【 さすがは神のチーム 】 [2008年07月06日(日) ]
野球フアンなら誰もが思い描く、マンガのような奇跡。
それをタイガースがやってのけた。
4−2の勝ちムードを、上園と渡辺で同点に持ち込まれた。
4−4でウイリアムスがリリーフで出たが、不調で4−7と逆転された。横浜は抑えの寺原。
それを九回表に8−7にひっくり返し得ると、誰かが本気で思ったろうか。
二死後に関本と新井がタイムリー二塁打を連ね、兄貴がホームランを打てば逆転できる。
それが本当のことになった。金本は本当にレフト席に叩きこんでしまった。
セ・パを合わせて12球団あるが、神がおわすのは阪神だけだ。

これで二位の中日とのゲーム差が11.5に開いた。
7月に入って6連勝無敗である。

落合はすでに頭を切り替えたことだろう。
ペナントレース終了後のクライマックスシリーズに。

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【 メリーウィドウ(5) 】 [2008年07月06日(日) ]
日が変わったが、まだ余韻が残っている。
あれだけの言葉を連ねたのに、何かが足りない。
衣装と振り付けにも触れるべきであったと知った。

あの空間を占めていたのは、まさに明治時代の
鹿鳴館のよみがえりであり、時期的にも大きく
ズレはないのじゃないか。
一幕目も二幕目も、開幕するとそこに50名以上の
歌手兼役者兼踊り手が妍を競っている。
あの華やかさについて、ついにボクは表現力を失った。

今日も何度も口にした。
佐藤しのぶに委縮することなく堂々と挑んだ並河寿美。
歌唱力において相譲らなかった大山大輔と健ヌッツオ。
あの大ホールに響き渡った声量たっぷりの歌手たち。
これからの人生に、こんな場面に再び遭遇することが
あり得るのだろうか。

ボクの長年にわたる自問自答に答えが出てしまった。
最後に一つのオペレッタを選ぶならどうしよう。
「こうもり」か「メリーウィドウ」か。
「こうもり」はもちろん「ウイーン気質」だって捨て難い。
だけど凄いものを見てしまった。
もうなんたって「メリーウィドウ」だ!

あのオケボックスの前にしつらえられた花道は、
最前列のA席を潰して作ったと知った。
ボクの席がC−27だったと言ったが、傾斜の緩い階段を
前から二列目まで降りてきて、すぐ横の席で、しかも更に
特典があったのだ。それは最前列になったB列の、階段の
両側が共に空いていた事実。万席の客席になんという奇跡。
だからボクは遮るもののないポイントから、佐渡裕の横顔を
見ながら、同時に舞台上も見ていた。

この作品には名曲が多い。その一つが男優たちによる
女へのワルクチ。「とかく女というものは(女・女・女)」
ダニロ以下の主な7名が花道に出てきてこの曲を演じた。
と思ったら、こんどは佐藤しのぶを先頭に女優の主なところが
右手から男優たちを追いやるように出てきて、同じメロディで
「男・男・男」を歌い、やはり強いのは女と誇示した形に。
目の前のオルガ役が、可愛かった。鈴木純子さんだった。

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【 東京竹葉亭西宮店 】 [2008年07月06日(日) ]
極楽の世界に導かれ、特等の極上席を与えられ、しかも特製の花道がまさに目の前にある。
佐藤しのぶも、大山大輔も、健ヌッツオも、そこを通る。

こんな素晴らしい空間に浸ったからには、晩飯だって合わせないと。
そこで西宮の酒蔵通りにできた東京竹葉亭に行った。
注文したのはうな重の楓。三つの位の中の真ん中である。
このうな重の美味さが、また表現を超える上物であった。

