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運命の八分休符♪ [2007年12月10日(月) ]
よその会社やお宅を訪問する時、ドアをノックしたり、ブザーを鳴らしたり、「こんにちは〜!」と声を掛けたりしますしますね。
このとき一瞬の間を置きませんか?
ネクタイに手をやったり、髪をなでたり、周囲を見渡したり、中の様子をうかがったり・・・・などなど一呼吸して弾みをつけて訪問行動に移るように思います。
仕事場に来る初めてのセールスの人、ヤク○トレディの行動を見ていると
ドアのガラスに映る影で あ 誰か来た と思ってみていると 直ぐにコンコンとノックせず 1秒くらい間を置いてノックしています。

ベートーベンの交響曲第五番 かの有名な「運命」
♪ジャジャジャジャ〜ン〜〜♪という あれです。
数年前 娘の中学時代の音楽の教科書を何気なく見ていたら「運命」の出だしの部分の楽譜が載っていました。
見てあれっ?と思ったのは 最初に八分休符があって♪ジャジャジャジャ〜ン〜〜♪だったのです。
ご承知の通り♪ジャジャジャジャ〜ン〜〜♪は運命の扉を叩く音を表現しているといわれています。
なぜベートーベンは最初に八分休符を入れたのだろうか?
この疑問はその後折りにふれ私の粗末な脳をチクチク刺激してきました。
音楽的に休符を入れる事によって 矯めを作り強い表現にした?
作曲法について門外漢の私はその辺の技術的技法はちんぷんかんぷんですが 扉を叩く前の一瞬の間に付いては何か漠然とわかるような気がしています。

今は日常生活の中で何か行動を起こす前の一瞬の間は大事だと思うようになりました。

Posted at 13:11 | この記事のURL
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ただ一度の過ちpart1 [2007年12月17日(月) ]
もう20年も前の話だから時効が成立している。

同僚X君は酒も飲まずマージャンもゴルフもせず仕事一途な真面目一方で通っていた。勿論入社以来40半ばまで女性の影などまったくなかった。
唯一楽しみはカラオケ。

会社の近くのビルの地下に「とがわ」というスナックがあって仕事が終わると仲間でよく歌いに行った。
そこのママは大空真弓と松坂慶子を足して2で割って黒胡椒を振りかけたような感じの四十半ばの色は黒いがまあまあ美人さん。
下町で高級樹脂容器の製造をしている個人会社の社長の奥様だそうで旦那様は養子さんとのこと。
小学校に通っている娘さんが一人いる。
趣味は琴だそうで 生活のために水商売に転じたわけではないらしい。

ある年の半期決算が終わった9月半ばのこと 例によって皆で盛り上がってさてお開き解散 三々五々帰りかけたときX君は小声でママに呼び止められ

「ねえ 今度ひとりでおいでくださらない?」と囁かれた。
<・・・!エツ!はい>



ーつづくー


Posted at 14:47 | この記事のURL
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ただ一度の過ちpart2 [2007年12月20日(木) ]
「ねえ クスやん 私来月でこのお店やめるわ」 (注:クスちゃんはX君のことです)
<え〜本当? 未だ半年も経っていないんじゃなかった?それは残念だなあ! でもどうして?>

ひとりで来てねって云われたX君 これがとんでもない結末の序章とは露知らず 半ば淡い期待を胸に同僚達が帰ったのを確認してその日 一人で店を訪れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「この間ね 私この床に押し倒されたのよ いつも来るあの○○建設の禿げたあいつよ クスやんも知ってるでしょ」
<ウンウン あの酔うと癖の悪い人だろ>
「ねえ 見てこの膝っ小僧 まだ痕が残っているでしょ。私もうこんな所やっていられないわ」
<ふ〜ん そんなことがあったんだ。大変だったなあ。 で辞めるの?>
「そう・・・ でもね辞めるのはいいんだけど もうクスやんに逢えなくなっちゃうでしょ・・ それも辛いのよ〜」
<(ドキン!)・・・・・・・>
「ねえ 私ここ辞めても 時々何処かで逢ってくれる〜〜〜?」
ついぞ女性からこんなこと云われたことが無かったX君 貧血になった脳に血液を送り出すため心臓がフル稼働。
<(ドキン・ドキン・・)・・・ ウ・ウン
「ワ〜〜うれしい! 良かったぁ ねえ 今度の土曜日空いてない?私横浜に行ってみたい〜」
ようやく体勢を立て直しつつあるX君 別にどうってことないって顔で
<ああいいよ シーバスにでも乗るか>
な〜んて気軽な感じでこたえたけど 腋の下は汗・汗!
「ほんとう!うれしいな!私知ってるホテルあるからそこでお食事しましょ。遅くなってもいいようにしてゆくから・・・・ネ」

