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猫だらけの島。  [2010年08月21日(土) ]
宮城県仙台市の西に位置する牡鹿半島、その沖にぽっかり浮かぶ田代島は周囲11qほどのこの小さな島。 かの「ひょっこりひょうたん島」のモチーフにもなったというこの離島には100人ほどの漁業を営む住民が住む一方で、その倍以上の数のネコが住むというネコ好きにとっての人気スポットだ。 田代島へ渡るフェリーの船着場がある石巻市への出張が週末の金曜日にあったため、以前から気になっていた“猫の島”へ一日渡ってきた。


田代島は東北地方の島とは言え、付近を流れる黒潮海流の影響を受けて気候は温暖。 そのため南国で見られるタブノキの原生林が生い茂る。 また、親潮と黒潮が交わる位置にあることもあり、魚介類の宝庫だ。 そんな田代島の島民にとって猫は大漁の守護神。 だから猫はとても大切にされ、島内で生活する猫たちはとてもゆったりとしてみな幸せそうだ。 島のほぼ中央にある猫神社には猫神様が祀られているという念の入れよう。


ここのネコ君たちはニンゲンが近づいていっても逃げないばかりか、ほとんど関心すら示さない。 日頃都会を流している野良猫は余程のおっとりネコでない限り、大抵は人間と目を合わせた途端に逃げモードになることが多いが、田代島に住むこの“神様”たちにとって人間はおそらく雑魚にすら映らないのだろう。


田代島には一日に3本ほどの船が石巻からやってくるが、船が着くそのときだけ、集落は人影が見られるが、その他の時間は猫が気ままに歩くだけ。 島には海岸線沿いを一周する一本の細い道があり、その道を独りで3時間ほど歩いたが、結局一人の人とも会うことはなかった。
島の高台から望む眩いばかりの青い海と島を覆う美しい原生林。 そして、ゆったりのんびりと暮らす沢山の猫たち。 一瞬、南海の孤島の空気と時間に浸っているような錯覚を覚えた。


◆ほかの写真がこちらにあります

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ベルギービールは楽しい。  [2010年08月14日(土) ]
ベルギーは東京都より少ない人口約1000万の国。そこに125のビール醸造所と1000を超す銘柄のビールがあるというからまさにビール天国。 ヨーロッパ各国でも特徴あるビールが数多くつくられているが、ベルギーでは良質の葡萄やホップが採れないことが逆に幸いして、ワインよりもビールが多く作られ、さらにハーブやスパイス、フルーツを使用した醸造法が古くから受け継がれ、他国にないバリエーション豊かなビールがずらり並んでいる、という訳だ。


毎度楽しいイベントをご案内いただく小学館・サライ誌とニフティのコラボサイト「Webサライ」。 今回はそのベルギービールをテーマとする納涼企画にご招待いただいた。
場所は銀座コリドー街にあるベルギービールカフェ「アントワープ・シックス」。 世界最大のビール醸造会社InBev社の公認ブランド“Belgian Beer CAFE”を冠した文字通り生粋のベルギービールカフェだ。
この店では本国から空輸された新鮮なビールや伝統的なベルギー料理が楽しめるのみならず、1930年代に実在したビア・カフェをその内装や家具とともに再現していることで、“正統派ヨーロッパ空間”が体験できる。
この日、飲ませていただいたビールは6種類。 一番人気と言われるステラ・アルトワ(Stella Artois)、修道院ビールの最高峰オルヴァル(Orval)など、すべて風味や香り、のみくちが違い、これだけでも充分に楽しめるのだが、ベルギービールの個性を際立たせるのはそのグラス。 ブランドごとにそれぞれ決まったグラスがあって、しかもグラスが出払っている時はたとえビールがあってもけして客に出さないという徹底振り。 さらに銘柄ごとにそのデザインを競っているコースターもとても素敵だ。


個性豊かなベルギービールを味わっていてふと思ったのは、日本で通常売られている何種類かの国産ビールを飲み比べてみたとき、その銘柄を全部言い当てることができるだろうか、ということだ。 いや、仮に言い当てたとしよう。でも、そのとき感じた違いが、果たしてベルギービールの持つ銘柄ごとの風合いの違い同様感じとることができるか、ということ。
多彩な食文化が根付いた日本だが、ことビールに関しては、小手先の変化しか見当たらないうえ、商売の矛先が得体の知れない“第3のビール”開発に向いているように見えるのは少しザンネンだ。
ベルギービールの風味を楽しみながらそんなことを思ったりした、納涼宴会。 小学館とニフティのスタッフ、そしてアントワープ・シックスのみなさま、楽しい時間をありがとうございました。


