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西会津の椛咲耶姫命[2008年04月17日(木) ]
「一生に一度は、なじょな(どんな)願いも聞きなさる(聞いてくださる)会津野沢の山の神様」として知られる大山祇神社(オオヤマヅミジンジャ)の春の例大祭。
ここには大山祇命、岩長比売命、椛咲耶姫命の三神を祀ってあり、水源・水利・長寿・良縁・安産に御利益があります。期間中、県内外から参拝者が訪れます。
昨日、野沢駅に立ち寄ったら其処に 椛咲耶姫命=コノハナノサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)がいました。つい先日、コノハナノサクヤビメについてこのブログに載せたばかり、何か奇妙な因縁を感じました。

天孫降臨したヒコニニギノミコトと結婚したコノハナノサクヤビメが抱いている御子は写真では誰かは分かりません。コノハナノサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)は三人の御子を生みます。最初はホデリノミコト(火照命)、次ぎにホスセリノミコト(火須勢理命)、そして最後にホヲリノミコト(火遠理命)です。

ホデリノミコト(火照命)は一般的に知られている御名は海幸彦、ホヲリノミコト(火遠理命)は山幸彦です。古事記ではすぐに兄の海幸彦と末っ子山幸彦二人の物語へと移っていきます。
この海幸彦、山幸彦の物語を知らぬ人はいないでしょう。山幸彦は兄、海幸彦の大切な釣り針をなくしてしまう。山幸彦は兄から釣り針を返せと言われて途方に暮れていると、シホツチの神が現れ、ワタツミの宮へ行けと言われる。ワタツミの宮でワタツミの娘トヨタマビメと出会い、結婚する。そして釣り針を返して貰って上の国に戻る。やがて兄の海幸彦との戦、その戦に勝利し大君となる物語です。この間、火須勢理命は生まれたことが書いてあるだけで、物語に出てこないのです。

古事記を読んでいると不思議なことに気付きます。イザナキの神が生んだ三貴子が上から順に天照大御神、月読命、建速須佐之男命ですが、月読命は「夜の食国を治めなさい」といわれただけで、以後の展開に出てきません。末っ子建速須佐之男命と姉の天照大御神の争いが中心となって物語は展開し、ウケヒに勝った建速須佐之男命が高天の原で大暴れし、やがて天照大御神が天の岩屋に籠もる、結局、建速須佐之男命は高天の原から追放されてしまう。
以後の展開は建速須佐之男命のヤマタノヲロチ退治となっていきます。

山幸彦、そして須佐之男命の類似は何を意味しているのかと、つい考えてしまいます。

Posted at 08:40 | 古事記の世界 | この記事のURL
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コメント


いこチャン さま

お越し頂き有難う御座います。
長野の修那羅峠の石仏や安曇野の道祖神は風雪に耐えて、得難い雰囲気を醸し出しています。私も好きで長野へ仕事に行き始めた頃は仕事をはしょって石仏巡りをしていました。
この野沢の石仏は駅の構内にあり、野沢の観光案内板の脇にあります。野沢の大山祇神社のお知らせとして設置されたものと思われます。そんなに古いものではありませんが、なにしろ、コノハナノサクヤビメとニニギノミコトですから。
Posted by:きっちょむ  at 2008年04月18日(金) 19:51

会津野沢の野沢駅に この石像が有るのでしょうか?
どこかのお寺で 石像を拝見すると新しいのも良いですが
古くて苔の生えているお顔も風雨にさらされていると
暫らく眺めてしまいます。

長野の道祖神も、誰の作とか名があるものでは無いけど
あじわいがあって素敵です。

Posted by:いこチャン  at 2008年04月18日(金) 16:35

きっちょむさま、  
愚問に応えて戴き有り難う御座います。

「なじょな」・・・
宇津保物語・枕草子など 平安期から出てくる言葉だったんですね。

さすが古書にお詳しい きっちょむさま、ご丁重な解説を戴き よくわかりました。
お手数をおかけいたしました。 またよろしくです。
Posted by:やうち  at 2008年04月18日(金) 14:14

