シニア向けコミュニティ STAGE ステージ
50歳未満お断り! 紳士と淑女の知的コミュニティ (シニア向けコミュニティ STAGE ステージ) http://www.stage007.com

自然、温泉、めぐる季節と一つになりたい。

虫や鳥、草や木の声を聞き取りたい土筆です

 | Main | 
無農薬[2006年12月10日(日) ]
夕べ友人宅でテレビの番組を録画したというリンゴの無農薬栽培の番組を見た。12月7日にNHKで放映した「プロフェッショナル 仕事の流儀」と言う番組である。青森の津軽で無農薬、無肥料でりんごを栽培している木村秋則さんという農家の方が7〜8年の歳月をかけてりんごの無農薬栽培に成功するまでを紹介していた。
大地は生き物である。小指の先ほどの土塊にも無数の微生物がすんでいる。岩木山の裾野に広がるリンゴ畑、また信州のリンゴの畑もそうであるが、一年中農薬を散布している様に見える。胴体だけのずんぐりした芋虫の様な、畑の中を動き回って農薬を散布する車をよく見かける。リンゴの木の幹も枝も葉も農薬の青い色で着色され、元々のリンゴの木の色が何色なのか分からなくなる時期もあるほど農薬漬けの中でリンゴは育っている。
当然それだけ農薬を散布すると土は死んでしまう。微生物のいない、病害虫が繁殖しやすい酸化した土になってしまう。農家はますます農薬が手放せなくなる。
リンゴや桃、梨などの果樹は無農薬栽培はとても難しいとされている。お米では各地で無農薬栽培はいろいろなやり方で成功しているが果樹は農薬無しでは先ず無理だというのが一般的な見方である。私も家の前の一枚の田んぼを完全無農薬で十数年やってきたが、なまじ収量を多く、等と欲張るとろくな事はない。草をなるべく取ってやり、あとは稲の生命力に任せただけであった。ときおり、朝、田に行っては早苗に声をかけるのみで、仕事が忙しい所為もあるが、草取りの辛さの故に取る後から生えてくる草に半ばお手上げ状態であった。私の趣味的な田んぼの経験からしても無農薬栽培は始めて数年がやはり大変である。自然のエネルギーに溢れる、土を蘇らせるまでの期間が数年かかるからである。農薬散布になれていると農作業の辛さが骨身にしみる。
番組では50代後半になる木村秋則さんがりんごの無農薬栽培を成功させるまでを悪戦苦闘のエピソードを交えながら紹介していた。経済的困窮や村八分状態で精神的に追いつめられ、岩木山中で自殺をも考えたという苦難の道を通ってきたにもかかわらず、屈託のない様子で話す木村秋則さんの笑顔がとても輝いていた。
この様な番組を見て感じるのは確実に無農薬に取り組む農家の方々が増えていることだ。時代は大きく変わり目に入ったように思う。人間中心の近代合理主義的思考ではこれからの時代は生きていけないだろう。人間は自然の一部である。自然なくして人間は生きていけないのである。自然に生かされている人間は自然の声に心傾け、自然との対話と調和の中で生きていく、そんな時代がもう目の前に来ていると考えさせられたことであった。
以下は木村秋則さんのブログです。
http://www.sun-act.com/kimura/

Posted at 08:37 | この記事のURL
コメント(21) | トラックバック(0)

この記事のURL

http://salon.stage007.com/header1014157/archive/10/0

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://salon.stage007.com/header1014157/tb_ping/10

コメントする

名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント


はぴいらんど さま

お越し下さり有難う御座います。
コメント頂いていたのに気付かずごめんなさい。
いつからか人間は価値観をすり替えてしまったようです。
悪魔に魂を売ったのでしょうか。
銭金に目がくらみ、一番大事なものを忘れてしまった結果が、今の有り様だと思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月22日(金) 22:19

 はじめまして、はぴいらんどと申します m(_ _)m
 かつて、EMの比嘉照雄さんは、「食と医は無料」であるべき、と語っ
て居られました・・・この「無料」は、利益を追求する資本の論理でやっ
てはならないと解釈できると思います。
 本物を追求する生産者を育てるのが本物しか買わない消費者である
ということは、雪印というトップブランドが「わたしだって寝ていないんだ」
とメディアの前で叫んだ社長への購入忌避(不買運動でないところが
何とも言えぬ皮肉ですが)で地に落ちたことで証明済みです。
 インターネットを使って、本物を追究できる生産者を増やし、本物しか
要らないと語る消費者の輪を広げて行きたいものです^^
Posted by:はぴいらんど  at 2006年12月17日(日) 12:00

ギャク さま

収量をもっと多く、農作業をもっと楽に、果実をもっときれいに、という人間の我欲が農薬使用を促進したのでしょうか。その結果、果実は危険な食べ物となり、大地は酸化し、小さな生き物たちはいなくなり、より強力な害虫が増え、人間も健康を害していく。良い事など一つもない様に思えるのですが。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月15日(金) 23:47

tabigaido  さま

本当に自然のままが一番難しいとは世の中おかしいですね。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月15日(金) 23:40

