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自然、温泉、めぐる季節と一つになりたい。

虫や鳥、草や木の声を聞き取りたい土筆です

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時代の変わり目[2007年12月02日(日) ]
 高度経済成長の頃、人々はムラを捨て街に出ました。地方の街からは東京や大阪の大都市に人々が流入しました。首都圏や関西圏の都市は地方から人々を吸い上げ続けていき巨大都市になっていきました。棚田ばかりの山間のムラは全国どこもかしこも廃村、棄村で人がいなくなり、山は荒れました。何百年という長い年月を山で暮らし続けた山人(やまんど)の営みがあっという間になくなったのです。棚田は一旦放置されるとすぐに自然にかえります。先祖が汗水垂らして作り上げ、営々と受け継ぎ続けて来た耕作地が自然にかえったのです。

 地方から人を集めて、工業立国日本の輸出産業はいくら人がいても足りないくらいに忙しく、急成長していきました。反面、都市部で公害が叫ばれる様にもなりました。日本はGNPで世界第2位となり、自信にあふれた日本人が誕生しました。モノカネに価値を置くエコノミックアニマルの誕生です。

 人々の生活も変わりました。日本人の主食は米ですが、その米が昭和30年代になって日本の歴史上初めて不足することなく自給出来るようになったと思ったらすぐに米が過剰となり、減反政策がとられる様になりました。農業は邪魔者扱いされはじめました。日本人の食生活も変わったのです。米を作っている農家の食事でさえ、米を食べずにパンを食べる家庭が出始めたのです。日本人は自分が日本人であることを心の中で嫌い始めたのです。たとえ錯覚であってもマスコミに喧伝される欧米の都市部の人間であるかの様に生きたくなったようです。

 私が東京の大学へ入った頃、寄席に行くと、若手で売り出し中の落語家、立川談志が高座で口癖の様に「どん百姓」と口汚い言葉を発していました。そんな談志が受けて寄席は押すな押すなの大賑わい。寄席のお客は談志の噺に笑い転げていました。客席の笑いの渦の中で新潟の田舎から出てきた農家出身の私は何とも言えない寂しい気持ちになったことを覚えています。農家、また農家出身であることがまるで罪人ででもあるかのような気持ちにさせられたのです。そんな雰囲気が当時の都会にはありました。私は自分が農家出身だと、とても言い出せないと思ったことを覚えています。農家はさげすみの対象以外ではなかったのです。

 やがて日経平均4万円に手が届きそうな時点で昭和のバブルが崩壊します。バブル崩壊以後、日本の経済成長はそれまでとは変わりはじめました。銀行の不良債権問題がつづき、失われた10年といわれる期間となります。デフレの時代です。

 今や都市に吸い上げられていた戦後生まれの人達が大量に退職する年齢となりました。昨今はその年齢層の人達を中心にして農への関心が高まっているのだそうです。定年後は田舎へ、と考える人々が急増しています。本格的に田舎に定住して農業をやろうと考えている人、市民農園を借りて農に親しもうとする人など様々です。だが農業への関心は、それら定年前後の人々ばかりではなく、都市部の若い人達にも急速に高まっていると先日我が家にやってきた農協の若い職員が話してくれました。農地が借りられないか、また、農業をしたいが働けるところはないか、との問い合わせが最近は都市部の若い人達から寄せられる様になっているとのことでした。
 時代は大きく変わりつつあるようです。




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コメント


ルルさま

いつも有難う御座います。
良いことも悪いことも含めて郷土の歴史を掘り起こすことは
未来の郷土の発展の為に必要なことの様に思います。
その郷土の仕組みの中で私たちは育ってきたのですから。
ルルさんの大阪記、いつも楽しみにしております。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月04日(火) 07:53

やうち さま

いつもありがとうございます。
日本人は悪いことも良いこともすぐに忘れる傾向が強い民族なのかも知れません。食糧が国にとって如何に大事か、近いうちに思い知るときが来る様に思います。
僅かでも農や自然、そして食に関心を持つ人達が増えていることは嬉しいことです。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月04日(火) 07:43

