
物心ついた頃から、京都や奈良に縁があり、その古い文化を見聞きすることが多かったせいか、日本の古い美術に、子供の頃から 年配の方並みに 興味がありました。
お気に入りのトップは、「玉虫の厨子」、続いて 興福寺の「阿修羅像」、平等院 「雲中供養菩薩」、夢殿・・・書き始めたら、きりがないほどです。
今日は、その中の 「阿修羅像」のお話を 少しさせて頂きます。
ふくよかで、柔和、やすらぎを感じる 多くの仏像の中で、痩せっぽちで、眉をしかめた表情の この阿修羅像の姿は、子供だった私の心に 鮮烈な印象を残しました。
『何でこんな顔しているんだろう? それに、こんな顔して、一体何を祈っているんだろう?』
と、この異色の仏像を眺めながら 思いました。
時が過ぎ、20才の頃、奈良の友人と 興福寺に行った時、ずっと気になっていた阿修羅像の写真を やっと手に入れることができました。
載せているのが、その時の写真です。
見る角度によって、微妙に表情が違って見え、何枚も見た中から、気に入った一枚を探すにも 時間をかけてしまった思い出があります。
以来、場所は変わっても、いつも部屋のどこかに飾っています。
この仏像が造られた時代背景を鑑み、この表情から感じられるもの、
それは、”苦難に満ちた民を救う祈り”です。
この一年、振り返ると様々なことがありましたが、嬉しい、おめでたいことが一つあると、悲しいことが 百あるような世相でした。
戦後、豊かになり、平和も自由も手に入れ、幸せも手に入れた筈の現代人・・・
しかし、仏の目から見れば、私たちもまた、遥かな昔と変わらぬ「苦難に満ちた民」なのかもしれません。
どうぞ、その「喜び」と 「悲しみ」が、逆転するような世の中になりますように、そして特に、新しく生まれてくる生命、子供たちへの 愛に満ちた社会になりますように、との祈りを込めて・・・
重い内容になってしまいましたが、今年最後のブログを書き終えます。
春に入会してから、ずっと私の拙いブログを読んで下さった方々、また、途中まででしたが、投票下さった皆さん、ありがとうございました。
来年も また どうぞよろしくお願い致します。
Posted
at 01:49
| 身近な歴史
| この記事のURL
コメント(38)
| トラックバック(0)












あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いします。
不幸な出来事が多かった昨年でした。今年こそは そんな不幸なことを聞くことがないようにと、密かな祈りを込めて書きました。
良い年になるといいですね〜