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千早振る[2008年10月01日(水) ]
”””昨夜は、正体不明で、夕方ようやく回復した。臓器の回復は寝るしかない。時には休肝日も必要です20代の若者と付き合うのは大変”””

知ったかぶりの迷解釈  (あらすじ)自称物知りの先生の家に八五郎がやってきた、在原業平の歌『千早振る 神代も聞かず龍田川 唐紅に 水くぐるとは』の意味を知りたいという。答えに困った先生は、知らないとは言えず、でたらめな解説を始める。龍田川 は相撲取りのなまえ。

吉原にくり出したときに千早太夫という花魁に一目ぼれするが振られてしまう。妹の神代太夫にも振られた龍田川 は廃業すると故郷に戻り豆腐屋になった。ある日、物乞い女がやってきて、これが何と憎き千早太夫。龍田川 から『オカラはやれない』(からくれない)と突き飛ばされた千早は井戸に飛び込み、水をくぐって自殺した。それじゃ最後の『とは』(は?)千早の本名だ。

落語の登場人物といえば、八っつあんに熊さん、横丁に住んでいるご隠居、馬鹿で与太郎・・・・・・たまに顔を出す変り種が先生だ。これが何の先生だかサッパリ分らない。落語の先生は、先に生まれただけのいい加減な存在です。   知ったかぶりの代表作が『やかん』という落語。やかんの由来を尋ねられた先生が『戦場で兜の代わりにかぶったところ、矢が当たって『カーン』と鳴ったためと煙に巻く。

寄席の楽屋符丁では知ったかぶりの事をやかんと呼ぶそうだ。 江戸人にとって先生といえば寺子屋の師匠。庶民の子供は7〜8歳になると寺子屋に通い、読み書きや、ソロバンなどを習った。子供たちは10歳を過ぎるとお店に丁稚として方向に出るのが一般的だったので、その準備も兼ねていたのだろう。

浪人、僧侶、医者から商人、農民まで様々な人たちが寺子屋を自由に開業できた。落語に登場するような先生がいても不思議ではない。 吉宗の時代、江戸市中に八百以上の寺子屋があったそうですから競争は激しかったでしょう。不正入試で資格を取り消された先生よりレベルが高かったのかもしれません。

江戸時代の日本は世界でも屈指の教育先進国だったようだ。識字率の高い江戸人は読書を好み、文字を遊びにも取り入れていく。大人は料理屋や役者の番付表ををこしらえたり、千社札の交換会を開き趣味を楽しんだ。子供はすごろくにかるた。これらは教育的な要素も色濃くふくみ、ことわざや慣用句を覚えるのに役立っただけでなく、社会常識までも身につけさせた。

上の句と下の句を合わせる百人一首は教養が求められます。大衆芸能である落語が取り入れるなんて驚きです。江戸庶民も百人一首を楽しんでいた証拠でしょう。落語は和歌より俳句ですね。『初雪やこれが塩なら大儲け』『くちなしや鼻から下はすぐにあご』など迷作ぞろいですから。

千早振るは百人一首に選ばれた和歌。本当の意味は『紅葉が龍田川 の川面に写り、くくり染めのように見える。こんな事は大昔(神代)から1度も聞いたことがない』である。落語では(くぐる)だが正しくは(くくる)。(染める)ではなく水の流れるさまという解釈もある。 秋の景色を相撲に変えるとは知ったかぶりも度が過ぎます。もっとも昨日の事件は知っているのに知らないふりばかり。落語に登場する先生の方が罪はないようです。

『大相撲』とかけまして? 『汚染米の検査』と解く。そのこころは『しっかり立ち合え!』
9月29日 三遊亭竜樂

Posted at 20:38 | 小話 | この記事のURL
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コメント


無畏さん
聞きかじりの浅学ですので、(千早振る)にこれほどの連歌が在ったとは知りませんでした。とうとうと流れる川面に散り行くもみじの様は、秋の風情そのままですねー
 
今後もよろしくお願いします。
Posted by:  at 2008年10月02日(木) 22:20

はじめまして、無畏です。
狂歌の本歌取りに
「千早振る神代もきかず水車
  だれをまつやらひとり淀のに」
「千早振る神代も聞かぬご趣向を
  よく読みえたり在五中将」
「千早振る紙屑買ひに炭団売り
  からくり見せて水飴をやる」
江戸川柳の本歌取りに
「 ありがたさ神代もきかぬ水くくり 」
「 神代にも水くくるとは聞かぬなり」
「 千早振る神代にもない いい男 」
小倉付に
「 薄氷に唐紅や紅葉ぶな 」
などの句がありますね。
Posted by:無畏(むい)  at 2008年10月01日(水) 23:27

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