個性豊かなベルギービールが並ぶ















美しいビールグラス

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たくさんの笑顔を、ありがとう!  [2010年08月08日(日) ]
東京・京橋のギャラリーで一週間開催していた写真展が先程無事に終了しました。
会社のオヤジ仲間四人の気まぐれ展覧会。しかもこの暑いさなかの開催で、はたしてお客様にどれほどおいでいただけるのか、本番が近づくにつれて不安が増すばかりでしたが、会期中400名近い方々にお越しいただき、たいへん感謝、感激しております。
水墨画、パステル画、オブジェ、写真、とまさに気の向くままの“作品”のごった煮でしたが、来訪いただいた多くの方に楽しんでいただけたように思い、心より嬉しく思っています。


そしてこのオヤジ四人、まことに単純なため、今回の本番中にすでに“次回”開催を決めてしまいました。来年の10月に、また同じギャラリーを借りて開催することダケを、全会一致で決定してしまいました。

ところで、今回展覧会を企画・開催して強く思ったこと。それは、何かの目標に向かって好きなコトに取り組んでいれば、身も心も存外元気でいられる、ということ。そして何より、こんなイベントを通じて、親しい知人や古くからの友人のたくさんの元気な笑顔に会うことができる、ということです。

写真展会場へいらした方々の記念写真の一部、そして“ズ”に乗ったオヤジ四人の写真にて、まずは展覧会のご報告といたします。

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写真展にお越しください。  [2010年07月24日(土) ]
8月2日(月)から8月8日(日)まで、東京・京橋の「ギャラリーくぼた」において写真展を開催いたします。
この『四人展』と題する展覧会。 職場を通じて知り合ったオヤジ4人の雑談がきっかけとなり、1年半ほどの準備期間を経て、ようやく開催にこぎつけました。
メンバーそれぞれ、IT屋稼業を30年近く続けながら、趣味として絵画や写真などに取り組んで、中には本格的に師事したり、あれこれの趣味に手を出す者もいましたが、“還暦”も間近にもなり、これからの人生の楽しみとして気まぐれでもいいから何かやってみよう、ということになり、この『四人展』の企画となりました。


私は、高校、大学と写真部に在籍し部活動に没頭していましたが、勤め人となってからは好きだった写真活動もほとんど休止状態でした。 50歳を超えた頃から再開のタイミングを伺っていたところに今回の企画が持ち上がり、“活動再開第一弾”写真展と相成りました。

世はデジタルカメラが席捲していますが、私は自分の年齢と同じぐらい古い6×6判カメラにモノクロフィルムを詰めて写真を撮り、自宅で現像〜引き伸ばしを20数年ぶりに行ないました。
あらためて思いました。 モノクロ銀塩写真は素晴らしい!と。

今回出展する写真のテーマは『樹』。 私の住む関東近県の深山に堂々と聳える古木や、高原で天を突く巨木、ひとの生活の近くに集う木立など、樹々のさまざまな姿を階調豊かなモノクロームプリントに表現してみました。

展覧会の概要は以下のとおりです。 ご興味ありましたら、ぜひお越しください。

【四人展】『墨・パステル・モノクローム・ミクストメディアの世界』

 ◆日時:2010年8月2日(月)〜8月8日(日) 11:00〜18:45 (初日は13時から・最終日は15時まで)

 ◆場所:ギャラリーくぼた・5F
    東京都中央区京橋2−7−11(電話03-3563-0005) 地下鉄銀座線京橋駅6番出口徒歩1分

ご案内のチラシと、私の出展作品の一部を掲載させていただきます。
なお、私は以下の日に会場におりますので、もしお越しいただけましたらお声掛けください。
・8月2日(月) ・6日(金) ・7日(土) ・8日(日)

杣口(そまぐち)のサワラ林


















手賀沼湖畔にて

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利き酒会に、参加する。  [2010年07月18日(日) ]
銘酒による利き酒のオフ会。 しかも、昔から伝わる江戸切子や錫のぐい呑みでいただけるという願ってもない企画にお声掛けいただき、参加させていただいた。
いつもブログでお世話になっている小学館の月刊誌・サライとニフティのコラボサイト「Webサライ」企画による、まさにオトナのイベント。 スタッフの皆さんとブログ参加しているメンバー10名ほどが、表参道の“Rin”という伝統工芸ショップに併設されたダイニングカフェに集結し、普段あまり口にすることのできない銘酒と酒器を堪能させていただいた。


