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命を見つめる
若くはないのだから…は、心の叫び。
でも…と反発するのも、心の叫び。
両方をなだめながら、
曰く言い難い年齢を冒険中なのかも・・・

プロフィール
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し残した…何か [2008年06月23日(月) ]
僕は今年で70になった。
親父と同じ年齢まで生きられるとすれば、
来年死ぬことになる。

母親は80歳以上生きて世を去ったが、
「そこまでは・・・」
という思いがある。

父もその日まで仕事をしていたが、
ありがたいことに僕も演劇の世界でも、
CM出演も、ウエディングの司会も現役として
やらせてもらっている。
昨日もウエディング司会をしたが、
年齢とこれは無関係だと考えている。

僕は結婚生活破綻者だけに、
これから結婚する人たちには、
いい結婚生活を送って欲しいという
願を込めて関わっていこうと思っている。

バブル期から始めたこの仕事は、
すでに3,000組をはるかに超えた。
「今度は子どもの結婚の司会を・・・」
という依頼も来ていることを考えると、
30年近くも覚えていてくれたことに感謝したい。

通販CMのキャスターも30年を越えた。
先日、結婚する新郎さんが、
「ぼくは、あの東京03・・・♪」
という音楽を聞かないと
昼寝しなかったんだそうです」
と話してくれた。

そして今、劇団の仲間(全員年下)と一緒に
芝居作りに取り組んでいる。
7月21日の祝日には、
新葡苑という中華レストランで、
ランチと組み合わせて
「赤坂6丁目カフェ」という作品を上演する。

さて本題に入るが、
数年前喫茶店で、
少々上の年代の友人とした話に、
「おれ、し残していることがある」
と打ち明けられたことがあった。

子どもは孫を作りそれぞれに生きている。
連れ合いは友人と一緒に「去年はヨーロッパ、
今年は南米にしよう」と嬉々として今を楽しんでいる。
「おれは一体何をしにこの世に生まれてきたのか
つくづく考えるんだ。今あるようなことをつくるため
だったのだろうかってね」

不満はないし幸せでもあるが、
「満足か?」
と聞かれると、答えに窮するというのだ。

彼は上場会社の役員までつとめ、
定年後も関連の社団法人などに役員で入り、
10年ほど前にフリーになり、
奥方とも離れて一人住いをして、
何故か、ビル管理の仕事などをして
気ままな生活を送っていた。

これも生き方だと思っていた彼が、
「もっと何かある」
と思ったというのである。

僕は、「何だ、ゲーテの“ファウスト”の
世界じゃないか。いろいろやり尽くしたが、
悪魔の世界に身をおきたいってやつか?」

不用意な言葉だったかもしれない。

彼は顔を紅潮させて、
「おれは真面目に話してる。
おれはお前がうらやましいんだ」
と言った。

彼は、「一緒に芝居でもやらないか」
僕に誘って欲しかったのだ。

その彼が四国の松山に帰ってしまった。
奥方の実家である。

そんな彼から電話があった。
「松山に芝居を持ってこられないか」
というのである。
「三浦綾子さんの“母”がいい」
これは無理な話だ。準備も必要だし、
松山一箇所ではコストがかかりすぎて、
「ダメだ」
というと、
「おれ、劇団をつくりたいんだ」
彼は80歳くらいになるだろう。
また心臓に爆弾を抱えている身障者だ。

その彼が、これから劇団をつくりたいというのだ。
「いいよ、応援するよ」
というと大喜びで、
「し残した何かを見つけるんだよ」
と、電話の向こうでだが、
かすかな笑みを浮かべている声だった。
「いいじゃないか。
おれに出来ることなら何でも言ってくれ」
というと、
「それを待っていたんだ」
と返してくれた。

50歳を越えた皆さんと一緒に、
お芝居をつくりたい。
このブログにも
何度か劇団づくりの誘いをしたが、
なかなかノリが悪い。

蜷川氏のような著名人とは違うので、
やむを得ないところもあるが、
「し残した…何か」
を感じている人がいたら、
高額な出費はなくても演劇は出来る。
どうだろう・・・

友人にうらやましがられた僕だが、
けっしてそんな人生を送ってはいない。
やはり、「し残した…何か」を感じている。
一緒に、「し残した…何か」を
なし遂げたい仲間はいないだろうか・・・?

Posted at 10:17 | 演劇生活 | この記事のURL
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