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祈り [2006年12月30日(土) ]


 



物心ついた頃から、京都や奈良に縁があり、その古い文化を見聞きすることが多かったせいか、日本の古い美術に、子供の頃から 年配の方並みに 興味がありました。

 お気に入りのトップは、「玉虫の厨子」、続いて 興福寺の「阿修羅像」、平等院 「雲中供養菩薩」、夢殿・・・書き始めたら、きりがないほどです。

 今日は、その中の 「阿修羅像」のお話を 少しさせて頂きます。

 ふくよかで、柔和、やすらぎを感じる 多くの仏像の中で、痩せっぽちで、眉をしかめた表情の この阿修羅像の姿は、子供だった私の心に 鮮烈な印象を残しました。
 
『何でこんな顔しているんだろう? それに、こんな顔して、一体何を祈っているんだろう?』
 と、この異色の仏像を眺めながら 思いました。

 時が過ぎ、20才の頃、奈良の友人と 興福寺に行った時、ずっと気になっていた阿修羅像の写真を やっと手に入れることができました。
 載せているのが、その時の写真です。

 見る角度によって、微妙に表情が違って見え、何枚も見た中から、気に入った一枚を探すにも 時間をかけてしまった思い出があります。

 以来、場所は変わっても、いつも部屋のどこかに飾っています。

 この仏像が造られた時代背景を鑑み、この表情から感じられるもの、
それは、”苦難に満ちた民を救う祈り”です。

 この一年、振り返ると様々なことがありましたが、嬉しい、おめでたいことが一つあると、悲しいことが 百あるような世相でした。

 戦後、豊かになり、平和も自由も手に入れ、幸せも手に入れた筈の現代人・・・

 しかし、仏の目から見れば、私たちもまた、遥かな昔と変わらぬ「苦難に満ちた民」なのかもしれません。

 どうぞ、その「喜び」と 「悲しみ」が、逆転するような世の中になりますように、そして特に、新しく生まれてくる生命、子供たちへの 愛に満ちた社会になりますように、との祈りを込めて・・・

 重い内容になってしまいましたが、今年最後のブログを書き終えます。

 春に入会してから、ずっと私の拙いブログを読んで下さった方々、また、途中まででしたが、投票下さった皆さん、ありがとうございました。

 来年も また どうぞよろしくお願い致します。





Posted at 01:49 | 身近な歴史 | この記事のURL
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優しい言葉が 心にしみる [2006年12月23日(土) ]
   
 「優しい言葉が 心にしみる」


心が 固まっちゃって

「ごめんね」と 言えない

いっぱいの しゃぼん玉に

いっぱい いっぱいの 「ごめんね」を込めて

空に向かって 飛ばしたら

「ごめんね」が 届くかな



   
心が ひねくれちゃって

「ありがとう」と 言えない

覚えたての メロディーに

いっぱい いっぱいの 「ありがとう」を込めて

大きな声で 歌ったら

「ありがとう」が 届くかな




素直になれない時

優しい言葉が 心にしみる

「ごめんね」 「ありがとう」

いっぱい いっぱい 言える時はあったのに・・

今度 会えたら  必ず言うね

「ごめんね」 「ありがとう」









  

Posted at 18:18 | 童謡詩 | この記事のURL
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祇園の中の赤穂浪士さん [2006年12月11日(月) ]
 
 今日、京都の親戚から、祇園のお店の七味が届きました。
母が、薬味が大好きで、何度かその辺りへ買いに行こうとして 行きそびれていたので 小さな物ですが、とても喜びました。 
 一般に売られているものも 十分美味しいですが、こうした専門店の物は、鮮度が違うのか、香りが格段に違い、特に冬の季節には 有難いです。
 
 横長の箱の一部を写しただけの写真で見にくいですが、今夜、この中の黒七味を 早速夕食の時に使ってみたら もう、抜群の香りと味!
 僅かにふりかけるだけで 食事の味を驚くほど引き立ててくれる薬味って ほんとに不思議です。

 で、このお店は どんなお店? と、入っていたお店の紹介のカードを見て、意外なことに気付きました。

「原了郭(はらりょうかく)」・・・元禄十六年(1703)赤穂浪士四十七士の一人である原惣右衛門元辰の一子が 剃髪して「了郭」と号し創業。


 と 書いてありました。
 創業の古いのは この辺り殆どそうなので 別に驚きませんが、このお店が 浪士さんの一子によって創業された、というのには惹きつけられました。

 3日後の14日は、その赤穂浪士さんたちの討ち入りの日。

 どなたでもご存知のことですが、現代では、「敵討ち」は 「復讐」とみなされ、復讐は 復讐の連鎖を呼ぶ、ということから 法では禁止されています。
 
 今、こんなところで「復讐」なんていう言葉を使うのは 抵抗がありますが、
世の中の 色んな悲しい事件、事故等を見ていると、
一体 人一人の命をどう思っているの?と 聞きたくなることがあります。

 人の命を奪って 信じられない程、軽い刑で終わっていたり・・。

 法が裁かなくても 天が裁く! なんて思い直しても 気が治まらないような話が多いです。

 そんな中、毎年やってくるこの日。そして、思い出される「忠臣蔵」。
お殿様のためとは言え、たった一人の人間の為に、多くの家臣が 命を懸けて戦う姿・・・。

 これを見ると、胸がスーッとする、というのを通り越え、本来 「敵討ち」の物語の筈なのに、何故か 「人助け」のお話を見ているような感動を覚え、こんなに時が経った今も 多くの人に愛される理由がよくわかります。

 討ち入りの為に亡くなったのですから、当然、この浪士さん本人創業のお店ではありませんが、この紹介を見て、

『今度行く時は、このお店に買いに行こ!』 と、思いました。

Posted at 23:33 | 身近な歴史 | この記事のURL
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