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自然、温泉、めぐる季節と一つになりたい。

虫や鳥、草や木の声を聞き取りたい土筆です

風流江戸雀 [2008年07月17日(木) ]
 江戸に魅せられた人間は江戸からも又魅せられるのでしょうか。杉浦日向子さんの『風流江戸雀』(潮出版)を寝床の中でこの一週間ばかり読んでいます。決まって最後は最終頁近くにある「みんな見放すに藪医(やぶ)の頼もしさ」の項で大笑い。そして次の「なつかしく ゆかしく そして金と書き」で男の誰もがもっている自惚れ心に苦笑いし、最後の「湯殿帰りの死んでみたがる」「むかしの女 女ではなし」で男の思いの結末を知る。ここまで読んで消灯し、眠りの世界へ入っていく。眠る前の一時を楽しんでいます。この本は私の心をとても懐かしい場所に連れて行ってくれます。

 川柳はきわめて俗なるものではあるけれど、俗きわまれば雅にいたるでしょうか、何でもない日常の瑣事を詠んで人生の核心を衝いています。この本にえらび採られている古川柳は、「柳多留」の中でもことさらの佳句で、古川柳の代表作だと言われているものです。江戸の情緒ある風俗とともに、生き生きと描かれた庶民の暮らしぶりは、江戸人であった杉浦日向子さん故に描くことの出来た世界でしょう。なんとも稀有の人であったと改めて思います。

 この本、1988年文春漫画賞を受賞しています。

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