シニア向けコミュニティ STAGE ステージ
50歳未満お断り! 紳士と淑女の知的コミュニティ (シニア向けコミュニティ STAGE ステージ) http://www.stage007.com

自然、温泉、めぐる季節と一つになりたい。

虫や鳥、草や木の声を聞き取りたい土筆です

 | Main | 
秘湯[2008年01月16日(水) ]
 九州から友人が遊びにやってきて、雪深い秘湯に行きたいと言う。それでは、前に山形の友人と行った事のある滑川温泉が良いだろうと、電話をしたが通じない。調べたら冬季は休館だと分かった。仕方がない、それなら滑川温泉より手前にある五色温泉ならどうかと電話したら営業しているというのでそこに決めた。米沢から国道13号線を福島に向かって行くと、県境付近の山の中に五色温泉はある。

 雪降り続く、雪深い山道。暗くなりかかってきており、運転するのも危険だけれど新潟から4時間半も運転して、漸く此処までやってきて、引き返すことなど出来ないと、雪の中、目をこらしながら看板を探し、漸く一軒宿に辿り着いた。

 来る途中の道路に設置されていた温度表示がマイナス4℃、車を降りると吹雪で、寒いなんてもんじゃない、ここはマイナス7℃はあるだろうな、と思いながら二人で丸くなりながら宿に飛び込む。

 宿の中も又寒い。他にお客の姿とてなく、友人と二人、すぐに露天風呂に入ろうと宿に聞くと、玄関を出て雪の坂を30bほど登ったところにある掘っ立て小屋風の建物が露天風呂だという。こんな雪深い山の中、文字通りの露天風呂があるはずもないのはもっともなことで、とにもかくにもそこに入ろうと、宿が用意してくれた長靴に足を入れると、長靴は中が水浸し。履いた瞬間、冷たい水で靴下がぐしゃっと濡れたのを感じたがぐずぐずしてはいられない。玄関を出て、腰ほどもある雪の中に細くついている道を登り、小屋に入る。脱衣所は湯気が立ちこめ、これ又水浸しで、脱いだ衣類など置くところはない。手渡されて持ってきたプラスチックの篭に衣類を入れて、薄暗い照明が一つ点いている、湯気もうもうと立ちのぼる風呂に入る。

 湯加減は丁度良い。身体が温まり、やっと人心地ついたが、出たら吹雪の中を宿まで歩かなくてはならないと思うと、なかなか風呂から出る決心が付かない。それでも、いつまでも入っているわけにもゆかず、意を決して二人で風呂から上がり、急いで着物を着て、吹雪の中を注意しながら降りてゆく。少し歩くと、後ろで「ギャー」という悲鳴。振り返ると、友が胸まで雪の中に埋まりながらバタバタしている。急いで助け起こしたが、二人とも全身雪まみれ。宿に入るや、今度はそのまま内湯に走り、内風呂に飛び込む。

 なんともはや、「やはり秘湯ですね」、などと二人で妙な納得の仕方をして、玄関脇の食堂に行くと、我々の他に二組の食事が用意されていた。酔狂なのはどうも我々だけではないようである。食堂には勿論ストーブがあるが、それでも寒い。早々に部屋に戻り、蒲団にくるまって話しながら眠りにつく。夜中何度も寒さで目が覚める。隣の友人は頭から蒲団を被って眠っている。





 この宿、翌朝、出るときに入り口に「日本の秘湯を守る会」と書かれているのに気付きました。写真は、内風呂と翌朝、宿の中から撮った、晴れた外の光景です。

Posted at 07:35 | 温泉 | この記事のURL
コメント(10) | トラックバック(0)

