毎年10月の決まった日になると町の秋祭りがありました。町の東西の山に神社があり、日の出とともに雄、雌それぞれの神鳥を載せたお神輿が海に入りそれぞれの町会で屋台を繰り出し練り歩くのです。
祭りの日は学校はお休みです。私とみぞた君は2週間前から町会の屋台小屋で太鼓の練習をしました。
屋台には、大太鼓がひとつ、小太鼓がふたつ、手で持つ小さな鐘がひとつ、当日大人衆の笛が加わります。
その年の新入りは私とみぞた君とまんじゅう(本名は忘れました。)の3人でした。
テレンガスッテンテンを符号で「鮎(アユ)っこしょっぱいな」という風に先輩が歌って教えてくれます。
練習用の小太鼓で「鮎っこしょっぱいな」と大声を出しながらバチで叩きます。お腹が空いてくると、町会の役員の山へ柿を取りに行きました。
ちゃんと先輩が甘い柿の木はどれか知っていて、教えてくれるのです。練習が終わると生卵の白身とお酢を太鼓の皮に塗ります。
これがすごく臭くてニオイがなかなか消えないので新入りの役目です。次の日手が臭くて困ったものです。
祭りの当日は町会のお揃いのハッピにサラシを巻きちょっとした男衆気取りです。2週間の練習で手は豆だらけなので15分くらいで順番に交代で太鼓を打ちます。
当日、笛の担当の大人衆がお酒を口に含みサッと吹きかける様がかっこよくて今でもよく覚えてます。
屋台の上には若い衆が乗り威勢をつけ、引き手が大勢で屋台を引っ張ります。笛吹きのせいでお酒臭い屋台で1日夢中で太鼓を打ちました。
気づくと手は血豆で痛々しくなっていましたが、大人の世界へ少し踏み出せたような満足感を覚えたものでした。
@誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の友ならなくに@
フニャ

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at 18:27
| nikki
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」って・・・・・・