伏見区の醍醐寺で二十九日、国宝に指定されている五重塔の内部が十三年ぶりに公開された。一階にあたる初層の扉が四方に開かれ、参拝客たちが十世紀に描かれた曼荼羅(まんだら)に手を合わせた。
五重塔は醍醐天皇の菩提(ぼだい)を弔うため、子供の朱雀天皇と村上天皇の時代に建てられた。建立のゆかりを知ってもらおうと、同寺が醍醐天皇の月命日にあたる毎月二十九日の開扉を決めた。公開は、京都市営地下鉄東西線の開業を記念して特別公開された一九九七年以来。
国宝の両界曼荼羅が描かれた初層の心柱の周囲に、醍醐天皇らの位牌が置かれ、同寺の僧侶たちが読経を上げた。
参拝客たちは醍醐天皇の霊前に写経を奉納し、一心に拝んだ。境内では、五重塔の開扉に合わせてフリーマーケット「醍醐市」も開かれ、にぎわった。
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