
南区・東寺では三月二十日より真言密教の教えを伝える絵図や仏画を公開する春季特別展「東寺鎮守八幡宮と足利尊氏」が始まった。
境内の鎮守八幡宮を初めてテーマに選び、十三年ぶりに公開する本尊の国宝「女神座像」は、三体一セット本尊「八幡三神像」のうちの一体で九世紀後半の作とされる。
ヒノキの一木造りで、木の腐った部分を前面にして全体を形取り、顔や胸は別の木材を張り付ける珍しい構造をもつ。髻(もとどり)を結い、髪を両肩に垂らした平安時代初期の女性の姿をしている。
その他、脇士の国宝「武内宿禰座像」など六十五点を紹介している。

南大門の西側にある鎮守八幡宮は八一〇(弘仁元)年、空海が八幡神を祭って建立した。
南北朝時代、足利尊氏が新田義貞と戦った際には八幡宮から神矢が飛んで尊氏が勝ち、以降、足利幕府は東寺を保護した。
尊氏が東寺に馬や土地を寄進したことを示す文書も出展され、尊氏と当時の深いかかわりを伝えている。
期 間 五月二十五日まで。 拝観料 大人 五百円、 中学生以下 三百円。
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