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    人生の午後。
    まだ陽は高い。もう一仕事できそうだ。

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カッコいいか  [2008年08月21日(木) ]
残間里江子氏は、年代的には団塊の世代に含まれ
るが一番若い。
その世代評は、いつもまことに歯切れがいい。
私の好きな女性の一人である。

今朝のA新聞の特集面に、その彼女の切れ味
が踊っていた。

「明日は檜(ひのき)になろうとずっと思い続けてきた
団塊の世代は、同時にダメでもともとの潔さも持って
いる。
 それは、高度経済成長を担った団塊の世代は、
振り返れば物心つくころの戦後の貧しさを誰もが
知っているからである」

「団塊の世代の価値観は、カッコいいか悪いか
である」

「お金がないなら、高い酒を飲むのはカッコ悪い。
いっそ昔たしなんだ安酒で若いころの思い出に
浸るほうがずっとカッコいい」

「おごってしまった舌も、昔はご飯と漬け物で満足
していたと思い出せば、ここ何十年かが食べ過ぎ
だったんだと思い直せる」


子供が成長し家を離れて、今はカミさんと二人
暮らし。双方の両親は既に亡く、お互い末っ子同士
の気安さ。
宮仕えのすさまじさから離れ、セカンドライフは雇わ
れない人生をゆっくり歩み始めた今日このごろ。
女史の言う「あすなろ」から「ダメもと」へ。
私には、これがカッコいいと思っているのかも知れ
ないと、今日女史に教えられた。

Posted at 18:26  | 本・読書  | この記事のURL
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誓いの月  [2008年08月07日(木) ]

昭和20年

8月6日 広島へ原爆投下

8月9日 長崎へ原爆投下

そして
8月15日 終戦

ぎらぎら輝く太陽とせみ時雨
非戦の誓いと慰霊に包まれる8月

2年後になる昭和22年
8月7日 私は生まれました
61歳、静かな誕生日です

Posted at 22:03  | イベント  | この記事のURL
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蘭亭序  [2008年08月06日(水) ]
 書聖と仰がれる王義之の「蘭亭序」が、日本初
公開となった。

 この名品は、全324字。 自身も最高傑作と
認めたといわれる文は、行書の入門書としても
第一級の書である。
(ただし真蹟は失われているので、展示品は中でも
もっとも近いといわれる臨書(書き写し文)である)

 『 永和九年三月の初め、蘭亭に才能溢れる
  詩人達が集まった。この風光明媚な地で、
  曲水の宴に一遍の詩を作ることは楽しい。
   あたりの情景を愛で、見ること聴こえるこ
  とを存分に極めようではないか。互いに詩
  を練る行為は異なっても、心が意のままに
  なるときは老いが近づくことも分からないほ
  ど楽しい。
   しかし心は移ろい易く、まして人の命も短い
  ことを思うとこれをどうして悲しまないでいら
  れよう。
   昔の人が感慨を述べた詩文は今、我々に
  感動を与える。そこでここに集まった人々の
  名を列記し、それぞれが述べた詩を書き留
  めておこう。時世が変わり事柄が異なっても
  後世の人の感動の源はきっと同じであろう
  から』

 蘭亭序に書かれている内容は、大意このような
意味です。
 ここでの「蘭亭」とは中国の浙江省にある名勝地。
「序」とは序文のこと。永和九年は西暦353年。
1650年以上も前の詩文となります。
 また「曲水の宴」とは、曲がりくねった小川の周
囲に座り、上手から流れてくる杯が自分の前に
流れてくるまでに詩を作るという遊びで、詩がで
きなければ大杯で飲み干す罰が
ある。(酒飲みには堪らない罰です)
 そして、この草稿を書いた王義之も興に乗り
随分酔っていたと言われ、酔いが醒めてから序文
を何度書き直してもこの草稿以上の序文が作れず
そのまま残したと言われます。

漢字の素養など少しも持ち合わせていないが、
見るからに達筆な文や美しい字体を見ると、
素直に感動できるものである。
自分の知らない美しくも深い世界があることに、
頷きながら一緒に巡る人とともに、STAGEからの
抽選招待状に感謝。

Posted at 16:23  | イベント  | この記事のURL
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夏のセミは、まだ  [2008年07月23日(水) ]

「ぃい〜ち、に〜い、さあ〜ん、しぃ〜い」と、
甲高いリーダの声が朝から響く。
「1.2.3.4。 1.2.3.4」
ザッザッザッザッ と駆け足の音と黄色い合唱。
今朝は、女子ソフトボールの試合らしい。

開催校は、朝7時ともなれば慌しい。
白線引きの隣で、大声のウォームアップが始まる。
見慣れないユニフォームが、審判らしい人も見える。
朝から照りつける日差し、今朝も若い熱い戦いが
始まる。