この日、08年7月5日は、ボクにとって記念日となりそうである。
ジュライ・フォース(米国建国記念日)の翌日である。

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【 メリーウィドウ(4) 】 [2008年07月06日(日) ]
佐渡裕の挨拶にある。
県立芸術文化ホールの大中小ホールを使って、
あらゆる種の関西芸能を取り上げてきた。
メリーウィドウは、そうしたものの総結集と位置付けた。
だから関西文化の象徴、宝塚と上方落語の代表として、
平みち、桂ざこばの両名を、露出度高く使った。

変わった開幕スピーチと先に述べたのは、ざこばの出演をいう。
この喜歌劇には元々狂言回しの役が居る。
ポンテヴェドロ国のパリ大使館に勤務する下級官僚ニエグシュである。
今回はニエグシュの役を、桂ざこばにやらせた。

この趣向は悪くない。ざこばは悪声というかダミ声で、しかもカム人。
大勢の笑いを取り本人も満足げであったが、せっかくの美しい声の集団の中で、あの濁った声はどうなんだろう。
上方落語の世界なら、南光や文珍を起用した方がはるかに良かった。

二幕仕立てと言ったが、実は三幕目があった。
そのすべてがアンコールのために使われた。
佐藤しのぶの「ヴィリヤの歌」を生で聴くだけで値打ちがある。
それを含めて、まことに華麗きわまるアンコールの数々。
これはまさに劇団四季の世界で、観客の多くがスタンディングオーベーションとなる。すぐ後ろの席から「健ちゃ〜ん」と黄色い声が飛ぶ。

それにしても佐渡裕は格好がいい。男として羨望を感じる。
アンコール場面だから、佐渡も舞台に登る。ダニロと同じ衣装となり、メリーウィドウワルツの一曲も踊りかける。
佐渡が抜けたコンダクターをざこばが埋めて拍手喝采だったが、やはりあのギクシャクした動きが気にいらない。

ざこばが果たした、よかったこと。それはデイゲームで行われた横浜球場での、タイガースの戦況を二回述べたこと。
「いま5−0で勝ってまっせ」「いまは7−0になりましたわ」
土地柄、観客はどっと沸いた。

Posted at 11:36 | 華麗な生活 | この記事のURL
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【 メリーウイドウ(3) 】 [2008年07月06日(日) ]
舞台装置が豪華だったとはすでに述べた。
そこへ輪をかけたのが光の演出であった。
照明担当は澤田祐二という人だが、バックに並ぶパリの街並みの上空に星を散りばめたり、満月を昇らせたり、光が持つ魅力をふんだんに駆使してくれた。
その全体に佐渡裕の目が光っているという感じ。

オペラでもオペレッタでも、多数の出演者による合唱が見所の一つであるが、この日のメンバーによる合唱の素晴らしさときたら表現を超える。
つい先だっての、早稲田、慶応、同志社、関学による東西四大学のグリークラブの合同演奏を、はるかに凌いだ。
当たり前かもしれないが、選りすぐりの百四十名が、プロの三十名の前では、やはりアマチュアである。

メリーウイドウのウリの一つに、フレンチカンカンがある。
もちろんプロのダンサーが踊るのだが、それにヴァランシェンヌが参加するのが話題になるのが常。
ところが今回は出演者した女役の全員がカンカンを踊ったのには驚いた。だからロロ、ドド、ジュジュ、フルフル、クロクロといった本職たちの目立ち方が少々減った。

Posted at 11:18 | 華麗な生活 | この記事のURL
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【 メリ−ウィドウ(2) 】 [2008年07月06日(日) ]
主役のハンナに世界の佐藤しのぶを持ってきたから、他の主だった役割を誰が演じるのかと思ったが、相手役のダニロに大山大輔、もうひと組の男女ペア、カミーユとヴァランシェンヌにジョン健ヌッツオと並河寿美を起用し、その三人がそれぞれ相当な歌い手だから、佐藤しのぶが一人浮き上がるということが全くなかった。

