以前、極鮫をデザインした際に大分に目を悪くしてしまった。その教訓を頭では記憶しているはずが、今回、麻の葉極紋のデザインで又又目を悪くしてしまったようだ。最近のデザインはパソコンを使用するためついつい長時間ディスプレーを見つめることになり、時間帯も深夜になることが多い。私の創る小紋はほとんどが極紋専科のようなもので1寸角のなかに数百の点(昔の伊勢型紙における突き彫り紋様と同様)を配置する。従って、デザインを完成させてもそれが染めることの出来る(着物の柄として染色可能かどうか)デザインか染色家と相談が必要になる。付き合いのある染色家は親子2代の伝統工芸士なのだがそれなりに頑固な気性ですんなりと当方の言い分が通るとも限らずしばしば喧々諤々の喧嘩腰になる。当方は自分の目を悪くしながら(身を削るような思い?)で創った力作?!なのに技術的に染色が無理だなどと言われるとツイツイ頭へ来てしまう。そこで越権行為?だと自覚しているのだが、つい染色技術指導にまで口が及んでしまう。するとさすがに伝統工芸士、素人に技術指導まで言及されると自尊心が大いに傷つくらしく、お互い大声で打打発止_が始まるのである。兎にも角にも今回の麻の葉も慣例に従い?以上のような工程を経てようやく染め上がり、その出来具合には大いに満足したところである。現在、麻の葉に似合う袋帯をデザインしているのだがどうにもお太鼓と腹の間が上手く治まらない。暫しの間、悩みそうだ。こんな時はぶらり旅に限る。
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