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一度 逢いたい人 [2007年07月01日(日) ]
 20代始めの頃、空港の中を歩いていた時、ある女性から突然声をかけられました。

 「先輩!先輩でしょ!」

その声のする方向を見ると、見知らぬ女性がひとり。
沢山の人が行き交う中で 誰か他の人に声をかけたものと思った私は、そのまま その女性の前を通り過ぎようとしました。 すると また

 「先輩! Aさん!Aさんでしょ!」

と叫びます。Aというのは、私の旧姓で その時の私の名前でした。
不思議に思いながら
 
 「私は確かにAですが・・・。」
 
と 返事をすると 女性はとても懐かしそうに

 「やっぱり先輩だ! 思い出しません?私はT高校の○×△の時の後輩の○×△*☆・・・・・」

 訳のわからない話が延々と続きました。
楽しそうに昔話をする女性に 私はT高校出身でもなく、○×△の経験もなく、話している”先輩”とは別人なのだと説明すると、彼女は私が声をかけられた以上に驚きました。

その女性の話によると、その”彼女”とは、当時 私が居た所の最寄の駅から2駅離れた T駅の駅前にA外科という病院があり、そこの娘さんだというのです。A外科なら その駅からよく見えるので私も名前は知っていました。
が、そんな話を聞かされたのは勿論初めて。
”彼女”と 私とは、すぐ側で見ていても気づかない程、似ているというのです。

世の中には 自分に似た他人が3人はいると昔聞かされたことがあります。とすると 彼女はそのうちのひとり?
しかし、”その人”は顔が似ているだけでなく、名前まで偶然いっしょ。しかもすぐ近くに住んでいるなんて。

世の中には こんな不思議なこともあるのですね、とお互いに首をかしげて 話しながらその場を去りました。

後日、友人にこの不思議な話をすると

 「貴女と その彼女は実は双子の姉妹。幼い時カクカクシカジカの事情により○×△*+・・・」
と 勝手なストーリーを作られました。

 その彼女と私とは 明らかに全くの他人。だからこそ この偶然が不思議で話したのに・・・
 でも こんな話すると そういう想像も無理ないか・・

 そう思い、以来、二度と人に話しませんでした。 

それから長い月日の間、電車で その駅を通りすぎた時などに 何度か そこへ訪ねてみようか、と思ったこともありました。
でも・・・ 診察中に? 病気でもないのに こんな話しに行く? 行ったところで その彼女はもうそこに居ないかもしれないのに?

考えると行く勇気も出ず、時が経ちました。

先日、久しぶりに その駅に降りる用事があった時、ふと思い出し、その病院のあった場所に向かってみました。

すると 駅前工事の時に移転でもしたのか、それとも後継ぎがなかったのか、その病院は見当たりませんでした。

正直、惜しいことをした、とも思いましたが 今更わざわざ探してみようとまでは思いません。
今は 自分の中のロマンにしておこうと 思っています。
ただ この世に こうした偶然が またもしあるなら、”その人”は、いつか逢いたい、そう思う人のひとりです。

皆さんは、そういう人にもう出逢われました?

(しばらくブログを休みがちです。皆さんのところもゆっくり訪問はさせて頂いていますが、あまりコメントも出来ずにすみません)

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