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囲碁という楽しみ 【2006年05月19日(金) 】

こんにちは、平本弥星(ひらもとやせい)です。
私は棋士。棋士とは囲碁と将棋のプロをいい、私は囲碁の棋士。
市ヶ谷にある財団法人日本棋院・東京本院に所属する六段の棋士です。
ちなみに、将棋のプロ団体は千駄ヶ谷にある社団法人日本将棋連盟。

今日、「棋」は将棋のことと思っている人もいるようですが、それはちがいます。
「棋」は「棊」と同じ字で、紀元前後の古代中国で最初はゲームの駒を意味しました。
聖徳太子が使節を送った随(589-618)の時代にはすでに、碁が最も愛好されるゲームになっており、「棊」は碁を意味するようになっていたようです。「棊」と「碁」は駒(=碁石)の素材の違いによるだけで、どちらも碁というゲームを表す字。現代中国では碁を「囲棋(ウェイチ)」と呼びます。

「碁」と「囲碁」も同じ意味であり、鎌倉時代初期の歌人、藤原定家(1162-1241)が『明月記』にまったく同じ意味で「碁」と「囲碁」を記しています。詳しくは後日に書きますので、お楽しみに。

囲碁の歴史は将棋より古く、今日まで2000年もの長きにわたって東アジアでゲームの王様でした。
君子の嗜みとして、中国では王侯貴族や官僚、僧侶、学者の多くが碁を好みました。
日本でも、聖武天皇(701-756)をはじめ歴代天皇、貴族、僧侶、文化人が囲碁を愛好。武田信玄、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗ほか戦国武将の大多数が碁を好んだことは広く知られています。そうしたことにも、おいおいふれましょう。

囲碁の別称に「手談(しゅだん)」があります。英語に訳すとhand talk。碁の楽しみを、最もよく表している言葉です。
人と人が心を通わせ、親しくなる手段として、碁ほど優れているものはないと、碁をよく知る人は思います。初対面で言葉を交わさなくても、碁を一局打つだけで、旧知のように互いを親しく感じることができるのです。
勝敗を争うゲームでありながら、多くの場合に勝敗の決着がソフトであることも囲碁の大きな魅力と、碁を愛する人々は感じています。

囲碁という楽しみにふれたい方は、このブログや連載エッセイ「碁で人と文化を知る」 (STAGE“学び・仕事”にあります)をどうぞお読みください。
しばらく、ここに書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。
なお、いますぐ囲碁という楽しみを知りたい方は、拙著の集英社新書『囲碁の知・入門編』、第1章「手談の世界−碁は人、碁は心」をご一読いただけましたら幸せです。

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[ 平本弥星ブログ『手談への誘(いざな)い』は毎月15日・30日ごろ更新します。お楽しみに! ]

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コメント


囲碁の棋士で好きな人は 「藤沢秀行」将棋の棋士で好きだった人は「芹沢博文」両者とも天才で破天荒。
Posted by:釣聖  at 2006年05月19日(金) 15:40

私は まだあまり触れたことのない世界なのですが、それだけに興味がわきます。家にまだ触れたことのない碁盤と碁石が 眠っています。いつか時間ができましたら、ご紹介の本、読ませて頂こうと思います。有難うございました。
Posted by:  at 2006年05月19日(金) 14:47

囲碁というと、父を思い出します。将棋、囲碁、マージャン。と駒がよく転がっていました。残念ながら、どちらも指すほど覚えられませんでしたが、父の囲碁の駒をおはじき代わりに遊んでおりました。最近になって、ボケ防止に囲碁を。なんて話を聞くようになって子供のころ覚えておけばよかったと感じております。それにしても、囲碁の歴史は古いのですね。2000年もの歴史があるとは知りませんでした。白と黒の単純な駒であるからこそ、難しく感じてしまう囲碁。平本様の「碁で人と文化を知る」ブログで、囲碁の魅力を追及してみたいと思います。
Posted by:きよの  at 2006年05月19日(金) 13:44





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