笑う門に福きたる。(今年のモットーです。)

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小学生・うなぎ編 [2007年11月21日(水) ]
「かおちゃん、学校へ行こう。」
毎朝、7時になるとみぞた君とみちこちゃんが迎えにきました。

小学生の頃、私の一日は元気なおともだちの声で始まりました。昨日の夕ご飯のメニューも忘れてしまうこの頃ですが、○○年前のあの頃は手に取る様に思い出します。

子供ですから、二人との繋がりは母親を通してでした。みぞた君とはバイオリンのお教室で一緒。みちこちゃんとは、みちこちゃんが生まれた時、みちこちゃんのおかあさんのおっぱいの出が悪く、近所でたまたま私の母が私と一緒におっぱいをあげたことからのおつきあいでした。

毎朝私たちは、30分くらい歩いてかかる小学校への道を、1時間くらいかけて歩きました。
みぞた君がワンちゃんが大好きでワンちゃんが居るおうちには、ワンちゃんに必ずご挨拶をするためどうしても学校へ着くのが遅くなるのです。

たくさんの思い出があるのですが、今日は夏休みのある日の思い出について書いてみます。

私の故郷には、少年が興味をいだきたくなるような川が幾つかありました。その内のひとつがみぞた君のおうちの横を流れていました。
何にでも興味深々のみぞた君と私は川の始めはどうなっているのだろうと思ったのでした。
でもそれは小学生にとっては大冒険のように思えました。みぞた君と私は綿密な計画をたてました。それは次のようなものです。

・これは男の子の冒険だから、親にも内緒、みちこちゃんにも内緒。
・学校の決まりで5時に役所のサイレンが鳴るとおうちに帰らなければなら ないので出来るだけ朝早く出発する。
・ながいもの蔓を見つけたら根っこにリボンをつける。(みぞた君のおとうさ んはながいも掘りの名人でみぞた君の提案です。夏に若い自然薯の蔓に リボンをつけ、冬に蔓が枯れても芋が掘れるという昔ながらの知恵で   す。)
・もし出来たらカブトムシをつかまえる。

こんなことを決めました。麦わら帽子をかぶり、昆虫かごをぶらさげて出発です。木漏れ日が強く川に足が入るととても気持ちが良かったので、川の流れもゆるかったこともありどんどん二人は上流へ登って行きました。川藻で滑らないように夢中で進んで行くとさわがにやもっと大きなもずくがに、小魚などを見つけてはふたりは大喜びをしました。
ちょっとした、間違いはお昼はパンでも買うつもりでふたりのおこづかいを合わせて30円をポケットに入れてきたことでした。お日様が真上にきてお腹が空いてきたころにはパン屋さんはおろかあたりはうっそうとした木々で小学生にはジャングルに迷い込んだくらいの迫力です。

どちらからともなく、そろそろ帰ろうかといい始めたころ私が大きな‘うなぎ‘を見つけたのです。そいつはゆっくり川の流れに沿って泳いできました。
みぞた君が探してきた棒で私が力いっぱいたたくと、そいつは簡単に捕まりました。
ふたりには帰る絶好の理由です。棒にからみつけ私がかつぐとペコペコのお腹が私たちをすべるように川を下らせました。

みぞた君のおうちの前にはみぞた君のおかあさんがお昼の準備をして待っていてくれました。

「おばさん、大きな‘うなぎ‘が捕れたよ。」

私が言うと、おばさんは大きな目をもっと見開いて、どんと尻もちをつきました。

「アレー、蛇じゃないの。」

それは大きな死んだ‘青大将‘だったのです。

おばさんに散々叱られたけど私とみぞた君は大きな夏の思い出を作ったのでした。

追伸:ながいものことはすっかり忘れてしまっていたのでした。

Posted at 18:36 | nikki | この記事のURL
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