「大阪は巨大な田舎だ」、言い得ていますね〜
聖徳太子の時代から秀吉の頃までは活気があり日本の中心的な位置でしたが、
徳川幕府が江戸に行き、又明治時代に首都が東京に決まってからは尻すぼみですね。それでも何とか細々と頑張っていましたが、万博〜バブルを経て、ただの地方都市の1つになったように思います。
ですから、昔の良き大阪を掘り起こして行きたいと思っています
Posted by:ルル  at 2007年12月04日(火) 00:33

戦後日本の農業政策も随分変わりました。
戦前までの小作制度から、戦後のGHQの指導のもと農地解放となり、小作が自前の田を持ち生産に励みました。その結果、過剰生産、そして減反、おまけに隣国よりの仁義買いの外米輸入政策で胴長米までも流通しました。現在では食生活の変化で、田舎まで欧米食が浸透しています。この先主食の米が軽んずられると昔味わった米の無い時代に逆戻りしてしまうのでは?と、憂いていました。
そんな折、農業への関心が増えていることは有り難いことと思います。
Posted by:やうち  at 2007年12月03日(月) 16:59

ponjoi さま

お越し頂き有難う御座います。
ご存知の様に日本の食糧自給率は穀物自給率で言えば僅か20数lに過ぎません。日本農業の危機的状況はもう30年も前から言われており、棺桶に片足を突っ込んだ状態が続いているとも言えましょう。
何故にこの様になってしまったのか。原因はいろいろありましょうが、日本人が目先の利を追い求め、快楽追求に走ったからだと言えなくもありません。
ただ、今まで農業に見向きもしなかった人々が今、農業や自然に目を向け始めたことが私には希望に見えます。産業として日本の農業が立ち直るも直らないも日本人の自然や農業、それに食に対する意識の問題だからです。
これからの時代、今までの様に食料が充分に日本に入り続けると楽観出来る材料は殆どありません。一旦世界にことが起こればすぐに食糧危機に見舞われるでしょう。そのような事態にならなければ目が覚めないのか、そうなる前に気が付くのか、私たち自身の問題でありましょう。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月03日(月) 07:15

お邪魔します。


日本の農業の先行きは明るいものではないように思えます。

それは日本の食の確保が危ういことを意味します。

ponjoiは農業のことはまったく分かりませんが、日本人の生活の基盤は

農業にあると考えています。 それ以外にも基盤となるものは多々あります

が、農業は特に重要な基盤であります。


それは食の確保に直結しているからです。


だいぶ以前のNHKの特集番組で日本の減反政策を取り扱っていました。

それによると、日本の減反政策はアメリカの圧力に依るものとのことでし

た。

減反政策は日本の農業をズタズタにしてしまいました。

ただ単純にアメリカの要求に応じた日本政府の見識のなさにはガッカリ

しましたが、その後その減反政策を見直すことはあったのでしょうか?

恐らくなかったのでしょう。


日本の食物自給率の低さには驚かされますが、これは早急に改善すべき

問題です。



それと現代人が農へ帰ろうとしているようですが、ponjoiはこの現象は

一時的な物であるように思います。

もっときつい言葉で言うならば、ブームでしかないと思います。

それで生計を立てている方には大変に失礼な言い方になりますが、今の

農への回帰現象の多くは永続きはしないのではないのでしょうか?


