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命を見つめる
若くはないのだから…は、心の叫び。
でも…と反発するのも、心の叫び。
両方をなだめながら、
曰く言い難い年齢を冒険中なのかも・・・

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仕事C待つことを知らない世代[2005年11月08日(火) ]
以前バラエティ番組でモーニング娘の安倍くんと石川くんと或るコーナーを担当したことがありました。
その番組打合せで、「伊藤さんは何処で演劇を?」と聞かれ、「民藝という劇団で、師匠は宇野重吉さんです」と答えると、「それ誰ですか?」と言われて、ビックリした経験があります。ああ、時代は音を立てて流れていると実感したものです。
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確かに、僕はバラエティ番組など全く見ていませんでしたから、モー娘とかいう言葉は知っていても安倍なつみくんが誰かも知りませんでしたし、世代間で共通の話題を作る難しさも実感した思いでした。

それで今回、数年前から上演してきた三浦綾子さん原作の「母」のリメイク上演をしましたが、新しく加えた出演者に、明治、大正、昭和と続く舞台を理解させるのにどれほど苦労したかわかりません。
劇中でぼた餅を食べるシーンがあります。そこで、「年に一回でもぼた餅を食えれば、あとは何を食っていてもいいね」「ぼた餅って、人を幸せにする食べ物だね」「だったら日本中の人に食べさせたいね」というセリフがあります。
戦前のものの乏しい時代の話ですが、50代の後半以上の年齢の人々の大半には分かってもらえる言葉だと思います。しかし特に若い現代世代には理解困難な言葉であり、世界でした。
「あれ食べたい」と思えば、餅だろうと何だろうと季節か変わりなく購入できます。昔は、餅を食べるのは正月くらいなもので、牡丹餅なども、食べられてもお盆や余程のお祝いでもなければ見ることすら出来ませんでした。いまはコンビニにひとっ走りです。
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こういったことは演技にも現われます。実感がないところでの「つくり」です。観る側からすれば真実味の無さ、丸見えです。
芝居作りも熟成するまで稽古する根気がありません。「ああ動け」「こう動け」と指示してもらいたいのです。
こんな影響でしょうか、形だけの、面白おかしければいいという安易なお芝居が溢れかえっています。便利さ、手軽さを追い求めて待つことが出来なくなった世代がどんどん増えているように思えてなりません。・・・これも、我々世代がつくり上げたものかも知れませんが、どこかでブレーキをかけないと、大変なことになりはしないかと考えています。「待たせましょう」「待ちましょう」そこに期待が生まれ、考える生活が生まれるように思えるのです。

Posted at 13:06 | この記事のURL
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私達は、民芸といえば宇野重吉さん、文学座は杉村春子さん、そして俳優座の千田是也さんの「近代俳優術」をテキストにしていました。その他にも新劇の神様的存在が沢山いらっしゃいます。しかし次々と亡くなられ、時代の変貌を淋しく感じますね…。数ある学生劇団や小劇場の若い人達を見ても、器用なのですが小手先の演技や受け狙いが見え隠れし…、がっかりして帰る事があります。私は、芝居をやってる人とは年齢環境を超えて分かち合えると思い、応援をしつつ、つい語ってしまうのですが…彼等からの手応えは少ないですね…。淋しいですがこれも仕方ないのでしょう…。新劇が思想を持って世に問う演劇を作ったり、赤テントや黒テントに熱狂した夜、若者が世界を変える勢いでアジってた日々…舞台も観客も熱かったあの時代は、いつの間にか随分遠くになりましたね…。
Posted by:ルル  at 2005年11月08日(火) 18:12

野乃花さん、メッセージありがとうございます。利便性や豊かさを求めて作り上げた世界がコレなのでしょうね。理解しようとする若者も少なくありませんが、日常がパターン化されていて、大切に、或いは丁寧に日々を生きようという余裕に欠けているんでしょうか?せわしないです。じっくり考えることを時間の無駄という傾向が強いように思います。「若い者」というのは、実は抵抗もあります。我々世代も、この傾向にどっぷり浸かっている人が結構いますから・・・。ここから生まれるのが、近い人たちとのコミュニケーション不足じゃないですか?「隣は何をする人ぞ」が、「見ざる、聞かざる、言わざる」になっています。ま、干渉することではなく・・・(一つことでもコレだけ説明が要るのに)。お芝居で一番の悩みは、劇団員が、本当の生活をしていないことです。
Posted by:  at 2005年11月08日(火) 16:44