月の名前を数多く有する日本語。名前の多さから言っても、世界に多くの国がある中で月に一番関心を持ってきたのは日本人に他ならないでしょう。西欧では、例えば「ロミオとジュリエット」の一場面で、ロミオがジュリエットに「あの月に誓ってジュリエット、君を愛するよ」というようなことを言うと、ジュリエットが「毎日変わりゆく月に誓ってとは何事よ・・・」と大いにむくれる。たしかそんな場面があったはずで、月に対するとらえ方が日本人とは異なるように思います。
今夜は十三夜(旧暦九月十三日)。十三夜は中秋の名月の後なので、「後の月」と言われているのだそうです。十五夜はイモを供えるのが普通ですが、十三夜は「栗名月」、また「豆名月」とも呼ばれています。お供えに栗や豆を供えることからそう呼ばれているのだそうですが、我が家では漸くイモを掘り起こしたばかり。だから今夜、お供えしたのはイモです。もっとも今になると栗も豆も、もう収穫されているので地方によっては栗や豆をお供えしていることでしょう。
日本人の自己同一性の志向によってイモ正月は駆逐されてきましたが、嘗ては全国各地に餅なし正月、イモ正月の伝承があったのは事実です。月にお供えするのが米でなくイモ(栗・豆)であることは、意味深長です。イモから米(餅)へと至った日本の歴史に興味が湧きます。
十三夜は晴れることが多いようで、「十三夜に曇り無し」という言葉もあります。今日の新潟は、明け方は雨模様でしたが、その後急速に天気が回復し、午後からは快晴。気持ちのよい 一日でした。写真は仕事帰りにデジで撮った今日の越後平野に沈む夕日とそれからすぐに出た月です。月を撮ったときは生憎薄い雲がかかっていました。
日本が打ち上げた月の探査衛星「かぐや」。とても良い名前です。この「かぐや」もこの十二月からいよいよ活動を開始するとのこと。月の神秘が多少は明らかになることでしょう。私の関心事ですが、月の裏側がどうなっているのか気になっています。それも「かぐや」によって徐々に明らかになっていくだろうと今から楽しみにしています。