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命を見つめる
若くはないのだから…は、心の叫び。
でも…と反発するのも、心の叫び。
両方をなだめながら、
曰く言い難い年齢を冒険中なのかも・・・

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本物のカレーとコンビニ文化 [2008年02月03日(日) ]
昨日、
友人との待ち合わせで東京駅に向かった。
自転車は寒かったが、溜池から虎ノ門を回り、
霞ヶ関、皇居前を通り東京駅までのルートだ。

入場券を買って構内に入り友人と会って、
幾つかの資料を手渡して用事は直終わり、
「どう、カレーでも食べようか」
食べものの話にはいちにもなく気が合うのは不思議だ。

駅構内にあるカレー屋なので、
たいていの人は知っていると思う。
一番安いが定番のポークカレーにした。

「…たいして美味くない」
(すみません)
「…というより不味い」
(一層すみません)
「C&Cの方が上だなァ」
(中国製かもしれないがラッキョウがあるだけでもすごい)
「王様のカレーはまだいいかなァ」
(恐縮)
「CoCo壱番も僕はダメだ」
(またまた…ァ)

他愛のない会話を交わしながら食べ終わって店を出た。
…と一緒に出てきた母子連れがいたが、
お母さんが子どもを叱りだした。
「どうして食べなかったの。
後でお腹空いたと言っても知らないからね」
「・・・・」
子どもは完全にふくれて何も言わない。
「カレーでいいって言ったでしょう?
だから入ったのにどうして食べないの」

しばらくして、やっと子どもが口を利いた。
「お芋もニンジンも入っていないもの。カレーじゃないもの」
「・・・・」

お母さんは応えに窮した顔をした。
次の瞬間に笑みを漏らして、
「ごめんね。そうかァ、そうかァ。
よっちゃんはママの
カレーが好きだったんだもんね、ごめんね」

こんな会話を聞いて、
何とはなしに涙がこみ上げてきそうになりながら
駅を出て自転車を走らせ、
有楽町のゴジラ像のある近くの
ファーストフードでコーヒーを飲み、

近くのコンビニに入った。
甘いものが欲しくて、和菓子でも買おうと思ったのだが、
ねらった桜餅がなかった。
仕方なしに、柏餅とホットコーナーでお茶を買って店を出て、
日比谷公園のベンチに座って食べた。
季節外れの柏餅・・・などと独り言をいいながら…

そこで、フッと思った。
「可笑しな世の中だ」
…と思った。

節分の季節なのに、
5月の節句でしか食べられなかった柏餅が手に入る。
苺ののったショートケーキなも、
クリスマスでもなければ食べたことがなかったし、
正月でもなければ餅など食べられなかった。
お彼岸やお盆でなければ口に出来なかったりしたものが、
365日いつでも手に入る。

これは果たして、いいことなのだろうか。
終夜営業のスーパーマーケット、
ファーストフード、コンビニエンスストア…
食べたい時に食べられ、遊びたい時に遊べて、
欲しいと思えば何でも手に入る。
薬を売る24時間営業の量販店もある。

ぼくはこれを「コンビに文化」と呼んでいるが、

待ったり、耐えたり、我慢する必要がないのである。
昔は、春を待ち夏を待ち、秋や冬を待つ文化があったが、
季節の変りようにも異変が起き始めている。

新幹線や高速道路もどんどん延びている。
待ち、耐える文化は人に嫌われ、
欲しいものは、ちょいと手を伸ばせばいい…
そのようなコンビに文化は、豊かさの象徴でもある。

だがその文化は飽くなき満足感への追随でしかない。

このコンビに文化を考えながら、
母の作る、ジャガイモとニンジンとこま切れの豚肉の入った
カレー以外はカレーじゃないといった
東京駅内で出会った子どもを思い出した。


コンビ二文化に欠けているものは、ソレだ・・・と思う。
本物の豊かさに裏づけされない限り、
コンビニ文化の将来は片手落ちになるのではないか・・・・

コンビニは決してなくならないからこそ、
人に利便さだけを与えるのではなく、
心の豊かさを与えられるようになって欲しいとつくづく思う。

ジャガイモとニンジンの入ったカレーは、
あの子には、心に豊かさを感じさせてくれている
本物のカレーに違いない。

このような本物を
コンビニ文化の中に求めるのは間違いかなァ。

Posted at 15:01 | 生活日記 | この記事のURL
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