レハールはクラシックの人と言うには若すぎる。ヒトラー時代の人である。
メリーウィドウの初演は1905年にレハール自身が指揮を取った。
その場所がテアター・アンデア。ウイーンで、奇しくもボクが初めてメリーウィドウの華やかな舞台と音楽に接したのも、同じ劇場だった。
「ウイーン川の畔に立つ劇場」の意味で、夏がオペラ座あたりが休む時期に、時折夏のフアンのために開場する。1976年のことだった。
そのことで初めてそこに劇場があることも、ウイーンという名の川も知った。

主だった四人が素晴らしかった上に、脇役たちも見劣りがなかった。
佐渡裕は余程の情熱を注いで、これだけのメンバーを集めた。
架空の国ポンテヴェドロのモデルは語感的にもモンテネグロだろう。
この国のパリにある大使館がメインの舞台として演じられるから、大使の役も重要だが、歌だけじゃなくセリフも多いこの喜歌劇で、平野忠彦が立派な存在感を見せた。
感動したのは大使館に勤める参事官や領事役に、それぞれ人材の配置があったこと。
池田直樹、泉良平のバスと久岡昇のテナーだが、三名とも演技も歌唱もダンスも、まさに実力者。女役ではオルガに扮した松本純子が目立っていた。

本舞台には50名を超す人物がおる。その迫力といったらない。
そしてオケボックスの手前の花道が活用される機会が多い。
つまりはボクの目の先1メーター半に、多数の出演者が通るわけ。
こんな機会を得たのは生涯で初のこと。興奮が後に残らぬわけがない。

Posted at 10:40 | 華麗な生活 | この記事のURL
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【 メリーウィドウ 】 [2008年07月05日(土) ]
今から書くブログは、珍しくカテゴリーのタイトルに
ふさわしい、パパゲーノの華麗な生活に値するもの。

西宮北口にある兵庫県立芸術文化センター。その大ホールで、佐渡裕芸術監督が自らタクトを振る「メリーウィドウ」。
ヒロインのハンナを演じる佐藤しのぶさんが出演するのは、今日が最後なんです。彼女はドイツ人と結婚して、アウグスブルグにお住まいのはず。

県立の悪いとこでしょう。チケットを取るのに必死で電話をかけまくらないといけない。
そうして手に入れた席が、まさに特等席でした。一階C−27&28.
オケが入っている仕切りのやや右目の二列目だから、指揮者も舞台上のハンナとダニロも同時に見える最高の場所。

オペレッタで、風変りな演出があることは、珍しくないと聞くが、今日のは大胆すぎて唖然ともさせられる。
だがそれに違和感があるのじゃなく、この喜歌劇の作者レハールが見たなら、こっちの方が断然いいとカブトを脱いだことだろう。

非常に変わった幕開けのスピーチがあって、いざ幕が上がるやそこに豪華なんて言葉じゃ足りない見事な舞台があって、これまた華麗なんて言葉じゃ言いあらわせない、50名以上の貴族の皆様のパーティがまさに開演する場面となる。

さして奥行きもないはずの舞台に、傾斜をつける工夫があったり、オケボックスの手前に花道?をしつらえて、この場所も大いに活用。

曲は全部耳に慣れたものばかり。個々の配役は後で書くが、せり出した花道に、世界の佐藤しのぶが歩んできて、ボクの目の前わずか1.5メーターの位置に立つ。立ち上がれば握手ができるところ。
どうですか、凄いでしょう。

本来三幕仕立ての劇を、二幕ものに仕立て直したのが、広渡勲の大胆な演出。

この感想文は、ボクの表現力では、大量の文字が要る。
今夜はその1で終わります。

Posted at 22:51 | 華麗な生活 | この記事のURL
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【 堺市に注文がある 】 [2008年06月22日(日) ]
市民会館の駐車場だが、あのままで良いのかい。
コンサートが終わり、多くの車が出ようとするのだが、
ほとんど身動きができない。
一台ずつ料金を入れてバーが上がる。
その繰り返しだから、進まなくて当然で、ありゃ人災だぜ。
コンサート客と見定めて、先に一定額(800円程度)を取り、帰りのバーは上げっぱなしにしたら、ごくスムースに流れる。
ひと目で改善ができることが、できないのが堺市なのか。
ひときわ立派な市役所があるのに。

