仕事からの帰宅途中。通勤電車に乗り合わせた周りの人たちを観察していて気づくことは、最近ますますみんな新聞や雑誌を読まなくなったということだ。自分含め、移動中のヒマな時間に読む紙メディアと言えば日経新聞とせいぜい新書か文庫本ぐらい。あとはケータイを覗いていることが多い。山手線の座席一列に座った7人全員がケータイをにらんでいる、なんてことも希ではない。
このシーンは即ち、旧来の紙メディアの雄、新聞・雑誌ビジネスの衰退=大変革を現しているように思える。
紙離れが言われて久しいが、その傾向が加速すれば、講読収入のみならず広告販売も減り、不況による宣伝費削減が追い打ちをかけて、新聞社や出版社の窮状は今後ますます強まるだろう。
メディア不振を象徴する“事件”も起きている。大手広告代理店の電通と博報堂が09年度3月期連結決算でともに初の赤字を計上するというのだ。ともに100年を超える伝統ある広告会社が、まさに100年に一度の危機に陥っている。
紙メディア不振の理由を考えるとき、その事業モデル自体の「ムダ」に行き着くような気がする。例えば毎朝読む日経新聞。この40ページにも及ぶ日刊紙には、日本中のビジネスパーソンが知っておくべきニュースが日々山ほど盛り込まれているものの、実際に興味を以て読む部分はごくわずか。毎号新書本2冊分にも相当するという日経新聞の情報量だが、本文までキチンと読む記事はおそらく全体の1割にも満たないだろう。つまり、手にした新聞(紙)の9割以上を用もなく日々棄て去っていることになる。
雑誌に至ってはさらに深刻だ。新聞と雑誌の違いを表すキーワードは「定期購読」と「立ち読み」だと思うが、そのいずれもが雑誌ビジネス自体の脅威となっている。例えば週刊誌。ワタシもその昔は会社帰りに週刊文春や新潮を毎週のように買って読んでいたものだが、最近では中吊り広告で興味ある記事を見つけたとしても、せいぜいコンビニで1分間立ち読みして終り。350円という大枚をを払って雑誌を買うこと自体ムダに感じている。
ネットに比し速報性にも劣る紙メディアは、エコロジーの流れにも逆行しかねないその存在自体「ムダ」に依存したビジネスモデルとも言える。
情報を雑把に並べ立てて読ませるやり方は、ネット成熟期の受け手が求める情報獲得スタイルと合わなくなってきているのではないか。これはまさに、古風な百貨店ビジネスが衰退し、欲しいものを手軽かつ安価で手に入れることができることをウリにするユニクロやマクドナルドが不況期にもかかわらず増収を続けていることと重なる。
さらに、速報性をウリにしてきたTV等の電波メディアも赤字の例外ではなくなってきている。地デジ化への移行コストも今後その経営を圧迫するのではないか。
この先10年から20年後。新聞や雑誌と当たり前に接した世代が、ネットワークメディア主体の世代に交代するとき、旧来の紙メディアは消滅こそないだろうが、百貨店同様、業界の再編と業態の大変革は避けられないように思う。
このシーンは即ち、旧来の紙メディアの雄、新聞・雑誌ビジネスの衰退=大変革を現しているように思える。
紙離れが言われて久しいが、その傾向が加速すれば、講読収入のみならず広告販売も減り、不況による宣伝費削減が追い打ちをかけて、新聞社や出版社の窮状は今後ますます強まるだろう。
メディア不振を象徴する“事件”も起きている。大手広告代理店の電通と博報堂が09年度3月期連結決算でともに初の赤字を計上するというのだ。ともに100年を超える伝統ある広告会社が、まさに100年に一度の危機に陥っている。
紙メディア不振の理由を考えるとき、その事業モデル自体の「ムダ」に行き着くような気がする。例えば毎朝読む日経新聞。この40ページにも及ぶ日刊紙には、日本中のビジネスパーソンが知っておくべきニュースが日々山ほど盛り込まれているものの、実際に興味を以て読む部分はごくわずか。毎号新書本2冊分にも相当するという日経新聞の情報量だが、本文までキチンと読む記事はおそらく全体の1割にも満たないだろう。つまり、手にした新聞(紙)の9割以上を用もなく日々棄て去っていることになる。
雑誌に至ってはさらに深刻だ。新聞と雑誌の違いを表すキーワードは「定期購読」と「立ち読み」だと思うが、そのいずれもが雑誌ビジネス自体の脅威となっている。例えば週刊誌。ワタシもその昔は会社帰りに週刊文春や新潮を毎週のように買って読んでいたものだが、最近では中吊り広告で興味ある記事を見つけたとしても、せいぜいコンビニで1分間立ち読みして終り。350円という大枚をを払って雑誌を買うこと自体ムダに感じている。
ネットに比し速報性にも劣る紙メディアは、エコロジーの流れにも逆行しかねないその存在自体「ムダ」に依存したビジネスモデルとも言える。
情報を雑把に並べ立てて読ませるやり方は、ネット成熟期の受け手が求める情報獲得スタイルと合わなくなってきているのではないか。これはまさに、古風な百貨店ビジネスが衰退し、欲しいものを手軽かつ安価で手に入れることができることをウリにするユニクロやマクドナルドが不況期にもかかわらず増収を続けていることと重なる。
さらに、速報性をウリにしてきたTV等の電波メディアも赤字の例外ではなくなってきている。地デジ化への移行コストも今後その経営を圧迫するのではないか。
この先10年から20年後。新聞や雑誌と当たり前に接した世代が、ネットワークメディア主体の世代に交代するとき、旧来の紙メディアは消滅こそないだろうが、百貨店同様、業界の再編と業態の大変革は避けられないように思う。
Posted
at 15:53
| この記事のURL
コメント(4)
| トラックバック(0)
新聞の宅配が主流でないアメリカでは新聞の衰退が激しいそうです。
早晩、日本でも同じことが起きるんでしょう。
「昔は家ごとに新聞が配られていたんだそうです」なんていうハナシが語られるのかも知れません。