こんにちは。それぞれの職業。すべて大変な努力が必要なんですものね。そのおかげでおいしいものが食べられるありがたいですよね。
Posted by:tabigaido  at 2006年12月12日(火) 14:36

やうち さま

有難う御座います。母なる大地に今こそ学ぶ時かも知れませんね。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月11日(月) 19:29

マリー さま

仰る通りと思います。抗生物質に限らず、余りにも不自然なものを摂取し続けている様に思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月11日(月) 19:27

blanc さま

植物と人間の構成元素は同じ。私たちの肉体は植物と同じものによって出来ていると考えると、まさに自然の有り様を学ぶ事が人間の生き方だと分かります。
この地球こそは母、母を汚す事は自分を汚す事、天に唾している様なものではないでしょうか。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月11日(月) 19:25

>自然に生かされている人間

全くそのとおりですね。
このことは古今東西普遍の原則であり、そして未来に於いても変わらないものと確信しています。

よって生かされている人間は原点にたち返り、自然の律儀さを見習いたいものです。
Posted by:やうち  at 2006年12月11日(月) 18:52

同じことが人間にも言えるのではないでしょうか。薬に容易に頼ってしまう。薬がないと 自力でなおらない.子供が風邪を引くと昔は 寝て直しましたが いまは 抗生物質を飲んで 塾に行くような時代です。
Posted by:マリー  at 2006年12月11日(月) 12:21

おはようございます。
「人間は自然の一部である」これを忘れてはいけないですね。消費者も賢くならねばと思いました。
Posted by:blanc  at 2006年12月11日(月) 08:45

ルル  さま

人間中心の思考が今日の世界を創りあげたと考えます。
人間はもっと謙虚にならなければならない様に思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月11日(月) 07:32

ホワイトローズ 様

食品の何と多くに添加物が含まれているのでしょうか。
驚くほどです。
あるコンビニでは売れ残った弁当類を全て集め、会社の経営する養豚場で豚のエサとして使ったところ、奇形になる豚が後を絶たず大問題になったと言います。
30時間、30℃の温度でも腐らないおにぎりがまともな食べ物と言えるでしょうか。私たちお取り播く食環境は大変なところに来ていると思います。農業は食の原点、消費者の賢い行動がこれからの農業を決めていくのだと思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月11日(月) 07:29

『自然に生かされている人間は自然の声に心傾け、
自然との対話と調和の中で生きていく』
仰る通りです。
人間の驕りが自然の連鎖を破壊し、自らを汚染しているように思えますね。
Posted by:ルル  at 2006年12月10日(日) 21:45

無農薬のものが欲しいといいても、わがままのようで、作られる方の苦労を思うとそうも言えないかなって思います。
広場の草取りだけでも、大変な思いをしてますので、田や畑の草や害虫などいかに大変かと思います。

自然なものでと思い、だしはこぶやカツオ、化学調味料は極力使わない、パッケージの裏はよく読む、野菜は産地を確認するなど、日頃気をつけていても、あふれるものにお手上げです。

Posted by:ホワイトローズ  at 2006年12月10日(日) 20:21

チョコミー1225 さま

皮をむかないりんごを何の心配もなく思いっ切り囓りたいですね。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月10日(日) 12:40

花よりケーキ さま

昔、と言うほど昔ではないですが、大分以前に『ニンジンから宇宙へ』という題の本が出版された事がありました。その本に書かれている内容と同じような事が言われている番組でした。大地の恵みの中で私たち人間は生かされています。大地を汚した報いは当然受け取らなければならないのかと思います。生き方を変える時が来ている様に思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月10日(日) 12:38

chuuchichi さま

いつもありがとうございます。仰る通り、見た目のきれいさを求める消費者がいるかぎり農薬は無くならないでしょう。農薬の問題は農家だけの問題でなく、今を生きる全ての人々の意識の問題だと思います。
Posted by:きっちょむ  at 2006年12月10日(日) 12:30

私は林檎は皮付きのまま丸かじりと決まっていました。
あの番組を見たカミさんが、
それ以降、皮をむかないと食べさせてくれません。
ほんのささやかな抵抗ですが・・・
Posted by:チョコミー1225  at 2006年12月10日(日) 12:30

あの 真っ赤な美味しい「りんご」・・・
毎日のように食べていますが
有る程度の農薬とは知っていましたが、それほど農薬漬けとは?
あ〜〜怖いですねぇ 
Posted by:花よりケーキ  at 2006年12月10日(日) 11:01

きっちょむさんおはようございます。
たしかに今は野菜にしても果物にしても農薬漬けこれも皆消費者が見た目の綺麗な物しか買わないのが原因かも、私も友人が作った無農薬の野菜を良くもらってきます見た目は虫食いだらけで悪いですが、味はスーパーで売っているものより美味しいです。これからは自然と共生していくためには農薬などの使い方を考えなければいけない時代になってきていますね。
Posted by:chuuchichi  at 2006年12月10日(日) 09:34

プロフィール
<< 2008年10月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ともだち最新記事