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【 クロード・チアリ・コンサート 】 [2008年06月22日(日) ]
昨夕(6月21日)の堺市民会館でのファミリー・コンサート
に招待券を頂戴し、湾岸線で行ったら、土曜日のことで、
やたら道路が空いていて、三十分少々で着いてしまった。

開演は6時半だから、まだ一時間半もある。
会館の一階にあるレストランと名付けられた場所が
だだっぴろく、まるで大学の学食みたいな感じ。

クロードさんはもう来ていて、カレーを相手にビールを
飲んでいた。
「声はもういいの」
「ええ、おかげさまで漸く、もう十日目だから」
と、ボクが答えたのは、水曜日にジェーン夫人から、
電話がかかってきた時、ボクはまだ声帯を痛めたままで、
その電話に出られなかったから、心配してくれたのだ。

ファミリー・コンサートだから、智有一家の出演となる。
29歳になった息子のクリスチャンは、見慣れぬハットで、
それをお嫁に行ったお姉ちゃんのクリステルがからかう。
新しい苗字のホリさんと、クロードさんが呼んだ。

派手な衣装で登場したお父さんは、ビールを過ごしたのか、ライトで照らされて、しきりに汗をぬぐう。

いつも手伝う山口玉三郎(通称を玉ちゃん)はピアノも上手い。
クリス君と玉ちゃんの二人のギターも良かったが、
何といっても世界のクロード・チアリが登場したら
ホール全体が一段と引き締まる。

聴衆の平均年齢が高すぎる。
アラフォーとその前後、アラサーもアラフィフも、
日本人となって三十四年も西宮に住む、
関西弁ペラペラのこの世界的なアーチストが
奏でる名曲の数々に親しんで欲しいものである。

世界的なデビューとなった「夜霧のしのびあい」で、
締めくくるのが最高だと思うのだが、
アンコールの手拍子で、せっかくの余韻が消えたのが残念。

ボクの中のベスト3を、昨夜の演奏曲から選ぶ。
1.夜霧のしのびあい
2.夜霧のシルエット
3.想い出のソレンツァラ

もちろん、「禁じられた遊び」も「オリーブの首飾り」も、
その他の曲も素晴らしいのだが。

今月(6月)は、智有ご夫妻とよくお会いする。
5日と7日と一日明けて夜十一時まで飲んで、
昨日のファミリーコンサーと。
29日にまた大阪NHKホールで、四大学のグリークラブ演奏会。
慶応、早稲田、同志社、関学のベスト4が揃う。

Posted at 11:04 | 華麗な生活 | この記事のURL
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【 六冊目の本進行中 】 [2008年06月21日(土) ]
最近になって出会いが増えて、なまじ5冊も本を出したから、質問受けることが多い。
腎臓の機能がなくなって、人工透析を受けるようになり、
十年と九か月が経過した。
実質的に放棄したはずの社長業も二十九年となり、
六年ばかりをかけて、懸命に壊してきた会社が、漸く再建
できる地ならしができた。
なんといっても二十九年だし、資本金だって一億円を超す。
誰もがやったことのないことばかり、異例の経営をやって
きたのだから、もう一遍世間をあっと言わせたい。

意図的に「社長業は休業状態」と言い続けてきたのだが、
武士じゃないから、簡単に「二言あり」で行くことにした次第。

出版部門だって、売名行為をやっているんじゃないよ。
最初から採算を言い出したら、それを担当する社員が
気の毒だと思うから「儲けなくてもいいよ」と言っている。

六冊目になる本が八月には出るだろう。
はじめて書く、完全なフィクションの小説である。
二冊目に出てくる、なんとも可憐な「青山かおり」を
再現させろとの読者のお声に応じて書いている。
いまだにどんな顔立ちなのか、よく分かっていないのだが。

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