クレアチニン(Creatinine)
【プロフィール】
クレアチニンは、筋肉の中に含まれるクレアチンという物質が分解されてできた老廃物である。クレアチンは、エネルギー源であるATPの産生を以下のような反応で行っている。
激しい筋肉活動時には、右方向に進み、クレアチンリン酸を分解してATPを積極的に産生している。
筋肉回復時には、左方向に進み、エネルギー源の貯蔵物質であるクレアチンリン酸を産生している。
通常、クレアチンリン酸は、クレアチンの3倍多く存在している。
このようにクレアチンは、筋肉運動のエネルギー源として、重要な働きを持っている。このクレアチンから筋肉中で非酵素的にH2Oが除かれたものがクレアチニンである。
【臨床的意義】
クレアチニンは腎臓へ運ばれて、腎糸球体という場所でろ過されて、再吸収されず、直接尿へ排泄される。このクレアチニンの排泄量は、筋肉の発育(年齢、体重)と運動量に関係するといわれている。そのため、個人差があり、クレアチニン系数と呼ばれる指標を用いることで、腎機能状態の把握に用いている。
これは、体重1kg当たりに24時間に尿に排泄されるクレアチニン量(mg)を示したものである。
この係数は、健常成人男性では、ほぼ20〜26、女性では14〜22となる。
尿へのクレアチニンの総排泄量は、1日当たり健常成人男性では1.5〜2.0g、女性では0.8〜1.5g程度である。
同様な係数として、クレアチニンクリアランスという係数がある。
これは、血液中のクレアチニンが尿に消失される(clear)ための1分当たりの尿量を計算上求めた値である。
このクレアチニンクリアランスは、糸球体ろ過率(GFR)に近似しているため(やや低め)、腎臓のろ過機能を把握するのに、よく用いられる。健常成人では、97〜140ml/分程度である。ただし、腎臓からのクレアチニンの分泌などで誤差があることなどが、指摘されている。
以上の点から、クレアチニンは
・腎臓ろ過機能の把握
・筋肉量の把握
・尿中物質の濃度の1日排泄量の補正
に用いられている。
【基準値】
男性:0.8〜1.2mg/dl
女性:0.6〜0.9mg/dl(Jaffe法)
【測定法】
化学的測定法(Jaffe法)と酵素的測定法に大別される。
酵素法は、特異性が高く、誤差が小さいため、使用する施設が増加してきている。
<化学的測定法(JJaffe法)>
クレアチニンがアルカリ性下でピクリン酸と反応して、橙赤色に呈色する性質を利用している。
ただし、クレアチニン同様にピルビン酸、ブドウ糖、蛋白、ビリルビン、アスコルビン酸なども反応するため、真のクレアチニンの値よりも高値を示す。そのため、酵素法に比べて、0.1〜0.2mg/dlほど高値を示す。
<酵素的測定法>
クレアチニンデアミナーゼ法とクレアチニンアミドヒドロラーゼ(クレアチニナーゼ)法がある。
前者は、クレアチニンに酵素を作用させて、アンモニアを生成し比色法で測定する。後者は、クレアチニンをクレアチニナーゼでクレアチンに変えて、このクレアチンをザルコシンオキシダーゼやペルオキシダーゼを用いて比色法で測定する。
【異常値】
<高値を示す病気>
a.腎機能の低下(腎糸球体ろ過機能の低下)
糸球体腎炎
腎不全
b.腎血流量の低下
うっ血性心不全
ショック
脱水
火傷
c.筋肉量の増加
末端肥大症
巨人症
<低値を示す病気>
a.尿中排泄量の増加
尿崩症
b.筋肉量の低下
筋ジストロフィー
多発性筋炎
【その他】
<変動の要因>
a.年齢
年齢とともに高くなる。
b.性差
男性の方が女性に比べると高い。
c.妊娠
腎糸球体のろ過機能が上昇するため、血液中クレアチニン値は低下する。
d.日内変動(生理的変動)
約10%ぐらいの日内変動があり、15〜19時ぐらいにピークに達する。
【プロフィール】