そう言えば最近あまり日本酒を呑まなくなった。 この、わが国の国名が立派に付いた伝統飲料を、日本人自身が口にする機会が減った理由はいろいろあるだろう。大きくは、酒類の選択肢が圧倒的に増えたことだろうか。ひと昔前までは呑み屋に入ると『ビール、清酒、焼酎、ウイスキー』としか書いてないメニューはよくあった。 最近では店のメニューにはおびただしい数の種類と銘柄の飲料が並んでいて、心なしか日本酒は隅に置かれている印象。 気軽に呑めて、飲み方のバリエーションも豊富な焼酎系に呑み助やワカモノの嗜好が移って行ったことが挙げられるだろう。 そしてもう一つ。 酒の風味や風合いを味わうという楽しみ方自体が廃れてきたようにも思える。
その昔。店主の蘊蓄を聞きながら日本各地の冷酒を楽しむのが好きだったワタシ自身、最近ではいいちこだ黒霧だと焼酎を呑む場面が多い。


今回の利き酒イベント。そんな“焼酎に走る”世情に、まさに目を覚まそう!と言っているかのような企画だった。 揃えていただいた銘酒は『大信州』(長野)、『東鶴(あづまつる)』(佐賀)、『祈水(きすい)』(青森)、『北雪(ほくせつ)・新潟杜氏』(新潟)の4種。 利き酒師の大西美香さんの判りやすい解説を聞きながら、伝統技術が光る江戸切子や錫器でいただく銘酒からは、甘さ、辛さ、まろやかさ、喉越し、香り、そして旨みといった酒本来の楽しみ方を思い出させてくれる上質の“風雅”がしっかり伝わってきた。 旨い和酒が山ほどある国にいるのだから、もっと普通に楽しまなくては、ですね。

小学館、ニフティ、Rin、そしてスタッフのみなさま、ありがとうございました。




■写真上から
・美しい江戸切子
・利き酒師の大西美香さん
・銘酒4点

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文京・千石の角打ち。  [2010年07月04日(日) ]
ワタシは生まれてこの方、住居が13か所替わり、都合12回の引っ越しをした。成人する前は団地や親の社宅を転々とし、地方の大学へ行った後、東京で就職してからも随分居場所を替えた。その中で一度だけ山手線の内側に住んだ場所が、中学の頃、父親の社宅アパートがあった文京区・千石という地番。ここは、東京23区のド真ん中に位置するのだが、周辺には大学や植物園、公園などが点在して緑も多く、山手線の内側とは言え、電車駅からの距離もあるため、とてもひっそりと落ち着いたエリアだった。中学に通った2年間しか住まなかったが、とても気に入った場所でもあり、本籍は今もココに置いている。
最近仕事で後楽園に行くことがあり、先日ここでの仕事が跳ねた夕刻、ほど近く懐かしい千石エリアを歩いてみた。
地下鉄・茗荷谷駅を降り、かつての東京教育大学を左に見ながら鬱蒼とした坂を下ると程なく小石川植物園。この東大が管轄する植物園の発祥は1684年に徳川幕府が作った「小石川御薬園」で、世界でも最も古い植物園のひとつ。便が悪くあまり宣伝もしていないため少々ジミだが、中味は絶品。
ワタシの住んでいた場所はこの植物園の西隣り。現在は当時の社宅アパートはなく、跡地に大規模マンションが建つ予定だったが、何らかの理由で建築許可が下りなかったそうで、広大な敷地が放置されていた。


この界隈には東京大空襲の戦禍を逃れた一角があり、昭和初期の建物が一部残っている。その筆頭が文化庁の登録有形文化財に指定されている「進開屋」。中学の頃、出前でもお世話になったこの蕎麦店は、今も昭和6年建造当時の風情のまま営業している。

もうひとつは旧都電通りを越した場所にある「十一屋酒店」。ここは『角打ち(カクウチ)』と言って、酒を売る店舗の一角にその場で酒が呑めるコーナーを置いた作りの店。このスタイルは、どういう訳か東京と九州にしかないそうだが、この十一屋サン。店の右半分を屋台のように解放して、ショットで美味な冷酒を呑ませてくれる。