やうちさま

ありました、ありました。「なじょう」「なでふ」で出ていました。
〔「何(なに)といふ」の転〕
(連体)
(1)物の名や実体が疑問であることを表す。何の。どんな。どれほどの。なんじょう。
「―里よりはさやうの御文は奉れ給はむ/宇津保(初秋)」
(2)名前や実体が不定であるときや、略していうときに用いる語。しかじかの。これこれの。なんじょう。
「一升瓶に二升は入るや、といふを―ことと知る人はなけれど/枕草子 108」
(副)
理由・目的などを疑い、問う意を表す。なんのために。どういう訳で。なぜ。なんじょう。
「今更、―さる事か侍るべき/源氏(椎本)」
――事かあらん
なんの差し支えがあろうか。
――事な・し
とりたてて言うに及ばない。平凡だ。
「―・き人の/枕草子 28」
Posted by:きっちょむ  at 2008年04月17日(木) 20:33

ルル さま

いつも有難う御座います。
古事記は謎が多く、それ故に飽きません。
この山幸彦の孫がカムヤマトイワレビコ(神武天皇)です。
神武天皇もたしか末っ子のはず。面白いですね。
Posted by:きっちょむ  at 2008年04月17日(木) 20:14

やうち さま

いつも有難う御座います。
なじょな(どんな)という言葉がこの地方の方言であることはたしかだと思いますが、野口雨情の「波浮の港」にも「なじょな」が出てくるということになると、その時代には結構広範囲に使われていた言葉なのかも知れませんね。手元の国語事典で調べてみましたが、出ておりません。私にはお答えする能力がないというのが正直なところです。
Posted by:きっちょむ  at 2008年04月17日(木) 20:05

あーやさん、いらっしゃい。
こちらこそ、よろしく、です。
一生に一度は、なじょな(どんな)願いも聞きなさる神様!!!
なんと素敵な神様でしょうか!!!
ということで、春の例大祭には多くの人がお詣りに行きます。
私も来年はお詣りしようと思っていますよ。

Posted by:きっちょむ  at 2008年04月17日(木) 19:48

chuuchichi さま

古事記を読んでいると謎だらけ、飽きません。
会津野沢は福島県です。
野沢菜で有名な野沢温泉のあるところは長野県です。
どちらも雪深いところですが、
会津野沢では野沢菜は作っていないようです。
Posted by:きっちょむ  at 2008年04月17日(木) 19:43

とても良い石像ですね…
じーっと見詰めていると心が落ち着いてきます。
海幸彦と山幸彦の話、子供の頃から聞いたり読んだりしていますね。
その頃から山幸彦のほうが好きでした。海幸彦は意地悪に見えましたもの。
須佐之男命も暴れ者のイメージがありますね、
須佐之男命と山幸彦の類似…そう言えば気になってきました。

大阪にも「一生に一度だけ願いを叶えてくれる」と有名な堀越神社があります。
祭神は崇峻天皇で時代が違いますが…何か関係あるのかな?
ちょっと興味が湧いてきました
Posted by:ルル  at 2008年04月17日(木) 15:03

西会津野沢の地名を始めて知りました。
大山祇神社の「一生に一度は、願いも聞きなさる」三神に是非お会いしたいものです。
ところで“なじょな”とは、この地方の言葉でしょうか?・・・
野口雨情の「波浮の港」に
船もせかせりゃ 出船のしたく 島の娘たちゃ 御神火ぐらし なじょな心でヤレホンニサ いるのやら〜 とでてきますが・・・

Posted by:やうち  at 2008年04月17日(木) 13:58

はじめましてヾ(*^▽^*)〃

新人でぇ〜〜すぅ。。
よ(^0^*)ろ(^0^*)し(^―^*)く(^ο^*)ね(^◇^*)♪

一生に一度は、なじょな(どんな)願いも聞きなさる神様!!!
なんと素敵な神様でしょうか!!!
是非とも、お参りに伺わねば・・・
Posted by:あーや  at 2008年04月17日(木) 11:11

海幸彦・山幸彦がコノハナサクヤヒメの御子とは知りませんでした。
天照大御神と須佐之男命の話と共通してる部分が多いのも不思議ですね。

話は変わりますが会津野沢は野沢菜の里ですか。
Posted by:chuuchichi  at 2008年04月17日(木) 10:55

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