笑う門に福きたる。(今年のモットーです。)

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小学生・みちこちゃん [2007年11月26日(月) ]
小学生・みちこちゃん(小学生・うなぎ編のつづき)

みちこちゃんのおうちはとても大きいのです。みちこちゃんの親戚が結婚式をするときはみちこちゃんのおうちの大広間でしました。

結婚式があるとき私はお呼ばれするのです。かんざしを一杯つけてきれいな着物を着たみちこちゃんと羽織はかまをつけたわたしは、大広間の隣の部屋で待ち大きな声で
「高砂や〜〜・・・・・・・・・・」と始まるのを待つのです。

その合図があると、女中さんがふすまを開けます。手をつないだ私たちはゆっくり大広間に入り、花婿さんと花嫁さんの前にしずしずと歩きます。
みちこちゃんが花婿さんの前に、私が花嫁さんの前に座ると女中さんの合図で朱塗りのお銚子で小さな杯に少しだけお酒を注ぐのです。

帰りには一杯お菓子を貰って帰るのですが、私はこの結婚式が大嫌いでした。
みちこちゃんのおとうさんが「やーー、かわいいアベックだ。アベックだ。」とはやし立てるからです。


昔のアルバムを開くと、にこにこ満面の笑顔のみちこちゃんとしかめっつらをして泣き出しそうな私の白黒の写真がその時の私の気持ちを物語っています。

高学年になると、みちこちゃんと遊べなくなりました。みちこちゃんのおうちに家庭教師が来るようになったからです。
やがて、中学になるとみちこちゃんはお金持ちの行く‘私立‘の中学へ行くようになり会えなくなりました。

高校生の時一度だけみちこちゃんから電話があり、二人で東京へベートーベンの第九を聞きにいきました。
次にみちこちゃんと会ったのは私と「奥」の結婚式でした。

3年後にみちこちゃんが結婚したとの話を、偶然会ったみちこちゃんちの女中さんから聞きました。
「あら、かおちゃんお久しぶり。アタシたち古株の女中はみちこさんが結婚すると聞いて、やっとかおちゃんとの思いがかなったのだと喜んだのですよ。」

はるか昔のちょうど今頃の季節のことでした。

フニャ

Posted at 18:28 | nikki | この記事のURL
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