夕方、思わずその風情にほだされてお勧め冷酒を一杯。60年以上この場所に住んでいるという女将さんと、中学に通っていた40年ほど前の地元のハナシを交わして、懐かしくもいい気分の夏の夕暮れ。


Posted at 14:33  | この記事のURL
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サッカーって。  [2010年06月27日(日) ]
サッカーワールドカップ。
前評判が散々だった日本代表チームも“予想外”の戦果を挙げたことで却って盛り上がりレベルが急上昇。本大会に出られるだけで幸せ、とか言っていたニンゲンが嗤って聞き流していた「4強」も「視野に」、なんて言い出す始末。
ともかく、たった一種目のスポーツ大会で、これだけ地球上のひとたちが同時に熱狂できる、というのはスゴイことだと思います。あらためて。

ワタシはサッカーファンでもなければ特別な思いがあるわけでもないけど、このシンプルなゲームの国際試合はほんとうに面白いと思う。その理由を、超素人のワタシなりに10個並べてみた。

@ルールがよくわからないのに充分楽しめる
A普段あまり馴染みのない国の人の様子が活き活きと伝わってくる
B点が入ったときの味方チーム側の『全ての』人が『全力で』歓喜する
C競技場がものすごく広い
D観ている人の数がものすごく多い
Eホンモノの試合をやっていない競技場が満員
F小さなボールを使うも、実態は格闘技
Gそのため本番中に担架が運ばれる
H試合後のテレビや街中に評論家がたくさん現れる
そしてなにより
I勝ったチームの選手の表情がイイ!

最近の日本は少し元気がないけど、“番狂わせ”があったことで、少しはいいムードになると期待できるかも。そんなチカラのあるスポーツ、他にないですよね。だから、サッカーって、不思議。


◆写真は行きつけの呑み屋に貼られた速報の“東スポ”

Posted at 21:53  | この記事のURL
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20数年振りの、暗室。  [2010年06月20日(日) ]
最近、若い人だけではなく、シニアのあいだで写真を趣味にしている人が増えているとか。とくに、少し前はカメラというものにあまり縁がないと思われていた女性が、本格的に写真に取り組んで、楽しんでいる場面をよく見掛けるようになった。これはとりもなおさず、簡単操作でキレイな写真が撮れるデジタルカメラが手頃な値段で入手できるようになったことによるのだろう。が、ワタシは、写真本来の面白さ、楽しさを感じる場面が、かつてに比べて格段に増えてきたことがその大きな理由だと思う。
それは、自分で撮った写真を他人さまに見せる、という行為。たとえば、パソコンやケータイメールで親しい人と写真を遣り取りしたり、ブログの記事についさっき撮ったスナップ写真を載せたり、あるいは、友人にプレゼントするプリントが自宅で手軽に作れたり・・・
つまり、カメラのデジタル化は、撮影という行為を身近にしたことに加え、その後の“作品の共有”という、フィルムカメラ全盛の頃は少し難しかった楽しみ方を、一気に身近にした。そのことが、世代性別に関係なく、写真を楽しむ人を増やした理由だろう。

一方ワタシのように、昔ながらのモノクロフィルムを半世紀近くも前のカメラに詰めて、撮ってきたフィルムを薬品で現像し、できたネガを暗室でこれまた薬品まみれになりながらせっせとプリントを一枚ずつ造り上げることに悦びを感じる“偏屈モノ”もいまだに地球上に大勢いるのも事実。
CDやiPodなどのデジタルオーディオ全盛の今も、30センチのLPレコードに聞き惚れるオジサンがこれまた地球上に山ほどいるのと同様、デジタルとアナログが共存し、写真の楽しみ方の裾野が広がった、とも言える。


さて、その偏屈オヤジのワタクシが、この8月2日からの東京・京橋のギャラリーでの展覧会に出展する写真を、先週からこの週末に掛けて、自宅のにわか暗室で焼いた。40年ほど前の高校生の頃に買った引伸し機を倉庫から出し、懐かしい「酢酸」のニオイを嗅ぎながら、20数年ぶりに印画紙と格闘。フィルター操作でコントラストを調整する最近の仕組みに慣れるまで時間が掛かったが、ほぼイメージどおりの作品が少しずつ出来上がってきた。開催まであと6週間あまり、もうひと踏ん張り。