次回(横浜にて)につづく

[おことわり]ここに記載している会話は私が立ち会っていたわけではありませんので一部こうであっただろうという私の推測であります。


Posted at 17:38 | この記事のURL
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ただ一度の過ちpart3 [2007年12月25日(火) ]
午前中で仕事を終えたくすやん(まだ土曜は休日でなかった)横浜へ。
気持ちはなんとなく中途半端。これって浮気なのだろうか?
いやただのちょっとしたデートだから・・・・期待と不安を感じながら。
待ち合わせの東口改札。居た! ギョツ!着物だ!目立つ!
<お待たせ>
「くすやん本当に来て下さったのね うれしい! あそこの桟橋から船でてるわよ」
当時の横浜はまだランドマークもヨットの帆のようなホテルも出来ていなかった。
透明な筆箱のような船だった。
くすやんはもともと船が苦手。 泳げないし、船酔いする性質 どうか酔いませんようにと念じつつシートに並んで座った。
彼女は何かと話しかけてきたが上の空 何も覚えていない。 ただいっぱい水があるなあ!と思った。(当たり前だ海だもの)

山下埠頭で船を下りたくすやん達は山下公園を歩き、港の見える丘公園へ。
ここはカップルで一杯だった。
「ねえ外人墓地の方に行ってみない?あそこならあまり人が居ないかも」
<うん>
もうあたりは夕暮れ時 人がいなければ手をつないで歩いても・・・・なんて思いながらも結局手も出せず通り過ぎてしまった。

公園通りに戻ってきたくすやん達は古いたたずまいの6階建てのホテルの前に。
玄関の前で彼女は立ち止まり くすやんを見て 二コッ と微笑んだ。
「疲れたわ 入りましょ」
<ドキッ>
彼女はくすやんをうながしてホテルの中に入っていった。
(え〜 拙いんじゃないの〜〜)と心の中で叫びながらドキドキのくすやん平静を装い彼女の後からついていった。
・・・・・と彼女は直接エレベータの前で 上 のボタンを。
二階で降りたらそこはレストラン。
(ぁ〜よかった!)しかし心臓のドキドキはなかなか治まりそうにない。
「ステーキ召し上がる?」
<うん> 味のまったくわからないステーキなのであった。

<そろそろ 帰ろうか>
「・・・・・・・・」
<あまり遅くなるとまずいでしょ?>
「・・・・・・・・」
くすやんは足早に駅に向かって歩き出した。
横須賀線は混んでいなかったけどグリーン車に。
<・・・・・・・>
「・・・・・・・・」
気まずい沈黙のふたりを乗せた電車は東京に向かって走る。

<じゃ 僕はここで>
「帰るの?」
<うん またね>
「今日は帰らなくてもいい様にしてきたのに・・・・・女の私に恥をかかせるのね」 と泣きそうな顔。
<そ・そんなことないよ。 また今度ゆっくりね>
くすやん逃げるように電車を降りた。
ホームから窓ガラス越しに彼女に別れの手を振ったけど彼女は下を向いたままだった。

一人になったくすやんは乗り換えた帰りの電車の中でさすがに考えた。
(困った!彼女を傷つけてしまったようだ。これはこのままでは済まないぞ。どうする?)
(向こうもこっちもお互い家庭も子供もいる。ルールさえ守れば・・・・)

そしてくすやんは ある決断を したのだった。

  つづく

Posted at 22:20 | この記事のURL
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