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【 比叡山も本願寺も武装勢力 (歴史エッセイ  9) 】[2007年06月26日(火) ]
信長・秀吉・家康と並べて、誰が好きで誰が嫌いか
という設問を見る事がある。

信長が嫌いだという人が多いように思うのだが、
その理由として、比叡山の焼き討ちと伊勢長島の
一向一揆鎮圧の男女子供見境無しの虐殺を
挙げている。

信長こそが英雄であり改革者だと信ずるボクの意見
は当然異なる。

比叡山や一向宗徒を、現在の感覚で寺社とその
信者と見るから、非武装の宗教勢力になんと無残な
という批判が出てくるのであろう。

当時の寺社は、現在のような唯の宗教団体では
ない。比叡山などは僧兵という武装勢力を抱え、
京都中の日蓮宗の寺々を焼き払ったり、天台宗
同門の三井寺との武力抗争が絶えなかったり、
大名と変わりない。

一向衆徒も、宗祖親鸞のあずかり知らぬ、大組織を
蓮如が築き上げた武装組織で、顕如が本山とした
大坂本願寺は、明らかに城そのものであって、大名と
変わるところなき武装勢力である。

伊勢長島の場合、先に戦端を開いたのは一向宗の
方で、信長は弟を殺されている。

比叡山の場合は、多くの利権の本締めでもあった。
楽市楽座を目指す、市場開放論者の信長からみたら
頑固な利権・規制の徒とうつったことだろう。

ここらを見間違って、武士が僧侶をなぶり殺しにした
というのは、史実を知らぬ故に生じた誤解である。





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Posted at 13:19 | 歴史エッセイ | この記事のURL
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