■写真は納戸の荷物をカラにして作った暗室

Posted at 18:56  | この記事のURL
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君たちの健闘を、忘れない。  [2010年06月12日(土) ]
正直、仕事どころではなかった。
全日本大学野球選手権大会。そんな大会が60年近くも前から行なわれていたことすら知らなかった野球に疎いワタシだが、昨日の朝日新聞スポーツ面を何気なく眺めていると『北大8強 快進撃』のヘッドラインを見つけ、びっくり。その前日の記事を読みかえすと、北大硬式野球部創部110年目の初勝利、とあった。強豪ひしめく全国大会に出るだけでも大変なのに、2勝を挙げ、さらに3戦目準々決勝は神宮球場で、ときた。


ワタシは北大OBとして、この快挙に突然「応援」の二文字がアタマに浮かび、昨日の仕事は急遽午前中の会議だけで切り上げ、その足で神宮球場へ向かった。
学校出て30年近くが経ち、大学もそこでの生活も、遠い彼方のことと思っていただけに、応援スタンドを埋めたOBと思しき面々やバンカラ応援団の中に入ってみると、二十歳頃の“青い思い出”が蘇ってきた。そして何よりも、梅雨に入る直前の気持ちよく晴れ渡った空のもとでまさに晴れがましくプレイする選手たちの姿が眩しい。明治時代にできた校歌『永久の幸』を神宮球場で歌うなんて、夢にも思わなかった。


対戦相手の八戸大はプロ野球選手も輩出したことのある強豪校。そんな難敵を相手に北大は粘り強く戦った。とくにピッチャーと守備は素晴らしく、まさかの延長戦14回のうち、三者凡退がなんと8回。ピンチを跳ね返す打線も見事で、14回裏のサヨナラ本塁打を打たれる直前まで、「4強」は夢ではなかったので、突然の幕切れは返す返すも残念。
ただ、昔ながらの弊衣破帽応援団の力強い応援と、にわかに集まったOB達の声援に応え最後まで健闘してくれた北大ナインの大善戦は見事だった。そして、ワタシは彼らをとても誇らしく思えた。


■写真中/3対3のまま、試合は延長14回に
■写真下/バンカラ応援団はホラ貝で応援
■北大ホームページのメッセージ

Posted at 16:36  | この記事のURL
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いいちこ党。  [2010年06月05日(土) ]
ワタシはいわゆる左党なので、酒はどんな類のものでもOK。ビールやウィスキー、ワインといった定番系はもちろん、日本酒や焼酎などなど、今も昔もまんべんなく楽しむクチだ。酒好きにありがちな銘柄に対するこだわりもあまりない。
最近の酒宴の場で、10年前、20年前と明らかに違うこと。それは、焼酎を普通に楽しむようになったことだろう。以前、焼酎と言えば清酒やウイスキーより格下と見られていた時代が長く続いていたように思う。事実、岡林信康サンの名曲「山谷ブルース」の歌詞『あとは焼酎をあおるだけ〜♪』が象徴する、どちらかと言うとクラく悲しい場面に似合う飲み物だった。それが、今では寿司屋やレストランでも焼酎はごく普通に置かれ、いろんな料理と共に、いろんな飲み方で楽しむようになった。


ワタシはその焼酎の中で、外でも頻繁に口にし、家にも“常備”しているのが『いいちこ』。焼酎の定番とも言える、大分のこの麦焼酎。その香り、呑み口、そして大事な“醒め具合”がとても良く、長く贔屓にしている。穀物系の焼酎にありがちな臭みもなく、香りが楽しめる。そして味はツマミや料理の風味を邪魔せず、出過ぎない上品さを保っている。
先週の日経夕刊に、このいいちこの創業者の一人、西太一郎(にし・たいちろう)さんの『また焼酎に恋している』と題した連載インタビュー記事が載っていたのだが、その開発の苦労話や販売プロモーション戦略にとても感銘を受けた。
焼酎新製品の名前のハガキ公募にたった一枚だけあった「いいですよ」を意味する『いいちこ』という銘柄決定の経緯。販路の開拓や口コミ含めた拡販手法への挑戦、そして何よりも品質へのこだわりという、メーカーとして最も大切な構えが、会社存続という経営者の使命に重ねながら語られていて、あらためて『いいちこ』の素晴らしさを認識した。
西さん曰く、九州の名もない小さな焼酎メーカーを、日本で有数の業界トップブランドに育てたのは、消費者であり、問屋であり、酒屋や居酒屋などの飲食店の人たち、つまり『いいちこ党』の党員だとか。ワタシも、古くからの党員の一人として、これからも精進と布教活動に“注力”したいと思っている。

Posted at 21:17  | この記事のURL
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