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たまには読後感でも [2008年02月26日(火) ]
小中学生の頃は皆が嫌がった読書感想文を書くのが結構好きでしたの。これでも。

最近は小説をほとんど読まなくなっていたのですが、ある雑誌に「バッハのチェロを聴くような・・」という表現で書評が載っていたのが目に止まり読んでみたのが堀江敏幸著『雪沼とその周辺』。

7編の短編を集めて一つの作品に仕上げてあるのですが、それぞれが淡い関わり方していて、前編を通して確かに静かなバロック音楽が流れている感じ。

最初にでてくるのがボ一リングを題材にした話でボ一リングには全く興味がなく52年の人生で、たしか5回もやっていないスポ一ツの事を読まされてもな〜〜・・と白けた気持ちになったのですが、だんだん読み進んでいくうちに、穏やかないい音楽に包まれる時に似た心地良さに浸りました。

あとがきの池澤夏樹さんの言葉を借りれば「・・人は現代的な新製品や開発やブ一ムやキャンペ一ンや資本の攻勢から一歩離れたところで暮らしている。」
とあるように、商業主義にどっぷりつかり、無意識のうちに踊らされている私の桃源郷を見る思いなのです。

こんな風に暮らせたら幸せだろうと思いながら、昨日届いた春夏の服のカタログをウキウキめくる現実の私がいるのです。

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