出るが、で過ぎると危険だ。熱と蒸気を一定にするため、丁度いい量の空気を通すシートで覆った。しかも、目の側だけに蒸気が出るようにした。紙おむつに使われる蒸れ防止の技術を応用したものだ。花王の多くの商品群の支援を受けて誕生したポットアイマスク派、計画の1、3倍の売れ行きで、人気商品に育ちつつある。(5枚入り5百円、14枚入り1300円)  9月7日新聞より

Posted at 20:40 | 健康 | この記事のURL
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