1年生らしい集団が両サイドに陣取る。
ユニフォームが足りないのか、まだ補欠なのか、
ジャージからの白い腕の手拍子が激しく動く。
教えられたとおりの応援が、微笑ましくも、姦しい。

夏休みに入り、近くにある中学では、
毎日グランドで対抗戦が開かれている。
セミは遠慮してか、まだこの夏聞かない。
この一連の対抗戦が終わってから、ゆっくり夏のセミ
を聞くことになるのであろう。

Posted at 10:50  | イベント  | この記事のURL
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お変わりなく  [2008年07月15日(火) ]
 「男子3日会わざれば刮目(かつもく)して見るべし」

と古人は伝えたが、現代の最先端の科学的事実がある意味
それを裏づけた。勿論表層のことであるが。
         *刮目;目をこすって、よく見ること。注意して見ること。

 私達の日常の世界とは全く別な様相が、分子の世界では
見られるようだ。

 私達の身体は、眼に見える実体としても、確かにその
存在は 「ある」 と実感できるし、暮らしも人とのお付き合い
もそれで成り立っている。

 ところが、分子のレベルではそんな様相とは全く異なり、
その実体はまことに心もとない。 と言うのも、私達の
肉体は毎日高速で入れ替わっているというのだ。

 皮膚や爪、毛髪など表層の現象だけでなく、身体という
実体は、外部から入る分子と出て行く分子の入れ替わ
りの「流れ」の中にあり、「今」はその流れの「よどみ」でし
かないようなのである。

 よどみ、などと真に不確かな、一時的なありように身体
を定義されてしまうが、それが分子レベルでいう「生きて
いる」、ということらしい。

 そうすると、よく私達は旧知と会ったときなど、「お変わり
も無く」と挨拶をするが、もし半年や1年会っていなければ、
分子のレベルではすっかり入れ替わっており、その人は
もはや別人であると思わなくてはいけないらしい。

 8月は旧盆で帰省する人も多いのであるが、ひとつ
大いに「変わった」家族や知人を、改めて見てみるのも
「生きている」私達の義務かもしれない。

     (生物と無生物のあいだ  福岡伸一著、講談社現代新書)

Posted at 11:19  | 本・読書  | この記事のURL
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老いは怖くない  [2008年07月01日(火) ]
08年5月28日、75歳の三浦雄一郎氏がエベレスト
頂上に再び立つ。
「涙が出るほど、つらくて、厳しくて、うれしい・・・」
というコメントは、文字で読むとつじつまが合わない
が、成し遂げた偉業を短い言葉で表すには十分であり、
感動を呼ぶ。
わずか数日の違いで世界最高齢の登頂という名誉
は逃したが、その価値は少しも減じることはない。

こうした機会に思うことは、「言葉の力」である。
あることを成し遂げた人の一言は、常人の百万語を
費やしても及ばない力を持つ。
「自分を誉めてやりたい」との有森選手のゴール時の
コメントは私の記憶に残る一つである。栄誉の影で、
それまでに耐えてきた苦難を思わずにはいられない。
一入の感動が湧き出る。
が、逆に一言の言葉が、これまで築いてきたものを
一挙に失う怖さも、また人の世の一方の真実である。

先の三浦雄一郎さんには、他にも心に残る言葉がある。
「老いは怖くない。目標を失うのが怖い」

60代。ゴルフ、旅行、食道楽、パーティなど「だら
だらと過ごした毎日」は、父敬三氏の99歳にして
モンブラン滑降に刺激されて一変。厳しいトレーニング
の日々に変わったという。
ここが三浦雄一郎氏ならではである。常人では、まぁ
いいか、と自分の過去に安住し、甘やかすところ
であろうに。

さて、彼の次なる目標はなんでありましょうか。
私も、及ばずながらと思案する日々である。

Posted at 12:22  | イベント  | この記事のURL
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怒り方  [2008年06月13日(金) ]

宮城県知事を務め、現在は大学教授の浅野史郎氏の
コラムに全く同感であった。

「怒りは関心の始まり、関心は行動への第一歩」 と、
怒ることを主張されている氏が、一方で、その怒りが
継続しないことを嘆いておられる。

なぜ怒りが継続しないのか。「日本人は忘れっぽい」
というのは俗説で、その怒りが本気でないからだ、
断言する。
問題の本質にまで至らずに、表面上の感情論レベル
にとどまっているから、時間がくれば収まってしまうと。

誠に痛烈な意見である。

でもその日本人のうち、少ないながらも行動を起こして
いる人もいると、私は思いたいし、そういう人も知っている。

Posted at 09:56  | 本・読書  | この記事のURL
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個人タクシ  [2008年06月06日(金) ]
昔、深夜に帰る時は、個人タクシーだった。

