禁断の写真。田舎の母ちゃんです。
(いつも日に焼けていて、白い顔を見たことがない)
昭和時代に、娘2人を連れて、帰省した時の写真。
母ちゃんは土方なので、こんな子守りがお得意。
「猫車運転」はお手の物。
うまく操縦しないと、変な所へ行ったりするんだよね。
「母ちゃん、写真撮るよ」と言ったら・・「顔は、撮らんといて・・」と言った。
私は昔、都会に出るとき、故郷に錦を飾るまで、実家には帰れないと決心をしていた。
しかし結婚してからは、自分の家庭のことで精一杯、そんな気持ちも無くなっていった。
今・娘も巣立ち、自分独りになった。
失業保険をもらいながら(雇用保険で授業料を払ってもらうので)自分は無料で優雅?に、ビジネススクールで、パソコンを習っている。
男手のない実家の、貧しい暮らしの、
母ちゃんと、あっこ(私の姉)は、現在でも働き詰めである。
そんなことを思うとき、また、忘れていた気持ちがわき出てくる。
この貧しい実家の、母と姉を「どうにかせんにゃあかん。」
経済的に救えるような、ヒット商品をつくりたい。
それまでは、おいしいものも、旅行もする心境にはならない。
身を粉にして働く、二人のことを思うと・・・
自分だけ、そんな贅沢はとてもできない。
だから、今のところ、おいしいもんも、旅行もオアズケ・・・
一旗あげて、生活の足しになるぐらいの、お金を渡したい。
働き詰めの、田舎の貧しい親子を、いつか温泉にでも招待して、
旅館のふかふかの温かい布団で、心いくまで眠らせてやりたいな。
私の娘が、中学生の頃、
尊敬する人は?の質問に「お母さん」と、学校のプリントに書いていた。
私は「偉人の本を読んだことがなくって、知らないから、テキトーに書いたんでしょ?私なら野口英世と書くよ、あんたはこの人知らないでしょ?」
と言ったら「知ってるよ、でもほんとにお母さんを尊敬してるんだもん」と
言った。
こんな、バカな親でもそんな言葉を言ってもらえるって・・
子供ってありがたいね。
私、人間世界が嫌いなのに「自分の分身がほしい、老後の世話もしてもらおう」と、そんな自分勝手な考えで産んだから、
「産んでもらった感謝とか、育ててもらった感謝」とかを、子供に求めたことがない。
娘が老人になった頃は、たぶん社会保障制度も崩壊して大変な日本になっていると思うから、今は産んだ母親として、責任を感じている。
だから、娘にも老後が困らないように美田でも、財産でも残してやりたい・・・
そんな気持ちだ。
だから、おいしいもんや、旅行はおアズケだ。
そんなことばかり考えて、苦節何十年?経ったんだろ
そして、もうすぐ、もうすぐ一旗、上がりそう・・・
・・もうすぐ・・もうすぐ・・もうすぐ・・・白い旗がね・・・
(自分の頭の蝿も追えない身で考えること自体、荒唐無稽だと気づく)
新宿のパソコンスクールの道すがら・・
毎日、日に当たる、しかし健康とは言えない人たちが、
出勤する人々を眺めている。
この人達も、望んでこのような姿になっているとは、思えない。
以前には、働き、健康保険、雇用保険、厚生年金保険なんかを国に納めていたのだろう。
昔・どれだけ厚生年金を積んでこようと、今・何の恩恵も受けることなく・・・「賞味期限偽装?食べ物使い回し?」など騒いじゃいられない、
夜には、命を道端に投げ出すように眠る。
私は、優雅に?雇用保険の恩恵にあずかり、この人たちの目の前を通ることさえ、申し訳ない気持ちにもなったりする。
そして、この人々のことも、「なんとかしてあげたい」と、思うのである。
(この人たちは、文明国じゃなく、未開地に生まれていたなら・・
とても上手に生きるだろう。
最近、東京に地震が多い、大地震になってライフラインが途絶えたら、
たくましく、生きていけるのは、あなたたちなんですよね)
今、おいしいもんも、旅行もオアズケ・・・でも、
あなたも私も・・・いつか、広〜〜いお花畑に行ける。
(真に、この世のものとも思えない・・・美しさらしいよ)
・・その手前に、小川もあるらしい。
千の風になったら、大きな空を吹きわたって、
そして、いろんな、名所・旧跡を眺めにいこう。
(娘は、私が好きだった、食べ物も並べてくれたら、うれしいな)
今、おいしいもんも、旅行もオアズケ・・でも・・・ね。