クレアチニンは、筋肉の中に含まれるクレアチンという物質が分解されてできた老廃物である。クレアチンは、エネルギー源であるATPの産生を以下のような反応で行っている。
激しい筋肉活動時には、右方向に進み、クレアチンリン酸を分解してATPを積極的に産生している。
筋肉回復時には、左方向に進み、エネルギー源の貯蔵物質であるクレアチンリン酸を産生している。
通常、クレアチンリン酸は、クレアチンの3倍多く存在している。
このようにクレアチンは、筋肉運動のエネルギー源として、重要な働きを持っている。このクレアチンから筋肉中で非酵素的にH2Oが除かれたものがクレアチニンである。
【臨床的意義】
クレアチニンは腎臓へ運ばれて、腎糸球体という場所でろ過されて、再吸収されず、直接尿へ排泄される。このクレアチニンの排泄量は、筋肉の発育(年齢、体重)と運動量に関係するといわれている。そのため、個人差があり、クレアチニン系数と呼ばれる指標を用いることで、腎機能状態の把握に用いている。
これは、体重1kg当たりに24時間に尿に排泄されるクレアチニン量(mg)を示したものである。
この係数は、健常成人男性では、ほぼ20〜26、女性では14〜22となる。
尿へのクレアチニンの総排泄量は、1日当たり健常成人男性では1.5〜2.0g、女性では0.8〜1.5g程度である。
同様な係数として、クレアチニンクリアランスという係数がある。
これは、血液中のクレアチニンが尿に消失される(clear)ための1分当たりの尿量を計算上求めた値である。
このクレアチニンクリアランスは、糸球体ろ過率(GFR)に近似しているため(やや低め)、腎臓のろ過機能を把握するのに、よく用いられる。健常成人では、97〜140ml/分程度である。ただし、腎臓からのクレアチニンの分泌などで誤差があることなどが、指摘されている。
以上の点から、クレアチニンは
・腎臓ろ過機能の把握
・筋肉量の把握
・尿中物質の濃度の1日排泄量の補正
に用いられている。
【基準値】
男性:0.8〜1.2mg/dl
女性:0.6〜0.9mg/dl(Jaffe法)
【測定法】
化学的測定法(Jaffe法)と酵素的測定法に大別される。
酵素法は、特異性が高く、誤差が小さいため、使用する施設が増加してきている。
<化学的測定法(JJaffe法)>
クレアチニンがアルカリ性下でピクリン酸と反応して、橙赤色に呈色する性質を利用している。
ただし、クレアチニン同様にピルビン酸、ブドウ糖、蛋白、ビリルビン、アスコルビン酸なども反応するため、真のクレアチニンの値よりも高値を示す。そのため、酵素法に比べて、0.1〜0.2mg/dlほど高値を示す。
<酵素的測定法>
クレアチニンデアミナーゼ法とクレアチニンアミドヒドロラーゼ(クレアチニナーゼ)法がある。
前者は、クレアチニンに酵素を作用させて、アンモニアを生成し比色法で測定する。後者は、クレアチニンをクレアチニナーゼでクレアチンに変えて、このクレアチンをザルコシンオキシダーゼやペルオキシダーゼを用いて比色法で測定する。
【異常値】
<高値を示す病気>
a.腎機能の低下(腎糸球体ろ過機能の低下)
糸球体腎炎
腎不全
b.腎血流量の低下
うっ血性心不全
ショック
脱水
火傷
c.筋肉量の増加
末端肥大症
巨人症
<低値を示す病気>
a.尿中排泄量の増加
尿崩症
b.筋肉量の低下
筋ジストロフィー
多発性筋炎
【その他】
<変動の要因>
a.年齢
年齢とともに高くなる。
b.性差
男性の方が女性に比べると高い。
c.妊娠
腎糸球体のろ過機能が上昇するため、血液中クレアチニン値は低下する。
d.日内変動(生理的変動)
約10%ぐらいの日内変動があり、15〜19時ぐらいにピークに達する。
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