個人タクシーのいいところは、

・会社タクシーと料金は同じ。

・だが、車のグレードが会社タクシーに比べ格段に上。
  車が趣味の運転手さんが多く、それなりに投資。
  その結果、車は静かで揺れが少ない。
  役員車並み。

・何より、乗ると家の前まで寝ていられる。
  一度頼むと、しっかり家までの道筋を覚えてくれる。
  次から、その間1−2時間寝られる。
  (お抱え運転手のようで、これが一番の良い点)

2,3人の個人タクシーをプールしたが、中には車を
改造し、助手席シートの背がぽっかり外せて、脚を
伸ばして寝ることもできる車種もあった。

当時、週刊誌で熱いおしぼりが出るタクシーも、と
話題になったいたこともあった。
今から思えば、他愛のない話題であった。

いつから、客もタクシーも堕落したのであろうか。
 

Posted at 20:43  | イベント  | この記事のURL
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市民講師  [2008年05月21日(水) ]
市民講師の登録証が通知された。
これは、市民大学の講座に市民講師研修コースが
あり、昨年秋から受講、今春に修了となったものある。

私のテーマは「健康スポーツ入門」。
4年にわたる私のメタボ体質からの改善の経験を
お話する計画である。
世は挙げて「メタボ騒動」である。官民とも4月から
の新医療制度の普及に一生懸命になり始めている
が、果たして、私のこのお話に声がかかるかどうか。

私は何も時流に乗ろうとした訳でもなく、昨年12月
のホノルルマラソンの完走で、私の健康改善運動
も一区切りがついたので、その経験が他の方の
参考になればと思った次第。

市民講師は、私の登録番号からすれば、すでに
300人を越えている。これが人口40万人の市に
多いのか少ないのか分からない。が、自分の経験
等を登録している人は案外多いものだ。

ちなみに、この研修コースで一緒だったメンバ13
名でアフターフォローを兼ねて学習グループを立ち
あげた。
外国語、ダンス、古典芸能、科学など多分野に
わたるテーマの多士済々と言えるメンバである。
たまたま、この会の世話役を引き受けることに
なってしまったが、うまく個性を活かせるグループに
できるか、今年一年、一肌脱がねばなるまい。

Posted at 17:59  | イベント  | この記事のURL
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かもめのジョナサン  [2008年05月12日(月) ]

「ほんとんどのカモメは、飛ぶという行為をしごく簡単に
考えていて、それ以上のことをあえて学ぼうなどとは
思わないものである。・・・
だが、この風変わりなカモメ、ジョナサン・リビングストン
にとって重要なのは、食べることよりも飛ぶことそれ
自体だったのだ」
       (リチャード・バック著、五木寛之訳。新潮文庫476円)

この懐かしいフレーズを新聞の片隅でみつけ、本棚を
探した。が、どうにも見つからない。
やむなく近くの本屋でこの本を買い求めてみて驚いた
のは、昨年6月で69刷!
昭和52年5月発行であるから、何と30年間にわたり
増刷を続けてきている。

だが、作品は実はもっと早く1970年に米国で発表され
ている。当初はほとんど評判にならなかったが、72年に
突如ベストセラーを記録、と奥付にありました。
そうでした私が読んだのは、日本が高度成長を走り
始めたときでしたね。

「いいかね、ジョナサン」と父親が言う。
「・・・分かっとるだろうが、空中滑走は腹の足しには
ならん。わたしらが飛ぶのは、食うためだ。ひとつ。
そこんところを忘れんようにな」

豊かな米国が展望のないベトナム戦争に足を掬われ
続けた時代。
暗殺、ヒッピー、麻薬、フォークソング、徴兵回避など
急速に時代がきしみ、転回していましたね。
私も70年、社会人として世の中に吸い込まれていった
時代です。

天国に昇ったジョナサンに、教官のサリヴァンが言います。
「・・・人生には、食うことや、争うことや、権力を奪い
合ったりすることなどより、はるかに大事なことがあった
んだと、そうはじめて気づくようになるまでには、どれだけ
永い歳月を経てこなければならなかったことか。・・・」

こんなフレーズがあったのですね。まったく覚えていま
せん。
白状すれば、私はこの本を落ちこぼれ人の強がりと
救いの物語と読んでいたような気がします。ベスト
セラーの理由がよく分からなかった読後感を覚えて
います。

言葉を正しく受け取るには、読むほうにも時間の
蓄積がいることが分かります。
(いや単に頭が悪いだけでしょう)

企業から離れてほぼ1年。ようやく、自分が分かりつつ
あることを思います。

Posted at 21:27  | 本・読書  | この記事のURL
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