この記事のURL

http://salon.stage007.com/header1014157/archive/155/0

トラックバック

この記事へのトラックバックURL
http://salon.stage007.com/header1014157/tb_ping/155

コメントする

名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント


ルル さま

いつも有難う御座います。
友は別れ際、
一生忘れられない体験をしたといっていました。
喜んで貰って私も嬉しかったです。
Posted by:きっちょむ  at 2008年01月16日(水) 20:18

chuuchichi さま

いつも有難う御座います。
温泉にはいるのも楽じゃない、
こんな経験はあまりありませんが、
記憶に残る旅とはなりました。

なにより、友人が大満足してくれたことが嬉しかったです。
南国の彼は冬の自然の醸し出す美に驚嘆し、
寒さを思いっ切り体験して喜んでいました。
Posted by:きっちょむ  at 2008年01月16日(水) 20:08

まさに秘湯ですね
それだけの思いをされますと…
一生忘れられない温泉になったのではないでしょうか
大阪から見ますと、雪深いお写真が別世界のようで素敵です〜
Posted by:ルル  at 2008年01月16日(水) 20:05

Kenrob さま

お越し頂き有難う御座います。
本当に翌朝宿を出て、山道を降っていくと
次々と展開する光景は目を見張るほど美しく、
何度か車を停め、写真を撮りました。
雪に覆われた自然の美しさを堪能しました。
Posted by:きっちょむ  at 2008年01月16日(水) 19:58

山野泉歩さま

ようこそいらっしゃいました。
仰る通り、宗川旅館です。
温泉は大好きですが、とりたてて秘湯にこだわっていないので、
いつもはごくごく一般の温泉に入っています。
たまたま友人の意向で今回は五色温泉となりました。
とにかく寒く、参りましたが、九州から来た友は満足して帰りました。

こちらこそいろんな温泉情報をお聞かせ頂ければ嬉しいです。
どうか宜しくお願い致します。
Posted by:きっちょむ  at 2008年01月16日(水) 19:50

花よりケーキ さま

いつも有難う御座います。
津奈木町の友人は何故かいつも冬になるとやってきます。
本人の希望でこの温泉に決めたのですが、
充分満足したと言って帰りました。
Posted by:きっちょむ  at 2008年01月16日(水) 19:35

まさに秘湯ですね。露天風呂に入るのにはなかなか勇気がいるようですね。
温泉好きの私にはこの様な秘湯の風呂にあこがれますね。
Posted by:chuuchichi  at 2008年01月16日(水) 19:15

雪の中30Mもの坂上、と聞かされて決行した勇気は表彰ものですね。米国での話しですがストームで飛行機がキャンセルされ、車で7時間走った事を思い出します。到着したホテルに不思議がられたので理由を聞くと、積雪で道路は閉鎖されていたはず、と云われたました。
建物の向こうの樹木が綺麗ですねぇ。どちらにレンズを向けても絵になりそう。早朝の樹氷も見事だったのではないでしょうか。
Posted by:Kenrob  at 2008年01月16日(水) 11:20

こんにちは
初めてうかがいますが秘湯に誘われてやってまいりました。
秘湯の宿には関東近県から福島県あたりまで出かけます。
普段は冬季ははずしますが昨年末には栃木県塩原の新湯温泉にその前の年末は群馬県の法師温泉に行きました。この頃は若干の降雪ですから楽ですね。
山形蔵王には冬季にスキーで行きましたがそれも遠い昔の若かりし頃。
五色温泉で日本秘湯を守る会の宿は宗川旅館のようですね。
この時期の露天風呂
・・・それも秘湯ではあのようなことになるんでしょう。
でも得難い経験でお友達もさぞかし満足されたのではのでしょうか。
余談ですが日本秘湯を守る会の会員の宿を3年間で10回スタンプがたまると無料宿泊出来ます。
そんな楽しみ方をしながら温泉を楽しんでおります。
機会ありましたらまた秘湯のお話お聞かせください。
Posted by:山野泉歩  at 2008年01月16日(水) 10:58

極寒の露天の秘湯・・・滅多に体験できるものじゃありません
片道4時間半も雪道を 運転されたとは それも凄いことですね
遠路から訪れた友人も 一生の思い出になりましたね
降り積もった雪景色が目を見張るほど綺麗です
Posted by:花よりケーキ  at 2008年01月16日(水) 09:50

プロフィール
<< 2008年08月 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ともだち最新記事