九州から友人が遊びにやってきて、雪深い秘湯に行きたいと言う。それでは、前に山形の友人と行った事のある滑川温泉が良いだろうと、電話をしたが通じない。調べたら冬季は休館だと分かった。仕方がない、それなら滑川温泉より手前にある五色温泉ならどうかと電話したら営業しているというのでそこに決めた。米沢から国道13号線を福島に向かって行くと、県境付近の山の中に五色温泉はある。
雪降り続く、雪深い山道。暗くなりかかってきており、運転するのも危険だけれど新潟から4時間半も運転して、漸く此処までやってきて、引き返すことなど出来ないと、雪の中、目をこらしながら看板を探し、漸く一軒宿に辿り着いた。
来る途中の道路に設置されていた温度表示がマイナス4℃、車を降りると吹雪で、寒いなんてもんじゃない、ここはマイナス7℃はあるだろうな、と思いながら二人で丸くなりながら宿に飛び込む。
宿の中も又寒い。他にお客の姿とてなく、友人と二人、すぐに露天風呂に入ろうと宿に聞くと、玄関を出て雪の坂を30bほど登ったところにある掘っ立て小屋風の建物が露天風呂だという。こんな雪深い山の中、文字通りの露天風呂があるはずもないのはもっともなことで、とにもかくにもそこに入ろうと、宿が用意してくれた長靴に足を入れると、長靴は中が水浸し。履いた瞬間、冷たい水で靴下がぐしゃっと濡れたのを感じたがぐずぐずしてはいられない。玄関を出て、腰ほどもある雪の中に細くついている道を登り、小屋に入る。脱衣所は湯気が立ちこめ、これ又水浸しで、脱いだ衣類など置くところはない。手渡されて持ってきたプラスチックの篭に衣類を入れて、薄暗い照明が一つ点いている、湯気もうもうと立ちのぼる風呂に入る。
湯加減は丁度良い。身体が温まり、やっと人心地ついたが、出たら吹雪の中を宿まで歩かなくてはならないと思うと、なかなか風呂から出る決心が付かない。それでも、いつまでも入っているわけにもゆかず、意を決して二人で風呂から上がり、急いで着物を着て、吹雪の中を注意しながら降りてゆく。少し歩くと、後ろで「ギャー」という悲鳴。振り返ると、友が胸まで雪の中に埋まりながらバタバタしている。急いで助け起こしたが、二人とも全身雪まみれ。宿に入るや、今度はそのまま内湯に走り、内風呂に飛び込む。
なんともはや、「やはり秘湯ですね」、などと二人で妙な納得の仕方をして、玄関脇の食堂に行くと、我々の他に二組の食事が用意されていた。酔狂なのはどうも我々だけではないようである。食堂には勿論ストーブがあるが、それでも寒い。早々に部屋に戻り、蒲団にくるまって話しながら眠りにつく。夜中何度も寒さで目が覚める。隣の友人は頭から蒲団を被って眠っている。
この宿、翌朝、出るときに入り口に「日本の秘湯を守る会」と書かれているのに気付きました。写真は、内風呂と翌朝、宿の中から撮った、晴れた外の光景です。
雪降り続く、雪深い山道。暗くなりかかってきており、運転するのも危険だけれど新潟から4時間半も運転して、漸く此処までやってきて、引き返すことなど出来ないと、雪の中、目をこらしながら看板を探し、漸く一軒宿に辿り着いた。
来る途中の道路に設置されていた温度表示がマイナス4℃、車を降りると吹雪で、寒いなんてもんじゃない、ここはマイナス7℃はあるだろうな、と思いながら二人で丸くなりながら宿に飛び込む。
宿の中も又寒い。他にお客の姿とてなく、友人と二人、すぐに露天風呂に入ろうと宿に聞くと、玄関を出て雪の坂を30bほど登ったところにある掘っ立て小屋風の建物が露天風呂だという。こんな雪深い山の中、文字通りの露天風呂があるはずもないのはもっともなことで、とにもかくにもそこに入ろうと、宿が用意してくれた長靴に足を入れると、長靴は中が水浸し。履いた瞬間、冷たい水で靴下がぐしゃっと濡れたのを感じたがぐずぐずしてはいられない。玄関を出て、腰ほどもある雪の中に細くついている道を登り、小屋に入る。脱衣所は湯気が立ちこめ、これ又水浸しで、脱いだ衣類など置くところはない。手渡されて持ってきたプラスチックの篭に衣類を入れて、薄暗い照明が一つ点いている、湯気もうもうと立ちのぼる風呂に入る。
湯加減は丁度良い。身体が温まり、やっと人心地ついたが、出たら吹雪の中を宿まで歩かなくてはならないと思うと、なかなか風呂から出る決心が付かない。それでも、いつまでも入っているわけにもゆかず、意を決して二人で風呂から上がり、急いで着物を着て、吹雪の中を注意しながら降りてゆく。少し歩くと、後ろで「ギャー」という悲鳴。振り返ると、友が胸まで雪の中に埋まりながらバタバタしている。急いで助け起こしたが、二人とも全身雪まみれ。宿に入るや、今度はそのまま内湯に走り、内風呂に飛び込む。
なんともはや、「やはり秘湯ですね」、などと二人で妙な納得の仕方をして、玄関脇の食堂に行くと、我々の他に二組の食事が用意されていた。酔狂なのはどうも我々だけではないようである。食堂には勿論ストーブがあるが、それでも寒い。早々に部屋に戻り、蒲団にくるまって話しながら眠りにつく。夜中何度も寒さで目が覚める。隣の友人は頭から蒲団を被って眠っている。
この宿、翌朝、出るときに入り口に「日本の秘湯を守る会」と書かれているのに気付きました。写真は、内風呂と翌朝、宿の中から撮った、晴れた外の光景です。
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at 07:35
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露天風呂に入るのにはなかなか勇気がいるようですね。


いつも有難う御座います。
友は別れ際、
一生忘れられない体験をしたといっていました。
喜んで貰って私も嬉しかったです。