日本の農業のあり方を改善させる必要は多くの人が認識しているでしょう

が、今はまだ農業が魅力ある産業には見えていないように思えます。

やりようによっては活性化できる産業だと思うのですが・・・。


農業にはまったくの素人の分際が生意気を言いました。








Posted by:ponjoi  at 2007年12月02日(日) 23:01

ルル さま

いつも有難う御座います。
勿論東京の一極集中ではありますが、
大阪を中心とした関西圏にも周辺から、そして中国四国或いは九州から人々が集まってきたという意味で書いたに過ぎません。大阪が巨大都市であることは誰しも納得するのではないでしょうか。
もっとも、大阪については私はいつも遠慮なく、大阪の友人たちに言っているのですが、「大阪は巨大な田舎だ」と。どうか誤解なさいませんように。決して大阪を貶しているのではないつもりです。大阪を愛し、大阪を誇りに思っていらっしゃるルルさん、そんなルルさんが大好きですと付け加えておきます。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月02日(日) 22:33

しおり さま

お越し頂き有難う御座います。
人々の意識が、価値観がその底の方で変わりつつある様に思います。
時代はこれから急激に変わっていく様な予感がします。
ソフトランデングはあり得ないでしょう。
破壊と創造が同時に起こる、そんな気がします。
西欧近代文明の終わりが壮大に始まっている、そんな感じです。
流されなければならないものは却って早く流された方が良い様に思います。次の時代の為にも。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月02日(日) 22:18

chuuchichi さま

いつも有難う御座います。
畑で汗をかきながら
新鮮な野菜を食べて健康で生きていきたいものですね。
私も来年は力を入れて農作業にいそしむことにします。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月02日(日) 22:08

supixtu  さま

お越し頂き有難う御座います。
そうですか、
「いまやアメリカのセレブ達は農作業をすることがステータス」
とは知りませんでした。
アメリカでも時代は農業に向かっていると言うことでしょうか。
Posted by:きっちょむ  at 2007年12月02日(日) 22:04

この20年余りを思い浮かべました。
私達はバブルとその崩壊をまともに受けた世代です。
華やかさと影のどちらをも経験しましたが、良い勉強になりました。

>地方の街からは東京や大阪の大都市に人々が流入しました。首都圏や関西圏>の都市は地方から人々を吸い上げ続けていき巨大都市になっていきました
どちらかと言うと、大阪はバブルには乗れず、この頃から東京の一極集中になったように感じます。大阪の老舗は新興の東京勢に太刀打ちできず、又創業時から大阪本社の松下なども東京を本社にして行き、幸之助さんの理念が少し変化したように思います。昔からのなにわ商道が追いやられた時代です。その後の大阪は縮小し、江戸時代からの経済流通が消え、今もなお、青息吐息で喘いでいます…

定年の方々が故郷に帰り、農業をされるのは素晴らしい事ですね。
故郷が都会の私にはとても羨ましい事です。
Posted by:ルル  at 2007年12月02日(日) 20:50

とてもよいお話を聞かせていただきました。
「どん百姓」などという言い方は許せるものではありません。生きていく根源の食をになう人々に、私たちは日頃からもっと尊敬の念を持つべきですね。そして、棚田は、耕すことをやめればすぐに自然に帰ってしまうと。以前にもここのかたが、稲作で同じことを書いていられました。休耕田になると篠(?)が生い茂ってしまい、元に戻すのは大変な苦労がいる、と。きっちょむさんのお話では、農業人口が漸増の気配があるとのことで、嬉しい限りです。
Posted by:しおり  at 2007年12月02日(日) 20:01

今定年を迎える自分にとってたしかにバブルに踊らされはじけて大変な思いをしてきた人生だったようですね。幸い私の周りはまだ田んぼや畑がまだたくさんあるところに住んでいますので、友人の借りている畑の半分を使って野菜でも作ろうかなと思っています。
Posted by:chuuchichi  at 2007年12月02日(日) 17:46


先日新潟出身の大桃美代子さんのお話を聞く機会がありました。
地震の後韓国に語学留学をしたそうです。
韓国の女性のきれいな肌に感動しどうして
そんなにきれいなんだろうと調べたのだそう。
栄養のバランス、お野菜をたくさん食べている。
特に五穀米に感心しご自分で農作業をやり始めたようです。

いまやアメリカのセレブ達は農作業をすることがステータス、
日本の女優達も農業することを競ってるように感じます。

Posted by:supixtu  at 2007年12月02日(日) 15:10

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